illionこと野田洋次郎が主題歌を弾き語り!オファーの裏話も語られた『東京喰種 トーキョーグール』舞台挨拶
2017年8月7日(月)、東京・丸の内ピカデリーにて映画『東京喰種 トーキョーグール』の大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、主演の窪田正孝さん、鈴木伸之さん、萩原健太郎監督が登壇。
さらに、スペシャルゲストとして本作の主題歌『BANKA』を書き下ろしたillionことRADWIMPS・野田洋次郎さんが登場し、ピアノの弾き語りによる生歌が披露されました。
また、この舞台挨拶の様子は全国260劇場でもライブビューイングが実施され、全国のファンにも同時に届けられました。
コンソメパンチが100袋?!
冒頭の挨拶では、主人公・金木研役の窪田さんが緊張気味なのとは対照的だった、対喰種捜査機関・CCGの捜査官・亜門鋼太郎を演じた鈴木さん。鈴木さんは、本作のプロモーションで出演したテレビ番組で、カルビーの『ポテトチップス・コンソメパンチ』が大好きだと発言したら、同社から100袋ものコンソメパンチが届いて、自宅に引っ越し後のような段ボールの山が積み上がっているという、エピソードを軽快に披露。これには会場のファンだけでなく、窪田さんや萩原監督も大爆笑していました。
一方、本作の反響について聞かれた窪田さんは、「本当に『東京喰種』という作品が沢山の人に愛されていることを実感しました。去年の今頃みんなで汗水流して作り上げたものが、皆さんの元に届いてからしばらく経って、やっていた時にはのめり込んでいたものがいい意味で客観視できるようになってきました」と現在の心境を語ってくれました。
主題歌『BANKA』を提供したillionが登場
主題歌『BANKA』について聞かれた窪田さんが「原曲を頂いてから、毎日聞かせて頂いていて、本当に、『東京喰種』を象徴してくれるものを作ってくださったなぁ、と思っています」と感想を述べると、スペシャルゲストとしてillionこと野田洋次郎さんが登場。
登壇し、主題歌『BANKA』を書きおろすに至った思いを聞かれた野田さん。
「半年以上前に、この作品に曲を作って欲しいというお話を頂きました。そこからずっと思っていたのは、作品を見る前から、スタッフの皆さん、プロデューサーの方や、関わっている全ての人が、ものすごい熱量でこの作品を届けたいという気持ちをぶつけてくださったこと」
とオファーをもらった際の心境を振り返り、
「改めて作品を観させてもらったら、出ている(キャスト)全ての人を含めて本当にこの作品を愛していて、これを届けるんだっていう思いが画面からも伝わってきた。自分は撮影には関わっていないので、その思いに乗り遅れないように、見合うだけのものを作りたいと思いました」と主題歌を引き受けるに至るまでの心境を語ってくれました。
また、野田さんにオファーを出した経緯を聞かれた萩原監督が、実は元々野田さんの大ファンだったと告白すると「オファーの時には何ひとつそんな事言わなかった」と野田さんもびっくり。
続けて、萩原監督が「illion(野田洋次郎)さんの曲で『Miracle』という曲を聞いた時に、曲の世界観と自分の思い描いていた実写版『東京喰種』の世界、美しくも儚かったり、切なかったり、痛々しかったり、といったものと通じるものが伝わってきて、思わず涙が込み上げてきてしまった。そこからぜひ主題歌をお願いしたいという事をプロデューサーに話した」というオファーの経緯を語ってくれました。
そうして出来上がった本作の主題歌『BANKA』を生歌で披露していただくことに。
野田さんは、ピアノの前に座ると「この映画に携われた感謝の気持ちも込めて歌いたいと思います。人前で披露するのは初めてなんですけど、精一杯歌いたいと思います」と挨拶。
静かにピアノの音が響き始めます。
ピアノの美しい調べと、野田さんの高く伸びやかな声が劇場いっぱいに響き渡り、満員の会場は引き込まれていきます。
市販されているフルオケの楽曲とはまた一味違って、より切なく、より儚げで悲しげな歌詞が心の奥まで響き渡るような、素晴らしい弾き語りでした。
曲を聴き終わった窪田さんは「ヤバイっすね、本当にヤバイっす。この作品の撮影が本当に大変だったのが思い出されますし、歌詞にこの『東京喰種』というものが詰まっている事を痛感して、この作品に関われて本当に良かったと心から思っています」と感謝を伝えます。
萩原監督は「最初に野田さんにお会いして、自分が『東京喰種』を通して伝えたかった事や思いを話させて頂いた。それを野田さんなりの表現で包んでくれた。また『BANKA』を聞いて自分も新しい『東京喰種』の一面が見えた部分もあったので、それをこんな目の前で聞けたことに感激しています」と感動を噛みしめている様子でした。
鈴木さんは「心に言葉が突き刺さるような音楽を、こんな目の前で聞かせて頂いたのは初めてですし、余韻が抜けないです」と曲の世界観に浸り切ったといった様子。
人との出会いを大切に、悔いなく思い切って生きる
野田さんの生歌を聴いた感想を語った鈴木さんが、その流れで「余韻と言えば、昨日8月6日は窪田さん29歳のお誕生日です!」と切り出し、舞台にバースデーケーキが用意され、壇上の鈴木さん、野田さん、萩原監督、そして会場の皆さんが『Happy birthday to you』を大合唱。
コメントを求められた窪田さんは「去年の昨日、現場で『東京喰種』の皆さんに祝って頂いたんですが、それから1年が経って自分の中でも変化がありました。(この先の1年は)20代最後の1年、どう変われるかは分からないですが、作品を通して皆さんとこうして出会えた訳なので、人との出会いは今後も大切にしていきたいし、何の悔いもなく思い切ってちゃんと生きました、と自分に嘘なく言える1年にして、思い切って30代になって、30になったらもっともっと楽しい事を見付けて頑張りたいなと思います」と抱負を語ってくれました。
今回の舞台挨拶は、illion(野田洋次郎)さんの生歌も聴けて、共演の鈴木さん、萩原監督、野田さん、そして満員の観客からも祝福されて窪田さんにとっても、ファンの皆さんにとっても、思い出深いバースデープレゼントとなった事でしょう。
映画『東京喰種 トーキョーグール』は絶賛公開中です!
(取材・文:いぢま)
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