騙し合いと過激なエロス…映画『お嬢さん』このミス選者、コメント到着!
現在公開中の映画『お嬢さん』より、本作を鑑賞した“このミステリーがすごい!”選者たちからのコメントがシネマズに到着した。
千街晶之、若林踏、♪akiraらコメント『お嬢さん』
1939年、日本統治下の朝鮮半島。スラム街で詐欺グループに育てられた孤児の少女・スッキ(キム・テリ)は、“伯爵”と呼ばれている詐欺師(ハ・ジョンウ)にスカウトされ、莫大な財産の相続権を持つ美しい令嬢・秀子(キム・ミニ)のメイドとして働くことに。秀子は世間とは隔絶した辺ぴな土地に建つ屋敷で、日本文化を崇拝する支配的な叔父(チョ・ジヌン)とひっそりと暮らしていた。実は“伯爵”はスッキの力を借りて秀子を誘惑し、結婚した後、彼女を精神病院に入れて財産を奪うという計画を企てていたのだ。計画は順調に進むが、献身的なスッキに秀子が次第に心を開いていくのだが――
映画『お嬢さん』は、2005年版の“このミステリーがすごい!”海外編で第1位を獲得したサラ・ウォーターズの小説「荊の城」を映画化した官能サスペンス作品。1939年の日本統治下の朝鮮半島を舞台に、美しく純真なお嬢様の財産を狙う詐欺師と侍女の姿を描く。
本国韓国では、成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新し、2016年のカンヌ国際映画祭では韓国人初の芸術貢献賞を受賞した。複数の登場人物の視点で描かれる騙し合いと過激なエロスをつづり、日本ではR-18指定作品とされている。
主演を務めるのはオーディションで選出されたという新人女優のキム・テリ。そのほか、キム・ミニ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌンらが名を連ねる。メガホンを取るのは『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督。
このたび、本作を鑑賞した“このミステリーがすごい!”選者たちからのコメントがシネマズに到着している。
ミステリ評論家の千街晶之は「原作小説『荊の城』の読者さえも欺いてみせる見事なトリック。美麗にして醜怪な豪邸で繰り広げられる騙し合いの真の標的となるのは観客の貴方だ」と本作に仕掛けられたトリックを堪能した様子。
ライターの若林踏は「仄暗く美しい屋敷を舞台に、ひとつの企みが妖しく歪んでいく。現代英国ミステリの雄、サラ・ウォーターズの小説がまさかこんな形で映像化されようとは!」と絶賛。
翻訳ミステリー・映画ライターの♪akiraは「まるで異世界のような、過剰なまでの様式美に目が眩む。パク・チャヌク版『荊の城』は、艶やかで、大胆で、毒々しくて、純粋だ。ハ・ジョンウの最後のセリフに大いなる拍手を!」とコメントを寄せている。
映画『お嬢さん』は、TOHOシネマズ シャンテ他公開中。
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