『怪盗グルー』のファレル・ウィリアムスなど!映画と関わりの深いアーティストたち



C) UNIVERSAL STUDIOS


2017年7月21日公開の『怪盗グルーのミニオン大脱走』。この作品の音楽を手掛けているのは、グラミー賞にも輝いた人気アーティスト・ファレル・ウィリアムズです。



『怪盗グルー』シリーズ第1作目から音楽を担当しているファレル(『ミニオンズ』を除く)。ビルボードで10週連続1位を記録した彼の大ヒット曲「ハッピー」も、そもそもは『怪盗グルー』2作目の『怪盗グルーのミニオン危機一発』のサウンドトラックに収録されていた一曲です。

今回は、ファレルのように映画への楽曲提供から注目を集めたりヒットを生み出したりした映画と縁が深い音楽アーティストたちに注目してみました!

ケニー・ロギンス


映画と関わりの深い歌手といえば、なんといってもケニー・ロギンス。青春映画『フットルース』の主題歌で全米1位を獲得して一気にスターの座へ駆けあがり、その後、トム・クルーズ主演の『トップガン』の主題歌「デンジャー・ゾーン」も大ヒット。

Top Gun



映画のサントラからヒット曲が生まれる公式を確立させた一人であり、80年代の“サントラ男”として名を馳せました。クリアーなハイトーンボイスの彼が歌い上げる疾走感満載の「デンジャー・ゾーン」は、今聴いてもすごくかっこいい。時代を超えて愛されているクールな映画主題歌の一つですね。

セリーヌ・ディオン


“ミスター・サントラ”がケニー・ロギンスなら、一方“ミス・サントラ”は、セリーヌ・ディオンでしょうか。

カナダのフランス語圏発のシンガーだった彼女の知名度を一気に上げたのは、ピーボ・ブライソンとのデュエットで歌ったディズニー映画『美女と野獣』の主題歌。

美女と野獣 オリジナル・サウンドトラック(アニメーション映画)<英語版&日本語版[2CD]>



その後、『アンカーウーマン』の主題歌『ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー』、そして、『タイタニック』の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」などが大ヒットしました。

「タイタニック」オリジナル・サウンドトラック



パワフルかつ美しい歌声の持ち主、なおかつ上品な雰囲気のあるセリーヌ。彼女ならば確実に美しくエレガントに歌い上げてくれる…という信頼感があるからこそ、ドラマチックな映画の主題歌に起用されるのかもしれませんね。

スティーヴィー・ワンダー


アメリカを代表するシンガーソングライター・スティーヴィー・ワンダーですが、ジーン・ワイルダー主演の『ウーマン・イン・レッド』、スパイク・リー監督の『ジャングル・フィーバー』などのサントラを手掛けており、彼もまた映画音楽の仕事となじみが深い一人。

最近も映画『SING/シング』のエンディング・ソングでのアリアナ・グランデとコラボが話題になりました。

シング-オリジナル・サウンドトラック



彼が歌った映画主題歌の中では、フランシス・フォード・コッポラ監督の『アウトサイダー』のテーマ「ステイ・ゴールド」がおすすめ。のびやかなスティーヴィーのボーカルと透明感のあるハーモニカが泣かせる美しい楽曲です。

ホイットニー・ヒューストン


かつてその圧倒的な歌唱力で世界を魅了したホイットニー・ヒューストン。ケビン・コスナーと共演した『ボディガード』で本格的に女優デビューを飾り、彼女の歌う主題歌「オールウェイズ・ラブ・ユー」とともに大ヒット。

「ボディガード」オリジナル・サウンドトラック



映画と歌と揃ってホイットニーの代表作となりました。以降も、『ため息つかせて』『天使の贈り物』などに出演し、女優、歌手としてキャリアを重ねました。残念ながら2012年に48歳でこの世を去ってしまいましたが、彼女の類まれなる美しい歌声、スクリーンでの輝いていた姿は今でも多くのファンの心に残っています。

スティング


「見つめていたい」のヒットでおなじみポリスを率いる英国人アーティスト・スティングも映画への楽曲提供が多い一人。『レオン』の主題歌「シェイプ・オブ・マイ・ハート』、『ニューヨークの恋人』のテーマソング『アンティル』などが特に有名です。

Shape Of My Heart (Album Version)



また日本でも人気の高い彼、2005年に公開された松竹映画『阿修羅城の瞳』のエンディングテーマとしてジャズの定番曲「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を歌ったなんてこともありました。

また、自身役者としての活動もしており、『さらば青春の光』『 デューン/砂の惑星』などの映画に出演しています。

マドンナ


ポップス界の女王マドンナは、映画の分野でも大活躍。『マドンナのスーザンを探して』『フーズ・ザット・ガール』『ディック・トレイシー』『プリティ・リーグ』など出演作も多数。

プリティ・リーグ



酷評された作品も少なくはないですが、一方ゴールデングローブ主演女優賞に輝いた『エビ—タ』などは高く評価されました。近年では自ら映画監督も務め、メガホンをとった『ワンダーラスト』『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』などが公開されています。

音楽アーティストにとっても映画は魅力的なコンテンツ


80年代、ケニー・ロギンスが「フットルース』で全米1位を記録したあたりから、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ゴーストバスターズ』など、映画の主題歌がヒットチャートの上位にたびたび登場し、人気アーティストたちが映画のサントラへ参加する動きが目立つようになりました。

また、中には楽曲提供だけにとどまらず、ホイットニーのように本格的に女優としてデビューしたり、マドンナのように映画監督まで務めてしまう場合も。あのマイケル・ジャクソンも生前、映画を作りたいという強い情熱を抱いていたのは、有名な話です。(実際自身の主演作『ムーンウォーカー』を製作)

いい映画にいい音楽がつき、優れたアーティストが主題歌を歌ってくれるのは、映画ファンにとってうれしいことですが、どうやら音楽アーティストたちの側からしても、映画というのが非常に魅力あふれるコンテンツであることは間違いなさそうです。

ファレル・ウィリアムズが『怪盗グルーのミニオン大脱走』に提供した楽曲「イエロー・ライト」のMVが一部YouTubeでも公開になっています。こちらは、あの『ハッピー』のようなヒットになるのか? 映画とともにヒットチャートでのファレルの活躍にも注目したいところですね。



(文:田下愛)

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