インタビュー

2019年12月23日

紅白か仮面ライダーか、というくらい大きなニュースと生駒も驚き!「令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」初日舞台挨拶

紅白か仮面ライダーか、というくらい大きなニュースと生駒も驚き!「令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」初日舞台挨拶




12月21日(土)、『仮面ライダー』シリーズ最新作であり、同シリーズの令和初となる映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』が全国公開され、東京・新宿バルト9にて初日舞台挨拶行われました。

舞台挨拶には『仮面ライダーゼロワン』から高橋文哉さん、岡田龍太郎さん、鶴嶋乃愛さん、井桁弘恵さん、中川大輔さん、砂川脩弥さん、『仮面ライダージオウ』から奥野壮さん、押田岳さん、大幡しえりさん、渡邊圭祐さんのほか、劇場版ゲストの山本耕史さん、生駒里奈さん、本作のメガホンをとった杉原輝昭監督が登壇。




冒頭の挨拶ではキャストひとりひとりがマイクを握るたびに客席からは「或人〜!」「不破さ〜ん!」と役名での声援が飛び交い、或人の父親・飛電其雄を演じる山本さんにも「其雄さ~ん!」大きな声援が送られると「もう、そんな風に呼んでいただけるんですね」と、戸惑いつつも感慨深げに挨拶していました。

全国の皆さんに届けられることが嬉しい





映画の公開日を迎えた心境を奥野さんは「キャスト、スタッフ一同がほんとうに時間をかけて、ひとつひとつのシーンを大切にこの映画を撮っていたので、この日を迎えられてほんとうにうれしいです」と、公開初日を迎えた喜びのコメントに続けて、上映後の舞台挨拶ということで映画を観終わった直後の客席に向けて「映画を観ていただいて、楽しんでいただけましたか?」と問いかけると、客席から大きな拍手が巻き起こります。




高橋さんも「全身全霊で、この作品に関わった皆さんで作ったので、今この瞬間、全国の皆さんにこの映画が届いていると思うとうれしい。ついに僕たちの映画が公開されて皆さんに届けられるんだなという気持ちでいっぱいです」と、公開初日を迎えた心境を緊張気味に語ってくれました。

大人の反響がすごい


テレビシリーズにも出演されている山本さんは周囲の反響について「お子様が観ている人も勿論いっぱいいるんですが、それ以上に大人の方からすごく反響がありました。(自分の子供が通う)保育園の園長先生が、俳優である僕に気を遣っていい意味で距離を保ってくれていたんです。それが、僕が出演するって発表された直後に紙に『仮面ライダー見ます』って書いて立ってたんです(笑)。それ見て僕もすごく親近感持っちゃいました。そんなに(仮面ライダーが)好きだったのかと(笑)」と、プライベートでの微笑ましいエピソードを披露して会場を沸かせます。




続けて、他の仕事の現場でも割と大人の仮面ライダーファンが多いと実感したという山本さんは「三谷幸喜さんからも連絡があって『耕史くんは変身するの?』って聞かれて、まだテレビシリーズ撮っているころだったのでまだ分からないですって答えたら『ぜひ変身してゼロワンと戦ってくれ』と言われました」と、テレビや映画業界で活躍する方々にも仮面ライダーファンが多くいることへの驚きを語っていました。




一方、仮面ライダーファンを公言している生駒さんは「私のファンの方もSNSなどで喜びを伝えてくれました。地元の親友と普段あんまり連絡をとっていなかったんですけど、仮面ライダー出演のニュースが出た瞬間に『出るの!?観る!!』ってメッセージが来ました。その親友からは(乃木坂46が)紅白に出場が決まったとき以来の早さでした(笑)紅白か仮面ライダーか、というくらい大きなニュースだったんだなと改めて思いました」と、仮面ライダーファンの感心の高さをしめすエピソードを披露。

アクションシーンは見どころ満載





岡田さんは撮影時を振り返り「アクションの規模がテレビとは違って、ものすごい数の敵と戦ったり、爆弾の大きさもすごかった。砂が降ってくるくらいの大爆発が起きるシーンがあって、真っ白で僕の目の前が砂しかない状態になったんです。それでも頑張って目を開けながら演技を続けたんですけど、後でカメラをチェックしたら(画面が)真っ白でした(笑)」と、あまりの爆発規模のためにNG撮り直しとなったエピソードを披露して会場の笑いを誘いつつ、「でも、アクションが本当に楽しくて、結構長めの時間だったんですけど楽しさにニヤニヤしそうになりながらやっていました」と、激しく長いアクションシーンも楽しんでいる様子を語ってくれました。




一方、井桁さんは「私が、特に印象に残ったのは地下のシェルターのシーンですね。本当に地下にセットがあって、入った瞬間、両脇にたくさんのエキストラの方々がいらっしゃって、病院のベッドがあったり、炊き出しをされていたり、本物のお笑い芸人の方が実際にギャグをやっていたり、細かく作りこまれていて自分が本当にその世界にお邪魔したような感覚で感動しました。その世界観が映像としてみなさんに伝わっていればいいなと思います」と、細かく作り込まれてリアルに再現されたシーンを振り返り、「細かい部分まで見られていない方はもう一回観るとまた新しい面白い発見があると思いますので、ぜひ観てもらいたいです!」と、細かい部分に注目しての鑑賞をおすすめしていました。




