『ローグ・ワン』予想通りの首位スタート!今週の全米興収ランキング速報![12/16〜12/18]

全米興収ランキング(12/16〜12/18)


1位(New)『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
2位(↓)『モアナと伝説の海』
3位(↓)『Office Christmas Party』
4位(New)『素晴らしきかな、人生』
5位(↓)『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
6位(↑)『Manchester by the Sea』
7位(↑)『ラ・ラ・ランド』
8位(↓)『メッセージ』
9位(↓)『ドクター・ストレンジ』
10位(↓)『Nocturnal Animals』
(速報値/Box Office Mojo参照)

 『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフである『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が大方の予想通り首位を飾った。
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー


(C)Lucasfilm 2016



 昨年公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、オープニング週末で2億4800万ドルというとてつもない盛り上がりを見せ、最終的に全米だけで9億ドルを突破。世界興行収入の歴代でジェームズ・キャメロンの2作に次ぐ第3位まで上り詰めた。果たして今回はどうか。
 木曜夜のナイトプレビューでは2900万ドルを記録。これは今年公開された『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』も、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』も上回る好成績である。やはり、誰よりも早く観たいというファン感情が一番高まる作品であるということがわかる。
 結果的に週末の興行収入では、1億5500万ドルで、前述の2作のオープニング週末成績にあと一歩届かずといったところ。これを期待通りととるか、期待外れととるかは意見が分かれるところではあるが、昨年より大きく落下することは予想通りであったので、妥当なラインだろう。もっとも、前回同様に長期にわたって安定した成績を維持することは間違いないだけに、最終的な興収では4億ドル前後に着地する可能性も十分だ。

 ウィル・スミスを筆頭にした豪華キャストのアンサンブルが話題の、デヴィッド・フランケル監督最新作『素晴らしきかな、人生』が4位に初登場。
素晴らしきかな、人生 メイン


(C)2016 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC



さすがに今週は相手が悪かったという気もするが、当初の予想では公開2週目の『Office Christmas Party』を上回ると予測されていただけに、すこし物足りなさも残る。昨年同じ時期に公開されたスミス主演の『コンカッション』とほぼ同じぐらいの成績に落ち着き、彼の出演するドラマ性重視の作品は、興行的に大きな当たりは出づらいと証明する結果に。

先週発表されたゴールデングローブ賞のノミネーションや、各批評家協会賞の効果もあって、『Manchester by the Sea』は今週から一気に1200館規模へ拡大公開。また先週の4館から200館まで上映館数を増やした『ラ・ラ・ランド』。この両作ジャンプアップを果たした。
 一方で、ゴールデングローブ賞で主要部門への候補入りを逃したデンゼル・ワシントン『Fences』が4館の限定公開で封切られ、1館あたり32000ドルという悪くない出足。配給のパラマウントは、来週公開される『沈黙-サイレンス-』と本作のどちらをオスカーに向けて猛プッシュするのだろうか。

 また、ここまで批評家賞で善戦を続けながら、先日発表された外国語映画賞の最終選考に漏れてしまったパブロ・ララインの『Neruda』も限定公開がスタート。外国語作品で、9000ドル超のアベレージは立派なだけに、今回の落選が悔やまれる。ちなみに、同じくララインが手がけた『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』は公開3週目に入り、地道に上映館を増やして15位までランクアップを果たしている。

 さて来週は、アクション超大作『アサシン・クリード』、モルティン・ティルダム監督最新作『パッセンジャー』、イルミネーションエンタテインメントの今年2本目の作品となる『SING/シング』の3作がランクインすることが予想される。
SING/シング 仮メイン


(C)Universal Studios.



 さらに、アカデミー賞選考基準を満たすために年内最終週に上映を開始する有力コンテンダーが相次いで公開される。まずは23日から始まるマーティン・スコセッシの『沈黙-サイレンス-』を筆頭に、25日日曜日からはアネット・ベニングが主演女優賞を狙う『20th Century Women』、黒人キャストのアンサンブルに期待が高まる『Hidden Figures』、ベン・アフレックの監督4作目『夜に生きる』、そして外国語映画賞のみならず主要部門戴冠を目論む『Toni Erdmann』だ。

(文:久保田和馬)

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