小芝風花「覚えるのも早いんですが、忘れるのも…」:『天使のいる図書館』完成報告会見
質疑応答では、さくらと共に葛城地域を巡る老婦人 礼子を演じた大女優、香川京子さんとの共演が話題に。
「感情を爆発させるシーンで上手くコントロールが出来ず、現場を止めてしまって…。そんな時も香川さんは私が感情が入りやすいように、現場を包み込んで下さった。とても優しい方です」と小芝さんが話せば、横浜さんは「大先輩なのに、僕らのことを気遣って下さって。おばあちゃんみたいな感じで、一方的に好きになってしまいました」と、撮影現場を振り返ります。
ウエダ監督も「休憩中に、溝口健二監督や黒澤明監督など巨匠監督のお話をして下さるんですが、僕だけが聞いてていいのかなと、気が引ける思いでした」と、まだまだコーフン覚めやらずといった印象。
銀幕スターの存在に、皆さん魅了されたようです。
そして、場が盛り上がった質問がもうひとつ。
キャストのお二人に「思い出の一冊は?」という記者からの問いかけに、本のタイトルが思い出せない小芝さん。
あれあれ、つい先程、監督から「暗記力がバツグン!」と褒められたばかりなのに…。
「覚えるのも早いんですが、忘れるのも早いんです」と苦笑しながらも、なんとかタイトルを思い出そうと真剣な面持ち。
周囲では関係者が、小芝さんが話すストーリーを手がかりに、グーグル先生を駆使して援護。
「天国からはじまる物語」(ガブリエル・ゼヴィン著)と答えに辿り着くと…。
「それですっ!スッキリしました~」と、とびっきりの笑顔に。
なんとか本のタイトルを思い出そうと、質問して下さった記者の方のために誠心誠意対応する小芝さんの真摯な姿がとても印象的なひと幕でした。
ちなみに、横浜さんの印象に残っている一冊は、「怒り」(吉田修一著)。
映画化でも話題になりましたよね〜。
映画『天使のいる図書館』は、2017年2月11日から奈良県先行公開。
2月18日から全国順次公開です。
それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、八雲ふみねでした。
天使のいる図書館
2017年 2月11日奈良県先行公開 TOHOシネマズ橿原、イオンシネマ西
2月18日からシネマート新宿、大阪ステーションシネマほか全国順次公開
監督:ウエダアツシ
出演:小芝風花、横浜流星、森永悠希、小牧芽美、飯島順子、吉川莉早、籠谷さくら、桜井歌織、松田岳、美智子、内場勝則、森本レオ、香川京子 ほか
©2017「天使のいる図書館」製作委員会
八雲ふみね fumine yakumo
大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com
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