原節子、吉永小百合、美空ひばり…麗しき名女優たち―脚本家・井手俊郎の特集上映

名作『青い山脈』をはじめ、数多くの良質な脚本を世に送り出した脚本家・井手俊郎の特集上映が、東京・ラピュタ阿佐ヶ谷で、本日2016年6月12日より9週間にわたって開催される。

昭和を代表するスター女優たちの華やかで繊細な演技の数々
脚本家・井手俊郎の特集上映がラピュタ阿佐ヶ谷で開催


青い山脈


『青い山脈』(C)TOHO CO.,LTD.
1949年、石坂洋次郎の小説を脚色した、原節子・池部良主演の『青い山脈』で脚本家デビューした井手俊郎は、戦後の新しい風俗や時代思潮を呼吸し、活力あふれる良質な脚本を世に出し、都会から農村、笑いから涙まで、社会問題を鮮烈に批判しながらユーモアと人情をたやさず、大衆に寄り添う「生」を、“権藤利英”・“三木克巳”などいくつかの名義を用いて、幅広いジャンルで書き続けた。

本日よりラピュタ阿佐ヶ谷では『溌剌<HA・TU・RA・TU>たる昭和の女たち —脚本家 井手俊郎のめくばせ—』と題し、井手俊郎脚本の魅力ある多彩な映画38本を9週間に渡って一挙上映する。

大当り三色娘


『大当り三色娘』(C)TOHO CO.,LTD.

原節子、吉永小百合、美空ひばり、岡田茉莉子、司葉子、酒井和歌子といった昭和を代表するスター女優たちの華やかで繊細な演技の数々。『兄貴の恋人』『二人の恋人』や、千葉泰樹監督『銀座の恋人たち』などで、若者の青春をエネルギッシュに謳い上げ、岡田茉莉子主演・中村登監督の『斑女』『河口』では微妙に揺れ動く女心を浮き彫りにする。

そして『伊豆の踊子』『風と樹と空と』など、麗しき吉永小百合の60年代主演作も7本上映、さらに『若い娘たち』『丘は花ざかり』など、石坂洋次郎原作の映画も上映される。

味わい深い中年男女の恋愛に若さを見出して原作者からも称賛を得、その実力を遺憾なく発揮した『河のほとりで』や、成瀬巳喜男監督『夫婦』『妻』『女の中にいる他人』、久松静児監督「警察日記』『月夜の傘』など、巨匠とタッグを組んだ傑作など、計38本のボリュームあるラインナップとなっている。

特集上映『溌剌<HA・TU・RA・TU>たる昭和の女たち —脚本家 井手俊郎のめくばせ—』


場所:ラピュタ阿佐ヶ谷(東京都杉並区阿佐谷北2-12-21)
開催期間:2016年6月12日(日)〜2016年8月13日(土)

上映作品:
『警察日記』『青い山脈』『続 青い山脈』『夫婦』『美貌の都』『若い娘たち』『妻』『斑女』 『月夜の傘』『大出世物語』『丘は花ざかり』『大笑い大福帳』『お父ちゃんは大学生』『燈台』 『銀座の恋人たち』『青い山脈(’63)』『ゲンと不動明王』『伊豆の踊子(’63)』『おふくろ』『河口』 『風と樹と空と』『香港の夜 A NIGHT IN HONGKONG』『海の情事に賭けろ』『誘惑』『古都』 『こんにちは20才』『愛情の決算』『河内カルメン』『河のほとりで』『四つの恋の物語』 『肉体の学校』『兄貴の恋人』『女の中にいる他人』『大当り三色娘』『二人の恋人』 『颱風とざくろ』『花ひらく娘たち』『放課後』『街に泉があった』


関連リンク


フィルムにこだわり続ける日本映画専門の名画座「ラピュタ阿佐ヶ谷」
小津映画を象徴する 伝説的大スター原節子
「これ1本」の約束から始まった司葉子の女優人生
映画女優とプロデューサー 岡田茉莉子の二つのキャリア

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!