『千と千尋の神隠し』モデルの場所は東京にも!?その世界に浸ってきた!!

?映画ソムリエ東紗友美の食べて、祈って、ロケ地見て?





こんにちは。「食べて、祈って、ロケ地見て♪」が少しご無沙汰な映画ソムリエの東です。
今回は宮崎駿監督が「千と千尋の神隠し」を作る際、何度も訪れ「大変参考にされた」という東京都小金井市にある江戸東京たてもの園に足を運んできました。
ジブリの世界観に浸れるレトロでタイムスリップしたような空間。写真たくさん撮ってきたので是非堪能されてください。




■江戸東京たてもの園
http://www.tatemonoen.jp


この江戸東京たてもの園は、高い文化的価値がありながら現地保存が困難となった江戸時代から昭和初期までの30棟の建造物を移築復元し展示している1993年にオープンした屋外博物館。展示物はすべて野外にあるのが特徴です。
火事・水害・震災・戦災などにより失われつつある東京の文化遺産を良い状態のまま保護・保存してくれていて、私達がひとむかしまえの世界に没入させてくれる場所。ジブリ好きじゃなくても、カメラ女子・レトロ好きの方々なんかにもオススメのスポットです。


展示物はすべて屋外なので、できる限り天候の良い日に行くことをおすすめします。
そして入館料は大人400円!中学生以下は無料!家族連れに優しい!!
なんといっても500円玉でお釣りがきちゃうのが嬉しいです。


見る際のポイントとしては、いろんな場所で写真を撮りたい場合は広さがありますので2時間くらいは所要時間を取っておくと良いでしょう!


そして、建物内が見学できたり靴を脱いだり履いたりするシチュエーションもありますので着脱しやすく歩きやすい靴がベターかも(*´∀`)
手荷物の多い方は、ビジターセンターに100円硬貨返却式のコインロッカーもありますのでご活用ください。

さて、こちらのたてもの園は大きく西ゾーンと東ゾーンに分かれています。

私は、入館後すぐに千と千尋の神隠しの舞台になったと噂されるお目当の東ゾーンに直行しました!!
東エリアに入って御覧いただけるこの景色!


ここ、とにかく絶好のフォトスポットです。
風情あふれる「下町中通り」というエリア。
千と千尋の神隠しで、千が迷い込んだふしぎなあの街!
あの街の雰囲気が漂っています。


千と千尋の神隠しのモデルとなった場所は他にも候補がありますが、この下町中通りの景色はかなりソレっぽいです・・・(・∀・)
映画を作る際、何度も監督がここ江戸東京たてもの園を訪れていたことを広報の方にも確認しました。

そして、下町中通りの「三省堂」。
ここはあの皆様がよく行く書店じゃないですよ(←無駄な文章)
ここは明治初期に創業した文具店であります!ここ、たてもの園の中でも1・2を争う人気スポットなんだとか。


その理由は・・・
この「武居三省堂」。
宮崎駿さんご本人が、千と千尋の神隠しで釜爺が働いていた場所のモデルとなったと正式に認めている場所なのだからです。ここが釜爺のボイラー室だとお話されたそうですよ。

中に入ってみますね・・・。


ま、まさに釜爺のいた景色が目の前に広がっています。奥行きのある店内の奥に向かって「かまじぃ?」と呼びかけてしまいたくなりますね!!
ちなみに店内に並ぶこの特徴的なこの使い込まれた棚の中身は・・・


筆が入っているそう。さすがは文具店だった場所ですね。
ここはずらりと並んだ棚を手前から奥行きを感じられるように、動画で撮影するのもオススメのスポットでした。使い込まれた引き出しの雰囲気とかかなり味がありましたよ。

そして次にじっくり建物内部を覗いたのが、小寺醤油点。


大正期から港区白金で営業していた味噌や醤油や酒類を販売していたそう。


当時は量り売りが主流だったので、この量り売り用の大きな醤油樽と味噌かめに注目したいところです。


ここはハクに手を引かれながら、隠れるために千尋の走り抜けた食品倉庫に似ているとファンの間で言われているそう!た、たしかに似ている!!
しゃがんで子供目線になる私。大人の私でもこのサイズの醤油樽。
映画のように子供目線になってみるとこの大きな樽の並ぶこの食品倉庫は、大きくてドキッとする空間に見えたのではないかと想像できますよね。

そして、中通りの奥に位置する子宝湯。足立区千住で1929年より営業していたという東京の銭湯を代表する建物に向かいました。




この銭湯は千が働くことになった湯婆婆の油屋に似ています!
子宝湯は内部の作りも豪奢でみどころ満載。


圧巻の富士山アートはやっぱり心に響きます。




ですが、ですがですね、
この銭湯内で特筆してご覧いただきたいのは実は銭湯の縁側なんです。


実は、縁側の奥の方をみると・・・。
縁起物と呼ばれる福蛙(ふくがえる)、発見!


