インタビュー

2018年09月01日

初オーディションで『仮面ライダージオウ』出演を射止めたシンデレラボーイ・渡邊圭祐インタビュー

初オーディションで『仮面ライダージオウ』出演を射止めたシンデレラボーイ・渡邊圭祐インタビュー

9月2日(日)より放送がスタートする『仮面ライダージオウ』は、50年後の未来から現れた少女に導かれた主人公が、仮面ライダーとなって時を超えた戦いを繰り広げるというストーリー。今回は、主人公の前に現れては未来を予見する言葉を残して導く、謎の予言者・ウォズ役で出演する渡邊圭祐さんにインタビュー。プライベートから撮影現場のエピソードまで赤裸々に語っていただきました。


本作で俳優デビューするということで、まだ明かされていないご本人の謎をインタビュー、渡邊圭祐のトリセツ(取り扱い説明書)、Q&Aでひとつずつ解き明かしていきます。



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──学園祭で裏方をやっていたときにスカウトされたのが、芸能界デビューのきっかけだとうかがいました。

渡邊圭祐(以下、渡邊):大学の学祭で運営スタッフをやっていてたんですが、ミス・ミスターコンテストの審査員として来ていた方にスカウトしていただいて、モデル事務所に所属することになりました。

グランプリを獲った人などが審査員室に呼ばれて、事務所へ所属するということがあるようなコンテストなのですが、僕は照明を担当していたのでご挨拶もしていなくて。突然、審査員室に呼ばれて行ってみたら「モデルをやってみないか」というお話を頂いたんです。もともと興味がある業界だったので、いい機会だったんだと思います。

──ミスターコンテストには出場されなかったんですか?

渡邊:学祭の運営スタッフは規定で出場できなかったんです。周りから「出なよ」って言われることはあったんですが、その度に「いや、出たらグランプリ獲っちゃうから」なんて冗談で返してたので、運営を離れた4年生のときも出づらくなっちゃいましたね(笑)。



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──役者としての仕事は『仮面ライダージオウ』が初めてということですが、劇団のワークショップに参加したことがあるとか。

渡邊:はじめて演技をしたのはそのときですね。仙台で所属していたモデル事務所を介して、劇団のワークショップに参加させて頂きました。芝居にふれたのが初めてだったので、すごく興味深かったです。

──どんなところが芝居や役者という仕事の魅力だと感じていますか?

渡邊:しゃべっているのは自分なのに、自分じゃない誰かになれるっていうのが魅力ですね。会社員にもなれるし、医者にもなれる。そういう幅の広さが役者の魅力だと思います。

──『仮面ライダージオウ』の出演が決まってから上京されたそうですが、事務所で仲よくなった人はいますか?

渡邊:上京してすぐ「ジオウ」の撮影が始まって、ほとんど現場に行っているので、事務所の方々とお会いする機会がまだあまりないんです。

──ちなみに、『仮面ライダーエグゼイド』でパラドを演じた甲斐翔真さんも同じ事務所ですよね。ツイッターでのやりとりを拝見しました。

渡邊:メッセージをいただいて本当にうれしかったです! 「パラドより」というところにキャラクターへの愛を感じました。

甲斐さんとは、「ジオウ」への出演が決まった事もあって一度お食事をさせて頂いたんです。「仮面ライダー」に出るうえでの心構えを聞こうと思っていたのですが、楽しくお食事しながら「エグゼイド」が終わった後の話をずっと。まだ放送前なのに、「ライダーが終わるころには、こんな心構えでいたほうがいいですよ」みたいな、1年後の話を聞いていました(笑)。



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──では、役者デビューとなる、ウォズの役どころについて教えてください。

渡邊:未来を知っているからこそ、何が起きても動じないような冷静な男です。ただ「謎の予言者」とあるように、台本を読んでいても演じていても、ものすごく謎だらけ(笑)。その謎に満ちた部分を楽しみながら演じているので、見ていただく方にもそこを楽しんでいただけたらうれしいです。

──制作発表では自身と全然違うキャラクターというお話をされていましたが、演じてみていかがですか?

渡邊:僕はウォズのようなクールなタイプではないのですが、自分と違うという点で苦労しているところは特になく、スムーズに役に入り込めているように感じています。

でも、その反動か、カットがかかった瞬間に、「暑いっすねー」と衣装さんに話しかけたり、近くの人としゃべり始めたりしちゃいます。ウォズは大きなリアクションをとるようなキャラクターではないんですが、僕自身は何にでも反応したいし、本当はおしゃべりなんです(笑)。

──では、自分とまったく違うキャラクターに選ばれて、驚いたのでは?

