映画コラム
「2大スター共演!」で片方がちょい役だと喪失感が半端ない
「2大スター共演!」で片方がちょい役だと喪失感が半端ない
映画の宣伝でよく聞くキャッチコピー。しかしこの場合、大抵どちらかがチョイ役または冒頭30分以内にあっけ無く死んじゃって、
「実際は一人じゃねぇか!」
って突っ込むパターンが多いです。
しかし!今回ご紹介する『大脱出』は、スタローンもシュワちゃんも大活躍!真のW主演映画なのです!!オリンピックも終わってスカッと軽くも見れるこの映画、本当にオススメです!
ゆうせいの「あっちじゃない方の気持ちいい映画」
騙されたスタローンをシュワちゃんが救う?それとも?
この映画のあらすじはこんな感じです。
スタローン演じるブレスリンは世界トップレベルのセキュリティコンサルタント。彼は囚人を装って刑務所に入り、そこのセキュリティレベルを診断するのが仕事。実際に脱獄することもあります。
そんな彼がいつものように投獄されたと思いきや、「あれ? 所長は聞いてない? 本物の囚人だと思われてる!」というトンデモ設定。
そこに敵か味方かよくわからない感じでシュワちゃん演じるロッテンマイヤーが参上。一緒に脱獄しようと話を持ちかけるも…という感じです。
まるでエクスペンダブルズとプリズン・ブレイクを足した感じのストーリーで、今日は何かすっきりと分かりやすい映画が見たいなぁってときにピッタリな1本となっております。
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人が暴れる大味作品かと思いきや…
2大アクションスターというコピーに恨みはありませんが、この手のコピーがついた作品には、2人が勝手に暴れまわって問題解決ヤッター!みたいな大味なものも少なくありません。
本作でも、冒頭だけで判断するとスタローン大活躍、シュワちゃんサポート感が漂います。しかし、そんな嫌な予感をさせつつも、徐々に物語の中心に食い込んでくるシュワちゃんから目が離せなくなります。
それも、筋肉ですべてを解決するのではなく、しっかりとした頭脳プレーが展開されるので、最後まで気持ちよく鑑賞することができます。
また、単なる脱獄物だけでなく、アメリカの軍事産業や戦争批判、さらには金融問題などにもくい込んだ、アクション+社会派のお腹いっぱいムービーでもあるのです。
予告編は見ない方がいいです!
最後に注意点を。
本作に興味を持ってもらえたなら、絶対に予告編は見ないでください。いろんな謎がある中で、ひとつの答えがバッチリ映ってしまっています。
この予告編を作られた方にもご苦労があったと存じますが、鑑賞途中で謎の答えに気がついてしまうので、できれば避けた方が楽しめると思いますよ。
それではまた。
ご存じ、ゆうせいでした。
(文:ゆうせい)
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