中川さんは、印象に残っているシーンとしてジオウメンバーとの戦闘シーンを挙げ「(ゼロワンチームで)ジオウチームと戦ったのは僕たちだけですよね」とアピールしながら「迅と滅、ツクヨミ、ゲイツ、ウォズが対面して、僕はプログライズキーを投げて変身するんですけど、それを見た渡邊さんがライドウォッチを投げて変身してくれたんです。僕の変身を見て真似してくれたみたいでうれしかった」と笑顔で語ると、渡邊さんが「あの動き、めちゃくちゃよくないですか?(プログライズキーを)ポーンとあげて、こうやって、こうきて、ねえ!?」と、中川さんの変身モーションのカッコよさを、身振り手振りを交えながらファンに再確認して会場から笑いと拍手が起こります。




砂川さんもジオウチームとのアクションシーンを挙げ「僕はゲイツと刀を使ったアクションをやったんですけど、その前にゲイツの"蹴り"を見たんです。その蹴りを見て『すげえ蹴りしてんなあ。僕らはすごい人間を敵に回しているんだなあ』と思いました」と、押田さんの蹴り技のすごさを振り返ります。




これを受けて、ジオウチームの押田さんは「試写でも確認しましたけど、あの蹴りはガチで入っちゃってますよね(笑)」と、勢いあまって本当に蹴りが入ってしまったことを明かしつつ「殺陣師の方がすごく熱い方で、杉原監督は本番前にいつも『気をつけて、安全に!』って声を掛けてから『よーい、はいっ!』ってなるんですけど、その瞬間に『殺す気で行けー!!』って毎回叫ぶんですよ(笑)多分その影響でガチ蹴りしちゃいました」と、分析して会場の笑いを誘います。




大幡さんは「今回初めて“ビンタ”をしたんです。記憶を失くしている高校生の時と、(闘いの)記憶を取り戻した状態の時と、2回あったので、記憶が無くても身体に染み付いている何かを感じ取りながら全力でビンタしました(笑)」と、アクションとしてのビンタをやり切ったことを振り返ります。




一方、渡邊さんは「僕は『仮面ライダージオウ』という作品を通して1年間"祝い"続けてきたつもりだったんですが、この映画では祝えないという…。そこが残念でした」と、寂しそうな様子を見せつつも「でも、ようやくストールを有効活用できたなと。やっとカッコイイ使い方ができた」と、テレビシリーズ・映画を通して武器として使うことがほとんど無かったストールを使ってのアクションシーンに言及して会場の笑いを誘います。

感情をあらわにする或人に注目





アクションシーンだけでなくヒューマンドラマとしても見どころの多い本作について、高橋さんは「テレビシリーズでは感情をあらわにしない、悔しいことがあってもみんなの前ではそれを抑えて笑いをとりにいったりする或人を演じてきた。この映画では或人が感じた感情を対峙した人にもろにぶつける。その或人らしくない中で、どう或人として他の演者さんにぶつかっていくかを凄く意識して演じさせて頂きました」と、テレビシリーズとは違う状況での演じ分けについて振り返って語ってくれました。




鶴嶋さんも「イズはヒューマギアなので感情をあらわにするということはテレビシリーズではまだないですが、(今回の映画では)感情をすごく出す或人のそばにいるからこそ、あのイズが出たのかなと思うシーンもあります」と、ヒューマギアのイズの感情について振り返ると、「あと、ラストシーンは文哉くん(高橋さん)といろいろ考えながら演じたので、すごくお気に入りです」と、高橋さんと作り上げたラストシーンに手ごたえを感じている様子でした。




そのラストシーンについて大幡さんが「すごく面白かったです。一番笑えました」と告白すると、高橋さんが「いやいや、面白くはないでしょう。大幡さん、本当に笑いのツボが変わってらっしゃる。笑いのツボがウチの不破諫と一緒(笑)」と返して会場は笑いの渦に。

「いいシーンではありますけど、笑えるかな」と続ける高橋さんに奥野さんが「本気で面白かったらしいよ。『面白くなかった?』って相談されたよ」と暴露して大幡さんも少し恥ずかしそうで、笑うしかない様子。

バトンを受けて夢を込めて作った作品





マスコミ向けフォトセッショのあと、奥野さんは「この映画が『ジオウ』としての最後の映画になると思いますが、しっかりゼロワンに『仮面ライダー』のバトンを渡せたので、安心してこれからも『ゼロワン』を観ていきたいと思いますし、皆さんにも観ていただけると思っています。そして、『仮面ライダージオウ』は終わりますが、仮面ライダーの歴史の一部として、みなさんの頭の片隅に少しでも残り続けてくれたら嬉しいです」とファンに熱いメッセージを贈った。




続いて高橋さんは「ゼロワン初の映画。『ジオウ』、そして歴代仮面ライダーに関わった方々の思いをしっかりと受け取りました。本作のテーマでもある『夢』。スタッフ、キャストみんなで夢をこめて作りました。たくさんの思いが詰まっているこの作品をたくさんの方たちに観ていただきたいと思っています!」と、本作に込めた思いを力強くアピールして舞台挨拶を締めくくりました。




映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』は、絶賛上映中です。

(写真・取材・文:いぢま)

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