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映画『ムーンライト』監督の“幻のスピーチ原稿”
映画『ムーンライト』監督の“幻のスピーチ原稿”
本日2017年3月31日(金)より公開となる映画『ムーンライト』。作品賞の発表を間違えるハプニングが起きた第89回アカデミー賞で、作品賞を受賞した本作のバリー・ジェンキンス監督が受賞用にあらかじめ用意していたという、“幻のスピーチ原稿”がシネマズに到着した。
映画『ムーンライト』バリー・ジェンキンス監督の“幻のスピーチ原稿”
名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではいじめっ子たちから標的にされる日々のなか、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。高校生になってもそんな日々は続いていたある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初めてお互いの心に触れる…しかし、ある裏切りに遭い2人は別々の道へと進む。そして、大人になり再会した2人。静かに語り合うなか、どんなに時が流れても忘れられずにいた想いが募る――
映画『ムーンライト』は、自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かな映像美と情緒的な音楽と共に3つの時代で綴る愛の物語。人種、年齢、セクシュアリティを越えた普遍的な感情を描き、第74回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、第89回アカデミー賞では作品賞・脚色賞・助演男優賞の3部門受賞、さらにタイム誌、NYタイムズ紙、LAタイムズ紙などが「2016年ベスト1ムービー」に先取するなど、現在大きなムーブメントとなっている。
監督・脚本はバリー・ジェンキンス、エグゼクティブプロデューサーをブラッド・ピットがをつとめる。
このたび、本作のバリー・ジェンキンス監督が、アカデミー賞作品賞の受賞用にあらかじめ用意していたという“幻のスピーチ原稿”がシネマズに到着した。
作品賞の発表を間違えるハプニングが起きた第89回アカデミー賞授賞式。この前代未聞のハプニングで混乱と興奮の中、バリー・ジェンキンス監督は、簡単に受賞スピーチを終えたが、実は事前に原稿を用意していたという。スピーチは、主人公・シャロンのように貧困家庭で育ったという自らの生い立ちに触れながら、アカデミー賞を受賞し、自分のような多くの人々の象徴となりたいという、夢と希望を与える内容となっている。
用意されていた受賞スピーチ
この映画の元になった戯曲を書いたタレル・アルバン・マクレイニーと僕は“シャロン”である。僕たちはあの少年なんだ。『ムーンライト』を観たら、あのような環境で育ってきた少年が、大人になってアカデミー賞に輝く作品を作るとは誰も思わないだろう。それは僕も繰り返し言ってきた。
実はそうやって自らの夢を抑え込んで、否定したきたんだ。君たちや周りに否定されたわけではなく、僕自身がね。
だから僕たちに自分を投影している人は、これを機に自分自身を愛してほしい。なぜなら、そうすることによって夢を見るだけでなく、許されないと思っていた夢を実現できるかもしれないからだ。アカデミーに感謝する。愛をこめて。ありがとう。
映画『ムーンライト』は、本日2017年3月31日(金)より、TOHOシネマズシャンテ他、全国ロードショー。
画像ギャラリー
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