妻夫木聡と蒼井優は「キスシーンがない」ご縁?『家族はつらいよ2』舞台挨拶
2017年5月27日(土)、映画『家族はつらいよ2』初日舞台挨拶が東京・丸の内ピカデリーにて開催。
橋爪功さん、吉行和子さん、西村雅彦さん、夏川結衣さん、中嶋朋子さん、林家正蔵さん、妻夫木聡さん、蒼井優さん、小林稔侍さん、中村鷹之資さん、徳永ゆうきさん、山田洋次監督が登壇しました。
上映後で興奮冷めやらぬか、山田監督とキャスト陣が登場すると、お客さんからはたくさんの声援が飛び、垂れ幕などを掲げるお客さんも。
「垂れ幕って初めてです。僕のために掲げてくれたなんて、どうもありがとう」と山田監督が喜び、西村雅彦さんには「今泉さん!」と懐かしのドラマ(『古畑任三郎』)の役名での呼び声が上がります。「お前、人気あるな」と西村さんへの声援に驚いていたのは、主演の橋爪功さん。そんな橋爪さんからは、本作のパート3が「実はちょっと水面下で動いている」とうれしい話がありました。
“無縁社会”がテーマとなっている『家族はつらいよ2』ですが、この日のトークのテーマは、無縁の逆の「ご縁を感じるエピソードは?」という質問。
橋爪さんは、「“演劇集団 円(えん)”というところで、芝居をやっております」と非常に簡潔なコメント。
続く吉行和子さんは「橋爪さんとは、本当に縁がある」そうで、本作を合わせると計6回も夫婦役を演じていることを話しつつ、「その割には、あまり親切じゃないんです」と橋爪さんにちくり。
「ともかく若い子が好きで、私のことをないがしろにするんです」という吉行さんに対し、橋爪さんはもちろんご縁を感じていると語り、「夫婦でなくても舞台もずいぶん一緒にやっているんです。本当に長いよね」と話しかけると、吉行さんは「でも、電話番号も知らないのよね」と、観客を笑わせていました。
「皆様の温かいご声援で、明日も頑張ろうという気持ちにさせてもらえます!」と、この日なぜか終始選挙演説のような口調だった西村雅彦さん。
“縁”というお題についても、「ご縁というのは感謝の気持ちから。感謝の気持ちがなければ縁は生まれない。感謝の気持ちを忘れずに日々いきたいと思っております」と力強く述べて、お客さんの笑いを誘います。夏川結衣さんは、「私も橋爪さんはとてもご縁があると思っている。最初は、恋愛関係のものをご一緒して、とうとう父と娘みたいな状態になり、年月が過ぎ去るのを感じます」と先輩とのご縁を振り返りました。
なお、“恋愛関係”を演じたことについて「本当だったんですよ」橋爪さんからの念押しもありました。
中嶋朋子さんは、夫役の林家正蔵さんが山田監督が演出した舞台に出演した際、夏川さんと見にいったというエピソードを披露。「父兄参観みたいで、本当にドキドキしながら楽しんだ。こんな経験なかなかないので深い縁だなと思っています」と語りました。
これに「楽屋に入ってきて肩を抱いてくれて、『よく頑張ったね』と言っていただいとき、本当に愛を、深いご縁を感じた」とうれしそうだった正蔵さん。ただ、「俺たち夫婦は(舞台に)誘われてない…」(妻夫木さん)「今、一気に寂しくなっています…」(蒼井さん)という声も。
妻夫木聡さんが話したのは、「恋人同士の役が多くて、結婚も2回目」と蒼井優さんとの縁。「これだけ恋人役を一緒にやっているにもかかわらず、一回もキスシーンがない不思議な関係」なのだそう。
今後(パート3)は、そういうシーンも? と期待の声もあがりましたが、山田監督は「もう、夫婦になっちゃったら、あまりしないんじゃない?」とあっさりした答え。次回作で妻夫木さんたち末っ子夫婦のキスが実現するかは微妙なところのようです。
そして、蒼井優さんが語ったのは、作品が公開されるとお小遣いで観にいっていていたという山田監督との縁。どうしても山田監督の作品に出たくて、10代のときに『学校』オーディションを受けて落ちたこともあったそうですが、「仕事を続けていくべきかどうか真剣に考えて立ち止まったときに、山田監督から初めて映画のオファーをいただいて、それが『弟』という作品でした」とのこと。
「縁といっていいかわからないけれど、何かを感じて、今ここに至っています。ありがとうございます」」とご縁に改めて感謝しながら感慨深そうに語っていました。
山田洋次監督が贈る抱腹絶倒の家族コメディ第2弾『家族はつらいよ2』。
前作で周造(橋爪功)と富子(吉行和子)の離婚問題にあたふたした平田家の面々ですが、今回、周造の運転免許返上問題に始まり、前代未聞の事件が一家を襲います。彼らはこのトラブルにどう立ち向かうのか?
現在、絶賛上映中です。
(取材・文:田下愛)
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