インタビュー
東京国際映画祭開幕!オープニング映画『マダム・フローレンス!夢見るふたり』の舞台あいさつにメリル・ストリープ登壇
東京国際映画祭開幕!オープニング映画『マダム・フローレンス!夢見るふたり』の舞台あいさつにメリル・ストリープ登壇
第29回東京国際映画祭が25日、六本木で開かれオープニング映画として『マダム・フローレンス!夢見るふたり』が上映。上映に先立ち、メリル・ストリープが舞台あいさつに登壇した。
メリルは「センキュー!ありがとうございます」と英語と日本語であいさつし、「東京にまたこれて嬉しい。東京はとっても好きな街なので探索してみたい。主催者とギャガの会長にお礼を言いたい。ぜひ映画祭を楽しんでいただけたらと思う」と東京に戻ってきたことが嬉しくてたまらない様子。
今回は来日ができなかったヒュー・グラントからはビデオメッセージが届いた。ヒューは「今回はうかがえず残念。楽しみに予定していたけど、急きょ撮影が入ってしまって、代わりにアシスタントのメリルを送った。優しくして下さい。いじめないで、ちょっとてんぱっちゃうので」とユーモアたっぷりにあいさつ。また「映画を楽しんで頂けると嬉しいす。この映画が素晴らしいのはメリルの力や、プロデューサーの力もありますが、コミカルと切なさの融合が素晴らしい。ですので大いに笑って泣いてください。メリルがティッシュを配りますので。作品を招待してくれた東京国際映画祭に感謝します」とあいさつした。
ビデオメッセージを見たメリルは「英語圏のもっともいそがしく、チャーミングな方の最高のあいさつでした。私の話は無視して下さい」と応え、会場を沸かせた。
オープニング映画に選ばれた感想は「私は、この作品がオープニングに選ばれたのは名誉に思っています。このまま東京国際映画祭で映画を見たいところですが、アメリカに戻って新しい大統領が生まれる瞬間を見なければなりません」とアメリカに戻ることを伝えた。
今回のフェスティバルミューズに選ばれた黒木華はメリルと対面「日本で女優をやっている黒木です。何かのインタビューで今回の役作りについて、一度歌えるようにしてから音痴にしたと聞きましたが、本当ですか」と質問。
メリルは「いまおっしゃったようにできるだけうまく『アリア』を歌う訓練をして、フローレンスは完璧にできてるつもりで歌っているからそれを入れて、崩していくような、ちょっと違う音をだしていくような感じで修正してきました」と答えた。また黒木に対して「ベルリンの映画祭で受賞したと聞きました。ベルリンも著名な映画祭だと思う」と黒木の受賞を褒め称えた。
黒木は「衣装も同じような鶴をあしらったものでちょっと幸せ。映画でもそうだけどチャーミングな女優さん。私もああいうふうになりたい」とメリルと話した感想を述べた。
マダム・フローレンスとは
同作は、ニューヨークの社交界で名の知られたマダム・フローレンスはソプラノ歌手になることを夢を追い続けていたが、自分の歌唱力に問題があることに気がついていない。夫のシンクレアは妻に夢を見させ続けるため、マスコミを買収し、信奉者だけを集めて小さなリサイタルを行っていたが、フローレンスがカーネギーホールで歌うといい始め……。
1944年、音楽の殿堂カーネギーホールで行われ、伝説として今なお語り継がれるフローレンスの公演を題材に描いたドラマ。
先に見させていただきましたが、彼女の歌い方はとてもユーモラスで聞いている人たちを笑顔にさせる魔力がありますね。そして夫役のヒュー・グラントが安定のダメンズなんですが、普段よりも若干まともに見えました。終盤のカーネギーホールのやりとりも、その後の彼女のために奔走する姿もとても良かったです。
『マダム・フローレンス!夢見るふたり』は12月1日から全国公開。
(取材・文:波江智)
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