20年の「ジャッキー愛」が実った!レニー・ハーリン監督インタビュー




『ダイ・ハード2』、『クリフハンガー』のレニー・ハーリン監督がジャッキー・チェンとコラボしたアクション超大作、『スキップ・トレース』がいよいよ2017年9月1日(金)に公開されます。

レニー監督とジャッキーは20年以上の親交があり、これまで何度もコラボの話はあったそうです。そして今回、ようやく実現した本作。

シネマズ by 松竹ではレニー・ハーリン監督に単独インタビューを実施。監督のジャッキー愛、作品の見どころ、撮影秘話などをお聞きしてきました。



──監督の最新作がジャッキー・チェンとのコラボと聞き、日本のファンは二重の意味で興奮しております。20年来の親交のあるジャッキーとの映画が実現した経緯をお聞かせいただけますか?

レニー・ハーリン監督(以下、レニー):実はこれまで2回ほどコラボの話はありました。残念ながら実現しませんでしたが、今回やっと3度目の正直で幸いにも実現することができたのです。

そもそも企画の話を聞いた時点でジャッキー主演ということもあり、興奮したのは事実です。しかしストーリーを改めて読んでみて、ロードムービーであり、中国各地を訪れることができ、イースト・ミーツ・ウエストな部分もあり、これこそ中国での映画作りに乗り出すいいチャンスだと思ったのです。

また、自分がこれまで見てきたお気に入りの作品だとか、あるいはジャッキーが手がけてきた作品のいろんな要素を盛り込んで、凝縮させられるアクション・コメディ作品だと感じたことが大きな引きになりましたね。




(C) 2015 TALENT INTERNATIONAL FILM CO., LTD. & DASYM ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED



──実際にジャッキーと映画を作られてみていかがでしたか?

レニー:もともと素晴らしい方だということは知っていましたが、実際に一緒に仕事をしてみると想像以上にプロ意識が高く、精魂込めて映画を作る方でした。現場には彼が1番最初にやってきますし、最後まで残っているのも彼でした。

大道具や小道具を率先して運んだり、誰かが何かを壊してそれが粉々に砕け散ったときにはジャッキーがほうきを持ち出して掃いてくれたり、すべてのスタッフに対してフラットに、平等に接する。彼にとって撮影隊、スタッフは家族のような存在であり、すべてが彼の人生なのだという意識を持っていることがよくわかりました。




──本作はファンが熱望する往年のジャッキーが描かれていると感じました。エンドロールのNGシーンもニヤニヤが止まらないと思います。監督はファンが望むジャッキーを描くことを意識されたのでしょうか?

レニー:もちろんです。私自身も昔からジャッキー映画に親しんできているし、大好きですから、そんなジャッキーへのオマージュでもあります。なので、アクションシーンもクラシカルなジャッキーと言いますか、CGもなるべく使わず、ジャッキーの十八番的なギャグも取り入れて演出しました。

そうは言っても彼も20代ではありませんからどこまで要求できるかの限界はあります。しかし何でも果敢に挑戦してくれる方です。そういうジャッキーを世界中に見せたいと思い、彼ならではのアクションとユーモアを詰め込んだ作品に仕上げました。




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──主要キャストの3名(ジャッキー・チェン、ジョニー・ノックスヴィル、ファン・ビンビン)ともにご自身でスタントをしたがり、また実際にされたとお聞きしました。監督としてはハラハラされたと思いますが、どのような現場だったのでしょうか?

レニー:そうですね。みんな果敢に挑戦してくれました(笑)。
自分でスタントもしたいと言ってくれる俳優がそろうことは監督としては嬉しいことなんですけど、やはりどうしてもハラハラもします。怪我してほしくないですからね。

もちろんスタントコーディネーターもいましたし、万一の際の救出、救護班も準備していました。それでも未知の要素はあるわけですから怖い部分はありました。




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ジョニー・ノックスヴィルに関して言えば、列車から飛び降りるシーンを自分でやりたいと言いだしました。なんせ「ジャッカス」で無謀なことをやってきた方ですから(笑)。
(※ジャッカスとは:2000年から2002年にかけてMTVで放送された番組。護身グッズを自分の身体で試すなど、無謀なスタントが話題になった。)

ですが、足首ひとつでも捻られたら困るので断ったんです。そしたら本気で怒ってきて、「できるから!俺できるからやらせてくれ!」と。俳優は意外と子どもっぽいところがあるので、監督が親でないといけない場面があったりします。撮影は楽しんでほしいのですが、どうしても安全にという部分が前に来ることは事実ですね。




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またファン・ビンビンにも驚かされました。私が抱いていた印象としては可憐なお嬢様や貴族の役が似合う方だったのですが、現場ではアクションをやって当然という真逆の部分を見せてくれました。

──ジャッキーは現場でもどんどんアイデアを出し、それを全部盛り込むと撮影に2年はかかり、6時間の超大作になってしまうほどだったとお聞きしました。惜しくも採用にならなかったアイデアで、これは入れたかったというものがあれば教えてください。

レニー:それは言えません。続編に入れたいから秘密にさせてください(笑)。

──つまりまたジャッキーとのコラボを見ることができると思っていいのですね?

レニー:はい、楽しみにしていてください。

(取材・文・撮影:ゆうせい)

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