渡邊:まさか受かっているとは思ってなかったので、ウォズ役に選ばれたと知ったときは、そう来たか!と。僕、ぱっと見ではおしゃべりには見えないみたいで、見た目の印象がウォズの雰囲気にマッチしたんじゃないかなと、自分では考えてます。うまく自分を隠せましたね(笑)。

そもそも初めてのオーディションでした。手ごたえを感じる以前に、手ごたえがどういうものかすら分かっていなくて(笑)。「これ当たってんのかな?」って、ただパンチを打ちにいっただけの状態だったので、パンチが当たっているのかどうかも分からないまま、結果を待っていましたね。



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──現場ではどんな感じで過ごしているんですか? 他のインタビューでは、いじられキャラというお話もありましたが。

渡邊:普段はキャラが壊れないようにあまり笑顔を出さないようにしていますが、現場ではキャスト同士の仲がすごくいいので、楽しくおしゃべりしてます。

周りのキャストはみんな年下ですが、年齢を気にせず気兼ねなくきてくれるので、そういう意味でいじられキャラと言っているのですが、本当のいじられキャラは、明光院ゲイツ(仮面ライダーゲイツ)役の押田岳くんです。主に僕がいじってるんですけど…(笑)。

彼が「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で披露したという「オシダンス」の話を聞いたんですが、「押田+ダンス」で「オシダンス」って響きが僕らのツボにハマって。何かと、「踊ってよ」ってリクエストして踊ってもらうっていうのが、もう2か月ぐらい続いてます(笑)。

──ウォズは50年後の未来からやってきますが、50年後の自分はどうなっていると思いますか?

渡邊:カッコいい生き方をしていたいですね。自分の中にまっすぐな芯のある人。例えば、口数は少ないんだけど、何を言っても全部格言になっちゃうような、カッコイイおじいちゃんになっていたいです(笑)。

──先ほど、おしゃべりだと言ってましたけど、50年後には口数が少なくなってるんですか…?

渡邊:もう、どんどん減らしていきます(笑)! 30代でちょっと減らして、40代でさらに減らして、だんだんと静かに。静かな喫茶店とか営んで、ゆっくりとした余生を楽しんでいたいなあ。とりあえず、貫禄がある感じで髭は生えてて欲しいです(笑)。



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──渡邊さんの俳優人生において「仮面ライダージオウ」はどんな作品になりそうですか?

渡邊:僕にとって、「仮面ライダージオウ」が役者人生においての始まりでもあるので、ここを皮切りにぐっと行きたい…いや、行きます! これからどんな作品に出たとしても、「仮面ライダー出身の」って付くくらいのインパクトを残せるように頑張ります!

渡邊圭祐のトリセツ!


渡邊さんがどんな人なのかをもっと知るべく、基礎編として取扱方法を教えてもらいました。

1:渡邊圭祐のスイッチを入れるには「ロックを聴く」




撮影の集合場所まで行くときに、ハードなロックを聴いて一回テンションを上げてます。心拍数を上げるウォーミングアップみたいな感じで、スイッチを入れるんです。

「手刀を切りがち」なクセがあります




身長が割と高い方なので、誰かの前を通るときに遮っちゃうと失礼かなって思って、すごく腰を低くして、手刀を切りながら歩いてることが多いです。マネージャーには、もっと胸を張りなさいと言われちゃいますが(笑)。

故障かな?と思ったら、「栄養をください」




元気がないときには、おいしいご飯が一番! 上京を機に一人暮らしを始めたんですけど、米と肉とか、うどんだけ、麺だけ、たまに肉入れてみるみたいな。なので、栄養が偏ってる気がします。野菜を食べなきゃ、っていう自分への戒めです(笑)。

渡邊圭祐に20の質問!




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Q&A形式でさらに渡邊さんのパーソナルに迫ります!

1:現場で呼ばれている呼び名、もしくはあだ名は?
押田くんには「けすけさん」って呼ばれてます。他の人からは基本的に名前で呼ばれます。あだ名はありません。

2:人から言われる第一印象は?
クールそう。でも本当は、おしゃべりです(笑)。

3:自分にキャッチコピーをつけるなら?
自由に何事にも臆せずいられたらいいなという意味を込めて、「自由人・圭祐」。

いろんなところに行っていろんな事にチャレンジすることで、自分の感受性を豊かにして、役作りの糧にしたいと思ってます。

4:自分を動物に例えると?


