映画コラム
『キングコング』、空前絶後の!超絶怒涛の!胸熱な3つの理由
『キングコング』、空前絶後の!超絶怒涛の!胸熱な3つの理由
(C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED
キングコングといえば、アメリカで愛されているキャラクターで、日本のゴジラのような存在。毛むくじゃらの獣が暴れる映画ってどうなの?と思ってらっしゃる方々も多いかと思いますが、とても迫力あり面白かったです。同作の魅力を紹介いたします。
どんな話?
1970年代、未知の生物を確認しようと、神話上の存在とされてきた謎の島「髑髏島」へと、軍人、学者、戦場ジャーナリストが太平洋の孤島へ向かいます。しかし地質調査のために使った爆弾がきっかけで島の守護神・キングコングの怒りを買い、上陸に使ったヘリコプターがすべて破壊されてしまい、調査隊メンバーはバラバラになってしまいます。数少ない装備品を駆使し、合流ポイントまで向かおうとする調査隊に島の巨大生物たちがたちはだかり……。
1:キングコング史上、最大級サイズ
これまでのキングコングは最大でも10メートルサイズでしたが、今回は30メートルサイズ。3倍以上のデカさとなっています。それが大画面で暴れるんですから迫力ないわけがない!
これまではサイズがサイズだから通常兵器でもダメージを与えられましたが、今回はヘリに搭載されてるような兵器じゃないとほとんどダメージが与えられません。そんな生き物に人間はどう立ち向かっていくのかが熱いポイントです。
2:キングコングの天敵スカルクローラー
全体的な力を振るい島では敵なしと思われていたキングコングにも実は天敵がいます。それが映画オリジナルの怪獣・スカルクローラーと呼ばれる、蛇に二本の腕が生え、顔の部分に骸骨の仮面を付けているようなフォルムの生物です。
こちらは島の生き物全ての敵のようで、キングコングだけでなく、人間たちにも襲いかかってきます。
スカルクローラーが小型であれば人間でも装備さえ整えれば勝てたりもするのですが、10メートル超えのやつらはキングコング以外勝てないんじゃないかというサイズ。さらに大型のサイズのやつもいて、この一族が実はキングコングの種族を絶滅寸前にまで追い詰めた、まさに天敵なのです。
終盤はキングコングVSスカルクローラーで大迫力のバトルシーンは大画面で見た方が、家でDVDとかで見るより絶対楽しいです。
さらに、スカルクローラーと戦う時、人間たちがどう振る舞うか、この辺りも注目のポイントです。かなり胸熱な展開です!
(C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED
3:人間たちの決死のサバイバル
髑髏島に住む生物たちは全て巨大で、人間は本当にちっぽけな存在。ヘリコプターや武器があってこそなんとか対等……あるいは、ちょっと劣るかもなレベル。
しかし、冒頭のキングコングに襲われた際にヘリ全機とヘリに搭載した装備の大半を失い、さらにヘリは島のあちこちに墜落し、調査隊はバラバラに。残り少ない装備で行動しなければならなくなります。
髑髏島には大迫力の巨大な蜘蛛や大型草食動物などなどが多数生息しています。無害な生き物もいれば、積極的に人間を襲ってくるやつらもいて、ハラハラドキドキできます。
主人公たち人間は、そんな巨大な生物とときには戦い、ときには逃げながらサバイバル生活を余儀なくされるのです。
島で行動しているうちに、島の生き物とキングコングの共生関係を知り、キングコングを倒すことは島の生態バランスを崩しさらに危険な事態を招くのではと考える人や、部下を殺された恨みからキングコングに復讐を誓う上官、またキングコングを神と崇める原住民。これらの思いが合流したときにどうなっていくか、重厚な熱い人間ドラマが展開されます。
また一部の調査隊は、キングコングと間近で遭遇し、目の奥に深い知性を知ることなります。激しいバトルやサバイバルのなかで、数少ない穏やかな場面ということと、キングコングが激しい荒ぶる生き物だけでないという重要なシーンとなっています。
(C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED
まとめ:できるだけ大画面で
基本的に髑髏島に住む生物たちはとてつもなく大きいので、大画面で見た方がサイズ感がよりリアルに感じられるので映画館見ることをお勧めします。
また14年に公開されたハリウッド『GODZILLA』とも少し繋がりがあり、20年にはハリウッドゴジラとキングコングが戦う『ゴジラVSキングコング(原題)』の公開も予定されています。だからVSゴジラに備えてサイズも見合う大きさに設定されたと思われます。もっともそれでもゴジラは100メートル超えなので、キングコングの3倍以上大きいのですが。この身長差をどう埋めるのかが楽しみでもあります。
『キングコング:髑髏島の巨神』は今後のモンスター・シネマティック・ユニバースとして続いていくかもしれないので、チェックしておいて間違いない作品です。せっかくIMAXでも公開されるので、なるべく大きなスクリーンでぜひ。
(文:波江智)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。