これは千と千尋に登場するアオガエルに似てますよね・・・。
そう!映画の中でカオナシに声を奪われてしまうあのキャラ!やっぱり、似てるぅ!

ちなみにこのカエルさん、なかなか見つけにくいですが見つけるとテンション上がります(^ν^)
銭湯の縁側には出ることができないので写真を撮りたい方はズームして撮影されてくださいね。


あまりにもひっそりと置かれているので、見つけた際は感覚的に申し上げますと四つ葉のクローバー見つけたときと同じくらいの喜び。思わずガッツポーズしました。
子宝湯に入って左側の縁側の奥をじっくり眺めてみてくださいね。
記念に手乗りしてもらって福蛙さんとのCommunicationは完了(^ν^)笑


子宝湯を後にしました。

そして子宝湯を外に出ると、
千尋の両親が「豚丁横丁通」で大皿料理をバクバクと食べているうちにブタに変身してしまった居酒屋にどことなく似ているお店発見!


1856年に台東区にオープンして震災や戦災をまぬがれたお店なんだとか。
もちろん今はここで料理を提供してるわけじゃないのに、
お店に入ると良い香りがしてくるような・・・。


不思議な魅力の店内。メニューも美味しそう。


うん、ジブリを好きな方のブログ記事などにも書かれていますが確かにここも映画の世界観に通じているように思えます!

他に、この情緒あふれる下町中通りエリアでは、
フォトジェニックな写真が撮れる花市生花店。


イエロー×レッドなレトロカラーがかわいい都電7500形。


ここらへんもフォトジェニックな写真が撮れるのでじっくり観ることをおすすめします。
ちなみにこの都電7500形は電車の内部にも入ることができます。
1963年から順次廃止されてしまったこちらの都電ですが、当時は渋谷駅前を起終点とし新橋・浜町中の橋・須田町まで走っていたそう。お疲れ様でした←誰!!



しかしまぁ、この空間にあるとどうしても、千と千尋の神隠しで油屋の世界の住人達が利用していて千尋がカオナシと乗った「海原電鉄(うなばらでんてつ)」と関連付けてしまいたくなりますよね・・・。

ちなみにこの都電の横で販売されている全力でダイエットの敵になりそうなネーミングのチーズ餠というお餅、これが美味しかったので小腹が空いた方は是非。
↑小腹がなりすぎて、写真ナシ...
白くて、ぐにゃんとしてて、あまくておいしかった!(ひどい感想(;´Д`))

お店の特色までも丁寧に残された個性ある店舗たち。
1店1店すみずみまで観察していると、「もしかしてこれも?あれも?」なんて映画と関連付けて考えられるものがたくさんあってとても豊かな時間を過ごせました。
満足!

そして、東ゾーンを抜け、たてもの園のセンターエリアに位置する高橋是清邸を復元した場所も必見スポットです。


高橋是清邸といえば以前は赤坂にありましたよね。
内部ももちろん鑑賞することができますが、書斎や寝室として使用されていた2階は1936年の2月26日、2・26事件の現場でもあります。

そして、この高橋是清邸のガラス張りと特徴的な木枠。


千の教育係的存在のリンが押し入れから仕事着を取り出し、千に渡すあの部屋。
あの場所にそっくりです。大小様々な四角形で作り出されたモダンな窓枠にうっとり。


ガラスは明治時代のものをそのまま展示しているそう。とてもきれいな状態で保存されてました。この場所は、ハクが飛び込んでくるシーンも連想するジブリファンの方も大変多いそうです!確かに、似てます!!

センターゾーンを見終えて最後は西エリアへ。
ちなみに、西エリアにはトトロの家に似ていると言われているデ・ラランデ亭がありますが、残念ながら修繕工事中!
2018年2月末に修理が終わるそうなので西エリアも気になる方は、工事が終わってから遊びに行ってくださいね。


更に西ゾーンの1番おくに位置する吉野家という農家もトトロに登場するメイとさつきの家に間取りが似ているなんて噂されたりしているそうですよ。
是非、確かめてみてください!

最後に、アクセスですが私は車で行きましたが、小金井公園内の駐車場に車が止められます。駐車料金は1時間300円。
公共機関を使ってくる場合はJR中央線「武蔵小金井」駅北口よりバス5分、
西武新宿線「花小金井」駅よりバス5分、
JR中央線「東小金井」駅よりバス6分だそうです。

せわしない日常から解放され、昔の東京にタイムスリップ!
それだけでいつもと違った休日を過ごすことができました。

カメラ好き、レトロ好き、映画好き。
みんなが満足できる江戸東京たてもの園、是非足を運んでみてくださいね。

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(取材・文:東紗友美

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