静かにブーム到来?!洋画を日本語吹替版で楽しもう。
はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
企みゴトしてるときは、こんなカオ。
八雲ふみねです。
さて。
八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ Vol.7
今回のテーマは、日本語吹替版。
洋画を観るとき、字幕版で観るか。それとも、日本語吹替版で観るか。
映画ファンにとっては、永遠のテーマではないでしょうか。
かく言う私も、
映画はオリジナルの音声で観るものだっ!
…と息巻いてる派でしたが。
でも、よくよく考えてみると…、
「日曜洋画劇場」なんかでは子供の頃から当然のように、吹替版で映画を楽しんできたし。
やっぱりマイケル・J・フォックスの声は、宮川一朗太さんよね〜。
なんて、吹替版の声優さんに自分なりのこだわりもあったし。
(BSジャパン版でオンエアされた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で宮川さんがマーティ役を担当した時は、狂喜乱舞したものです。)
吹替版は、かつてはファミリー向けの作品が中心でしたが、ここ数年は一般向け映画でも公開されるスクリーンの数が増えています。
それと同時に、字幕版と吹替版、それぞれの楽しみ方が確立してきたようにも感じます。
…というコトで、
今回は、現在公開している映画『ミュータント・タートルズ』『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』のアフレコイベントの模様から、MCを務めて感じた日本語吹替版ならではの楽しみ方をご紹介しましょう。
ミュータント・タートルズ>
2015年2月7日から全国ロードショー
監督:ジョナサン・リーベスマン
製作:マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ブラッド・フラー
出演:ミーガン・フォックス、ウィル・アーネット、ウーピー・ゴールドバーグ ほか
©2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
突然変異によって生まれたカメニンジャたちの活躍を描いた、アクション・エンターテイメント。
製作総指揮を務めるのは「ハリウッドの破壊王」こと、マイケル・ベイ。
あちらのシーンで、ドカン!
こちらのシーンで、ズドン!
…と、迫力あるアクションを展開しています。
吹替版ならスピーディーな映像を、しかも3Dであますところなく堪能。
より映像に集中して、映画を楽しむことが出来ますよ。
そんな『ミュータント・タートルズ』。
日本語吹替版でボイスキャストを務めるのが…。
ヒロイン・エイプリル役(ミーガン・フォックス)に、ベッキーさん。
エイプリルの上司・トンプソン役(ウーピー・ゴールドバーグ)に、泉ピン子さん。
タートルズの師匠・スプリンター役に、カンニング竹山さん。
アフレコイベントでは、マスコミ陣の前でアフレコを披露。
TV局チャンネル6で働くエイプリルが上司のトンプソンに、危機的な状況のNYを救う闇のヒーローを、 唯一目撃したのが自分だと主張するシーン。
画面の切り替わりが早く間合いが難しいシーンでしたが、ベッキーさんと泉ピン子さん、息ぴったり!
そして、ヌンチャクや二刀流などの武器を操りながら戦う姿がクールなタートルズのボイスキャストは…。
伊藤健太郎さん(レオナルド役)、松田健一郎さん(ラファエロ役)、畠中祐さん(ミケランジェロ役)、高梨謙吾さん(ドナテロ役)。
ジャパンプレミアでは、それぞれ演じられたキャラクターカラーのネクタイを身につけて登場。
本編ではタートルズ4人の掛け合いがとてもテンポ良く、「これぞ声優さんならでは!」と、思わず唸ってしまう技を楽しむことが出来ますよ。
チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密
2015年2月6日から TOHOシネマズ スカラ座ほか全国超拡大ロードショー
監督:デヴィッド・コープ
出演:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロー、ユアン・マクレガー、オリヴィア・マン、ジェフ・ゴールドブラム、ポール・ベタニー
©2014 Lions Gate Entertainment Inc.
ナルシストなインチキ美術商、チャーリー・モルデカイ。
ご自慢のうんちくと “ちょびヒゲ”、持前の強運を武器に、伝説の財宝の謎を追い求めて大冒険を繰り広げるアドベンチャー超大作。
主演のジョニー・デップはじめ、グウィネス・パルトロー、ユアン・マクレガーと、ハリウッドの人気者たちが共演。
…となると、日本語吹替版の声優さんも「お馴染みの “あの方”」が演じているわけで…。
「ジョニー・デップの吹替え」と言えば、この方、平田広明さん。
数多くの洋画の吹き替えやアニメなどで活躍しているベテラン声優で、ジョニー・デップの吹替は『エド・ウッド』以降、実に20年も担当。
そして、本作では大久保加代子さんが吹替版の声優に初挑戦。
大久保さんが演じるのは、ヒゲが大好きな謎のセクシーセレブ、ジョージナ役。
ちなみに、このジョージナ役を演じているオリビア・マンは「世界で最も美しい女性100人」に選出された美人女優。
今風に言うなら、肉食系女子なセクシーなキャラクターで、大久保さんのイメージにぴったり!?
そんなジョニデ声優・平田広明さんと肉食系キャラ・大久保加代子さんがアフレコを披露。
モルデカイにジョージナがセクシーに迫る、パーティーシーン。
ディレクターの「もっとセクシーに!」というダメ出しが飛ぶと、シーンさながらの情熱的なダンスを踊り出し、テンションが高くなる大久保さん。
テイクを重ねるごとに、セクシーに魅力的な声へと変貌していくのでオドロキでした。
実はこのシーン、モルデカイのキャラクターが大きく反映されたシーンではなかったのですが、
モルデカイの持つ“いんちき臭さ”をそこはかとなく漂わせた平田さん。
素晴らしい!の一言でした。
平田さんによると、「モルデカイはジョニー・デップがこれまで演じた中でも、いちばん台詞が多い役」とのコト。
スクリーン上に表示する文字数に制限がある字幕版以上に、吹替版ならオリジナルの台詞の内容をより明確に把握して楽しむことができますよ。
私は仕事柄、同じ作品の字幕版と吹替版、両方観ることもあります。
同じシーンで感動したり、意外な場面で発見があったりと、比較して観るのも面白いものです。
気に入った映画ならば、字幕版と吹替版の見比べも是非お試しあれ。
それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、八雲ふみねでした。
八雲ふみね fumine yakumo
大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com
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