『シン・ゴジラ』にハマった大人に観て欲しい。超リアル志向の『仮面ライダークウガ』
皆様はじめまして。
ワタクシは松竹芸能一筋18年、1999年に大阪なんばの松竹浪花座3階にあった松竹芸能養成所に入所し芸人生活スタート。
松竹浪花座で師匠や先輩から芸を学び、松竹B1角座で仲間と凌ぎを削り、松竹中座が延焼した時には涙を流しました。
東京に活動を移して数年後、念願の東京での持ち小屋、松竹芸能新宿角座という劇場ができ、そこの舞台で今もなお舞台を踏ませていただいている漫才師、オジンオズボーンの篠宮と申します。
お笑いと松竹を愛してやまない僕が「シネマズby松竹」さんで連載させていただけるなんて、光栄なこと、この上なし。
そんな僕ですが、お笑いや松竹と同じくらい好きなものがあります。
それは特撮。
松竹芸能という事務所にいるおかげと、特撮好きということもあって松竹製作の特撮作品『トミカヒーロー レスキューフォース』にも出させていただいたこともありました。その際は大変ありがとうございました。
非常に上質な特撮でしたし、せっかく連載させていただける「シネマズby松竹」さんでわざわざ言うことではないと思うんですが
すみません!
ホントすみません!
ズッブズブの東映特撮ファンです!
仮面ライダー大好きー!
戦隊ヒーロー大好きー!
東映特撮ファン歴32年。
物心ついた時には片手に戦隊ロボのおもちゃを握り、親から特撮を卒業させられそうになるも妹、弟に混じってこっそり応援、周りの友達やその僕の兄弟ですら特撮を卒業しても隠れキリシタンのごとく特撮への愛を育み続け、今や隠れることなく堂々と好きと言えるようになった僕が皆さんに最初に聞きたいことは
「一週間で好きな曜日は何曜日ですか?」
仕事を乗り切った金曜日、次の日も休みだからハメを外せる土曜日などと答える人が多いかと思いますが、僕はダントツで日曜日が好きです。
朝ゆっくり寝れるから? ノー!
子供が2人おりますので曜日関係なしに早朝に起こされます。
家族で過ごせるから? ノー! ノー!
芸人に日曜日=休日という概念はありません。
ギャラのいいスーパーの営業があるから? ノー! ノー! ノー!
僕らレベルの芸人に、しょっちゅうそんなオイシイ仕事はありません。
ではなぜ僕は日曜日が好きなのか。それは・・・
テレ朝さんで朝7時半から戦隊とライダーが見れる“スーパーヒーロータイム”があるからー!
特撮のゴールデンタイム。絶対領域。サンクチュアリ。
それが“スーパーヒーロータイム”。
毎週日曜日は“スーパーヒーロータイム”に始まり、ガキ使で締めるのが僕のルーティンとなっております。
『シン・ゴジラ』をきっかけに、リアル志向の仮面ライダーを
そんな僕がこれを読んでくれてる方に、どうしてもお伝えしたいことがあります。キーワードは『シン・ゴジラ』。
(C)2016 TOHO CO., LTD
東映ちゃうんかいとか怒らないで。
昨年大ヒットした『シン・ゴジラ』は、特撮ファンのみならず多くの日本人を魅了しました。改めて特撮の魅力が伝わったこのチャンスを逃す手はありません。そこで、とっておきの特撮作品をオススメさせていただきます。
『シン・ゴジラ』をきっかけに過去のゴジラ作品に手を伸ばしたり(『ゴジラ対キングギドラ』最高)、傑作と言われてる平成ガメラ三部作(二作目の『レギオン襲来』は、『シン・ゴジラ』が好きな人は必見)、またウルトラシリーズ(個人的にネクサスファン)を見るのもいいんですが、『シン・ゴジラ』がヒットした要素の一つに、徹底したリアル志向というのがあります。
その徹底したリアル志向を『シン・ゴジラ』が公開されるより16年も前に、熱い熱い情熱と魂をもって制作し、12年間テレビ放送が途絶えていた国民的ヒーローを完全復活させた作品。それが…
『仮面ライダークウガ』
実際に怪人が現れたら警察はどう動くのか、マスコミはどう報道するのか、変身能力を突如持った人間は何を思うのか。
クウガの怪人・グロンギは、それまでの特撮の悪の組織のように世界征服なんかしません。独自の言語を話し、人間を襲うのはただゲームをしてるだけ。
クウガは人間の為に戦いますが、人間から見たらクウガも怪人。強力な力を得て戦うも、街を破壊してしまったことで悩む主人公の姿なんかも描かれていたりします。
これが、大人もハマる特撮作品。
ドラマがしっかりしてるので、特撮やアクションに興味のなかった人も、『仮面ライダークウガ』をきっかけにドンドン引き込まれていく方がたくさんいました。
クウガに変身する五代雄介を演じたのは、ブレイク直前のオダギリジョーさん。イケメンヒーローブームの火付け役となり、その後のライダーシリーズは若手イケメン俳優の登竜門になりました。
『シン・ゴジラ』の大ヒットで、再び日本の特撮に脚光があたってる今、この『仮面ライダークウガ』も是非見てみてください。
(文:篠宮暁)
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