映画コラム
部屋を暗くせよ!91分の『ゼロ・グラビティ』を家庭で最大限楽しむ方法
部屋を暗くせよ!91分の『ゼロ・グラビティ』を家庭で最大限楽しむ方法
記念すべき地上波放送1回目の『ゼロ・グラビティ』が今夜放送されます。
第86回アカデミー賞では作品賞、監督賞など7部門受賞しております。同作の魅力とテレビでより楽しむための方法をご伝授しましょう。
宇宙に放り出され、酸素も段々なくなっていく極限のサバイバル
医療技師であるライアン・ストーン博士はスペースシャトル「エクスプローラー号」の船外活動中にスペースデブリが活動宙域に飛んできたため、船内に避難しようとするものの間に合わず、宇宙空間に投げ出されてしまいます。指揮官のマットに助けられるものの、スペースシャトルは大破し、無線も使えない状況。二人は地球に戻るための手段を探しに国際宇宙ステーションを目指していきます。
まず冒頭の長回しがすごい。13分間ワンカットで撮影しております。最初地球が映し出され、点だったスペースシャトルが段々大きくなり、全身が映し出され、船外活動中のクルー達も見えてきて〜と。しかもそれが主人公が宇宙に投げ出されるまで続くのです。初めて見る方は要注目してください。
基本的にキャストが2人しかおらず、宇宙の移動と会話劇からなっているので、とても集中しやすいです。しかも映画自体コンパクトに凝縮されています。
より体感に近づけるためにオススメすること
同作を見た映画関係者はこぞって「体感する映画」と評していました。なのでより体感に近づけるために簡単にできる方法をお教えしましょう。
それは電気を消してみること。宇宙は真っ暗なわけですから電気を消すだけでより臨場感が出てきて映画とよりシンクロできます。またテレビ画面に近づいて見るなどして視界を制限して、余分なものが目に入らないようにするのもオススメです。
さらに音が重要な映画だったりしますので、ヘッドホンをつけましょう。ボリュームをあげるというのも手ではありますが、周りに迷惑をかける可能性もあることと、外部の音をシャットアウトした方がより映画に没頭できます。ほんとに没頭した方が楽しめる映画です。
※テレビのライトが明るすぎると目に悪いこともございます。体調やテレビの状況、環境等でご調整の上ご実施ください。
有名監督も知りたがる撮影方法
見終わった後、どうやって撮影したのか?宇宙で撮ったのか??と気になる人もいるかもしれません。実際公開時、スティーブン・スピルバーグやジェームズ・キャメロンはそういう風に思って実際に聞いたそうです。それくらい宇宙や無重力を自然に表現しています。
実は同作を撮影するためいろいろ新技術が作られ、使われているそうです。興味のある方は是非以下の動画を。
はるか上空の大気圏の外はこんな風になっているのか〜と思いを巡らせるのも楽しいと思います。さて、人類は宇宙に自由に飛び出せるのはいつになるでしょう?
(文:波江智)
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