インタビュー

2019年06月27日

堀未央奈&桜田ひより『ホットギミック ガールミーツボーイ』姉妹対談「無邪気に笑ってる姿を見てかわいいなぁって」

堀未央奈&桜田ひより『ホットギミック ガールミーツボーイ』姉妹対談「無邪気に笑ってる姿を見てかわいいなぁって」

販売部数累計450万部超えの伝説的少女漫画「ホットギミック」の実写映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』が6月28日(金)より公開。『溺れるナイフ』で10代の恋愛をセンセーショナルに描いた山戸結希監督がメガホンを取り、そして乃木坂46の堀未央奈さんが映画初出演ながら初主演を務めます。




本作で、それぞれタイプの違う3人の男性の間で揺れ動く主人公・成田初(なりた・はつみ)を演じた堀さんと、初の妹・成田茜(あかね)を演じた桜田ひよりさんのお二人に、初対面ころを振り返りつつ、撮影中のエピソードなどを伺ってきました。




──できあがった映像をご覧になって、いかがでしたか?

桜田ひより(以下、桜田):とにかくすごかったですね。試写は未央奈ちゃんと一緒に観たんです。

堀未央奈(以下、堀):そうなんです。2人で隣に座って観ていました。映像もすごく綺麗だったよね。

桜田:うん、綺麗だった。

堀:なんていうか、映像に出ているのは自分なんだけど、でも自分じゃないような感覚で観てたかな。

桜田:なんかビックリしたよね。「こんなふうになってるんだ!」って。ひとつのシーンをいろんな角度で撮っていたので、できあがった映像を観て初めて「ここがこう繋がってるんだ」って知ったので、いろいろ発見がありました。

堀:そうだね。新鮮な気持ちで観ていました。

──10代の楽しさ、苦しさなどが凝縮された作品だなと感じたのですが、今17歳の桜田さんは、同じ10代としてどう感じましたか?

桜田:10代は心の変化が一番ある時期だと思うので、すごく共感する部分が多かったですね。ネタバレになっちゃうので、どこまで言っていいか分からないんですが…(笑)。

堀:そうだね(笑)。

桜田:未央奈ちゃん演じる初ちゃんが、男の子たちと絡んでいく上での感情の動きとか、どう動いていいのか分からないっていう葛藤というか不思議な感覚は、私も共感できました。




──堀さんは、思春期真っ只中の10代の女の子を演じるということで、特に意識されていたことはありますか?

堀:私は今22歳で初ちゃんは17歳なので、10代のときに感じたことを思い出して、なるべく当時の気持ちに近づけるように、記憶を引き戻してやっていましたね。恋愛の経験ではなくて、乃木坂46の活動の中で悔しかったこととか、初ちゃんみたいに自分に自信が持てないみたいなところは私もそうだったので、演じる上で活かせたのかな。

──桜田さん演じる茜は、姉の初よりもだいぶ大人びている子でしたよね。

桜田:そうなんです。茜ちゃんは中学3年生ですが、実際の中学生よりもすごく大人びていますよね。今、高校生の自分と同じ歳くらいの女の子だと考えながらやっていました。

──他に演じる上で意識したことはありますか?

桜田:初ちゃんと茜ちゃんの姉妹の結びつきが強い作品だなと思ったので、撮影の待ち時間に未央奈ちゃんとたくさんお話をしました! あと、茜ちゃんはまったく人見知りをしない子なので、そうなれるように、未央奈ちゃんだけじゃなくて、いろんな人とお話するように意識していました。

──桜田さんは人見知りするタイプですか?

桜田:人見知りです(笑)。未央奈ちゃんと一番最初に会ったときは、未央奈ちゃんから話しかけてくれたんです! だから本当に“お姉ちゃん”って感じがしました。

堀:いやいやいや(笑)。




──堀さんも人見知りだと仰っていましたよね?

堀:そうなんです。あんまり自分から話しかけることはできなくて…。相手から来てもらえると話せるんですけど。でも、ひよりちゃんは妹役だし、実年齢も歳下なので、そこはちょっと自分から行かないとって思って…(笑)。

桜田:すごく頑張ってくれました(笑)。

堀:ふふふ(笑)。特に最初のときでしょ(笑)?

桜田:そうそう(笑)。

堀:最初のリハーサルのときも、いきなり2人のシーンで一緒に動いていくっていう感じだったので、なんか恥ずかしかったよね(笑)。

桜田:お互いモジモジしてました(笑)。

堀:ね。距離感がまだ掴めなくてモジモジしてたね(笑)。

──想像するととっても微笑ましいですね(笑)。

堀:そうなのかな…(笑)?