「カマキリ」
演技のレッスンで、お題として出た生き物を自分なりに表現するというものがあったんです。カマキリがテーマのときに「どんなキャラクターなんだろう」ってみんなで話していたら、「カマキリっぽい」って言われたので(笑)。そんなに斜に構えてたのかな?

5:座右の銘、もしくは好きな言葉は?
「勝手に生きろ!」

僕が好きなチャールズ・ブコウスキーさんの本のタイトルなんですが、自由だけど芯があるカッコいい人間を書いてるなぁと思うので、座右の銘にしています。

6:自分のココが一番自信がある!というもの
「目力」

7:最後の晩餐に食べるならコレ
イクラが好きなので、「はらこ飯」!

8:「●●」に目がない!
「サボテン」
どこかに出かけたときに手のひらサイズの小さいやつを見つけると、つい買っちゃうんです。特に植物が好きというわけではないんですけど、なぜかサボテンに惹かれてしまいます。仙台にいるときに育ててましたが、世話も楽なんですよね(笑)。

9:何か、自慢を教えてください。
一緒にいると何をやっても面白い友達がいること。仙台の友達とは今も仲がよくて、お盆休みには仙台から車で会いにきてくれました!

10:守っているジンクスはある?
オーディションのときもそうだったんですが、勝負どきに自分で髪をセットすると調子いいなって感じています。セットができて、さらにロックを聞いてテンションが上がると、目がギラついてきます(笑)。

11:よく聞く音楽は?
ロックが好きでかなり幅広く聴いていますが、最近は「BRAHMAN」や「G-FREAKFACTORY」が多いです。

仙台にいるときはよくロックフェスやライブに行ってましたし、気付いたら周りもみんなロック好きでした。フェスにいくと、ロックに興味がなかった人も好きになってるのが面白いですね。

バンドは高校2年生ぐらいからずっとやりたいと思ってたんですが、実現はしなかったです。

12:変顔を披露してください



13:最近のマイブームは?
「水泳」
水泳の日本代表の活躍を見て感化されて。ジムではトレーニングの後に泳ぐのが定番コースです。

14:今の野望は?
首を突っ込めるところがあれば、どんどん突っ込んで行きたい! チャレンジできるものはどんどんやっていきたいです。

15:最近マジ泣きしたことは?


「甲子園」
高校野球が熱くて、毎日泣いてます。リアルタイムで見ても泣きますし、夜の番組で流れるハイライトはバックボーンなどのストーリーが盛り込まれていて、より泣けるんですよ。「ここまで来るのにこんな事があったのか」とか思いながら、ひとりで泣いてます(笑)。

でも、最近はスポーツに限らず、歳を重ねていくにつれてなんでも泣けるようになってきて…。実家で犬を2匹飼っているので、犬系の映画は特に弱いです。10分くらいの予告映像でも泣いちゃいました。

16:必ず持ち歩いているものは?
「歯ブラシ」
常にカバンに入れてます。

17:俳優として憧れている人とその理由
一人に絞るのなら、山田孝之さん。幅広い役を演じていて、どんな作品に出ても存在感がありますよね。僕もそうなりたいと憧れてますし、尊敬してます!

18:ファッションのこだわりは?
「着心地」
タイトなシルエットで締め付けられるよりは、ゆったりしたシルエットで自分が楽に動けるというのが最優先です。

19:好きなタイプは?
「ショートカット」
「○○だと3割増し」みたいな表現がありますけど、僕の場合はショートカットだと8割増しです!

20:最近の爆笑エピソード


「ツクヨミ役の大幡しえりさんがものすごく天然!」
大幡さんが女子トイレの前で「えっ? えっ?」って困ってて、どうしたんだろうって思ったら、トイレのドアと、その隣にあった細長い飾り窓のどっちが本当のドアか分からなかったらしく。それが最近一番面白かった出来事です。

渡邊圭祐さんが出演する『仮面ライダージオウ』は9月2日(日)9:00より、テレビ朝日系にて放送スタートです。

(写真:粂井健太、スタイリング:岡部俊輔、ヘアメイク:Emiy、取材・文:井嶋輝文)

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