「120億を僕にくれれば…」と坂本浩一監督。レッドレンジャーもノリノリの『パワーレンジャー』公開前夜祭イベント
写真左から、MCの宮島咲良、レッドレンジャー、遠藤正明、坂本浩一監督(敬称略)
2017年7月14日(金)、新宿バルト9にて、翌日の公開に先駆けた『パワーレンジャー』前夜祭イベントが開催。
MCには「スーパー戦隊」大ファンのフリーアナウンサー・宮島咲良さん。ゲストに歌手の遠藤正明さん、坂本浩一監督、そしてレッドレンジャーが登場しました。
坂本監督のトークショーからスタートした、このイベント。
かっこよく自己紹介を、という宮島さんからの無茶振りに、ビシッとポーズを決めて応えた坂本監督は、「僕自身、15年以上『パワーレンジャー』に関わっていたので、まさかこんなに大きな作品になって観られるとは思っていなかったです」と喜びを伝えます。
今作の総予算が120億、という話題になると「120億を僕にくれれば…と思いますけどね(笑)」とおどける坂本監督に、「それも観たかった〜!」と特撮ファンの思いを代弁するかのように、宮島さんが叫んでいました。
また、一足先に映画を観ての感想を尋ねられた坂本監督は、「本当に豪華ですね。世界観が大きくて、アメリカのほかのヒーローたちと比べても、同じようなスケールで。日本の僕たちにはマネができないことをやっているので、本当にすごかったと思います」と絶賛!
そのスケールの大きさには宮島さんも共感していて「どのシーンにいくらかけたのかとか知りたいです!」と話し、「戦闘シーンはもちろん、それまでのシーンもかなり丁寧に描かれていて」と続けます。
そこへ、坂本監督は「主役の子たちの青春物語であり、10代的なストーリーがあって、なかなかヒーロー番組ではできない切り込み方で描いているので、新鮮でした」と今作ならではの見どころも。
さらに、日本のスーパー戦隊と『パワーレンジャー』との違いを尋ねられ、まず監督があげたのは、「名乗りの文化がないこと」。日本では当たり前の変身時の名乗りも、海外では、「変身中に敵は襲ってこないの?」となってしまうんだとか。
そして、『パワーレンジャー』の変身スーツについても、坂本監督は「ディティールや質感がすごくて、なかなか再現できないような感じになっていると思います」と話していました。
そういった話を踏まえて、「日本のヒーローがしっかりアメリカでも根付いてるんだな、と感じさせる映画じゃないかなと思います」と宮島さんがコメントすると、「アメリカのおもちゃ屋さんでは『パワーレンジャー』の棚があって、ちゃんとグッズが並んでいます。その売り場が大きいと安心するんですよ」と坂本監督。
そんな坂本監督は、日本でもよく玩具売り場に足を運ぶそうで、「たまにおもちゃを見てると、『監督!』って声をかけられたりして。『仮面ライダー』とかのおもちゃを見てるときでよかったな〜って(笑)」と話す監督に、「『プリキュア』とか見てなくてよかったですね!」と会場に笑いを起こした宮島さんでした。
とってもフレンドリーな監督は、おもちゃ売り場で見かけたら「ぜひ、声をかけてくださいね!」とニッコリしていました。
トークショーの最後に、日本の「スーパー戦隊」の素晴らしさを尋ねられた坂本監督。「日本国内ではアニメの評価の方が高いけれど、アメリカでの『パワーレンジャー』の浸透具合がすごくて。アメリカでは日本のアニメよりも先に、『スーパー戦隊』がヒットしていたんです。日本の歴史の中で、一番評価されてもいいんじゃないか、という成績を残しているんです」と日本人が意外と知らないお話も飛び出しました。
宮島さんは「『スーパー戦隊』ファンの私から見ても、愛を感じる作品なので、楽しみにしていてください!」と、これから映画をみる観客にメッセージを送っていました。
トークショーが締まったところで、『パワーレンジャー』主題歌の「GO GO POWER RANGERS」のイントロをバックに、スペシャルゲストの遠藤正明さんとレッドレンジャーが登場!
「GO GO POWER RANGERS」を歌う遠藤さんの力強い歌声に、レッドレンジャーもノリノリで客席を煽っていました。
ミニライブが終わり、宮島さんから歌の感想を求められると、ジェスチャーで応えたレッドレンジャー。それを見ていた遠藤さんが宮島さんに「それ、レッドレンジャーに聞く!?」と、ツッコミを入れる一幕も。
最後に、「すごく素敵な、夢中になれる映画なので、ぜひ広めて欲しいなと思います」と遠藤さん。
坂本監督は「やっと日本で大々的に公開されまして。日本の『スーパー戦隊』はもちろんですが、『パワーレンジャー』のほうも楽しんでいただけたら」と、映画をアピール。その後の上映に期待が高まるなか、イベントは幕を閉じました。
映画『パワーレンジャー』は、7月15日(土)より公開です。日本で生まれ、アメリカでパワーアップして帰ってきたヒーローたちの勇姿をお見逃しなく!
(取材・文:大谷和美)
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