桜田:ふふふ(笑)。

──今こうしてお話を伺っていても、仲のよさがすごく伝わってきました。

桜田:そうですね。本当にずっと一緒にいたので。

堀:うんうん。

桜田:映画の撮影のときも、待ち時間が結構長かったので。

堀:そうだね、そこで仲よくなったよね。

桜田:ロケバスとかでも、ずっと2人で話してました。




──お二人の姉妹役が本当にピッタリでかわいかったのですが、もしお二人でどこかお出かけするとしたら、どこに行ってみたいですか?

堀:えー、どこだろ?どこに行っても楽しそうだよね。

桜田:そうだね! 動物園とかも楽しそう。

堀:あー! いいね!

桜田:ねっ! 楽しそうだよね。未央奈ちゃんはお猿さんが好きなんだよね?

堀:うん! 猿がすごい好き。ひよりちゃんは好き?

桜田:う、うん、まぁ…(笑)。

堀:(笑)。

桜田:でも、私も動物がすごく好きだから、一緒に行けたらいいね。




──お二人がベッドで一緒に眠っているシーンもすごく印象的だったのですが、撮影はいかがでしたか?

堀:なんかさ、笑ってなかった? そのシーンに行く前に(笑)。

桜田:笑ってたね(笑)。何かは忘れたけど、何かがあってすごく笑っていて、その笑った感じを引きずったままベッドのシーンに入ったから、逆にそれがいい感じに出ていた気がする。

堀:そうそう。そのときに、「ひよりちゃん、すごい笑うんだぁ」って思ったの(笑)。

桜田:え、どういうこと(笑)?

堀:違う! 変な意味じゃなくて(笑)。すごい無邪気にたくさん笑ってたでしょ? ひよりちゃんって、しっかりしてるイメージがあったから、その姿を見てそういう妹っぽい一面もあるんだって気づいて、かわいいなぁって。

桜田:そうだったんだ(笑)。

──撮影中、特に印象に残ってるシーンなどがあれば教えてください。

堀:ん~、どこだろう。どのシーンも印象的だったよね。

桜田:難しいね。

堀:お母さんとの3人のシーンとか?

桜田:あ、たしかに!

堀:あのシーンは撮り直したんだよね。

──それはやっぱり大変でした?

桜田:そうなんです。前回のシーンが染み付いちゃっているので、どうにかしてそれを取り除こうとしていて、それは少し大変でしたね。

堀:家具の配置とか細かい演出も変わっていたよね。




──山戸監督ならではのこだわりを感じますね。現場では山戸監督とはどんなやりとりをされていたんですか?

桜田:朝は必ず「おはようございます! 元気ですか!? 今日もがんばりましょう!」って話しかけてくれました(笑)。

堀:そうそう(笑)。

桜田:私達のことをすごくよく見ているなっていうのは感じていました。撮影が始まると、2人でお話する時間があるんですけど、些細な会話の中からすべて見られているなっていうか…。不思議な感覚だから言葉にするのが難しいんですけど。

堀:めっちゃ分かる。

桜田:些細な心の動きまで見られているというか。

堀:ドキッとするよね。

桜田:そう。この方には敵わないなぁって思いました。

──見透かされてるような?

桜田:そうですね。ただ、見透かしているということを全面には出さないんです。優しく寄り添ってくれるというか。例えば、ちょっとモヤモヤしていることがあったら、そこになるべく触れないように、だけど傍に寄り添ってくれる方で。言葉では表現できないんですが、すごく助けられた部分がありました。

──堀さんも今、ずっと頷いていましたね。

堀:私もそうですね。カメラを通しても、実際にお話をしていても、私が今考えていることや言いたいことが、監督には全部バレているんだろうなぁって感覚でした。それがすごく心強かったし、女性同士としても感覚が一緒だったりしたので、演じやすかったです。

──それでは最後に、本作の見どころをお願いします。

堀:自分の過去の恋愛や現在の恋愛、これからの恋愛と、重なる部分がたくさんあると思うので、いろんなことを感じ取ってもらいながら観てもらえたらうれしいです。男性キャストもたくさん出ていますし、みんな違う生き方をしていて、そこもすごくおもしろいので、年代問わず、たくさんの方に観ていただきたいです。

桜田:10代ってたぶん生きている中で一番キラキラしていて、いろんなものを感じ取る時期なので、私と同じ年くらいの方には絶対観てほしいです。そして、この作品は「自分のことを大切にしなきゃいけない」っていう想いがすごく詰まった作品なので、いろんなことを考えるキッカケになったらなと。本当にいろんなタイプの男性が出ているので、そこも楽しんでいただけたらと思います。

(撮影:生熊友博、取材・文:榎本麻紀恵)

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