特撮向上委員会
ドラマがさらに盛り上がる!仮面ライダー&スーパー戦隊の名カムバックシーンを語る
ドラマがさらに盛り上がる!仮面ライダー&スーパー戦隊の名カムバックシーンを語る
『仮面ライダージオウ』で、「エグゼイド」回が終わったというのに、まさかの「オーズ」回で登場した檀黎斗。
檀黎斗、新檀黎斗、檀黎斗神と経て誕生した檀黎斗王。
もはや「次の檀黎斗の名前は何?」と大喜利のお題にしたいくらい強烈なキャラクターを確立した檀黎斗は、今回もその魅力を余すことなく見せて、そして魅せてくれました。
2年前、この状況を誰が予想できたでしょうか。
演じる岩永徹也さんに感服しっぱなしの一週間でした。
歴史に残るカムバック劇。
今回は特殊なケースですが、一度死んだキャラが復活する流れが好きなファンも多いことかと思います。
そこで今回は、僕の好きなカムバック劇を紹介させていただきたいと思います。
檀黎斗の流れからいくと、やはり外せないのが同じく「エグゼイド」の九条貴利矢でしょう。
クリスマス回の12話で檀黎斗に殺され、ネットが騒然となったのももう2年前。
当時はすぐに復活すると思ってたんですが、ストーリーがドンドンと転がっていき、2クールを経てなんと35話でカムバック。
これも、まさかの敵としてのカムバックで最初驚きましたが、永夢に「自分のウソにのれ」との耳打ちする流れからの「あれ? のせられちゃった?」は、それはそれは憎い演出。
カムバックまでかなりの時間がかかった稀なケースですが、その分カムバックした時の感動もひとしおでした。
「エグゼイド」と同じ、大森プロデューサー作品でいうと「ドライブ」でもカムバック劇がありました。
32話で超進化を遂げたフリーズロイミュードに殺された主人公・泊進ノ介。
33話ではトライドロンの超スピードとシフトカーの力で復活しようとするも、フリーズロイミュードの邪魔によりトライドロンが爆発寸前。
燃え上がる炎の中ヒヤヒヤしていると、その炎を吸収するような形で進之介が復活。
このときのトライドロンから降りる進之介のかっこいいこと。今の立派な感じよりも、まだ少し幼さが見える竹内涼真さんの名演技が光ります。
「ドライブ」では仮面ライダーマッハに変身する詩島剛が裏切ってる状態だったんですが、似たような状況だったのが福士蒼汰さんが演じる仮面ライダーフォーゼの如月弦太郎。
31話で死亡してしまうんですが、吉沢亮さん演じる2号ライダー仮面ライダーメテオが裏切ってたり、強化アイテムのパワーをすべて使って生き返ったりと、何かと共通点が多い両作。
「ドライブ」では特状課の絆を、「フォーゼ」では仮面ライダー部の絆でウルウルすることができます。
歌星賢吾こと高橋龍騎さんの熱演も見どころです。
さて、平成ライダーでのカムバック劇の元祖は、遡ること18年前の『仮面ライダークウガ』です。
18話でキノコ型グロンギ・メ ギノガ デの毒を喰らって主人公・五代雄介は死んでしまいます。
当時はビックリしました。
しかもなかなか復活せずに、ベッドに横たわってるシーンが結構続きました。
今でこそすぐ復活するだろうと予測してしまいますが、「クウガ」に関しては作品のリアル志向な空気作りがすでに完成していて、それにより復活できないんじゃないかと本気で思わせるリアリティがありました。
結局死んだのはクウガがさらに強くなるための通過儀式で、19話に復活するんですが
万全な状態ではないからか、グローイングフォームでキックを何発か蹴り込むシーンは胸が熱くなります。
スーパー戦隊でもカムバック劇はありまして、『百獣戦隊ガオレンジャー』の31話で、ガオレッドとガオシルバー以外がウラ究極体に殺されます。
これがトラウマに残るほどの絶望感を感じるシーンで、ガオブルーの面割れは特撮面割れシーンのなかでもトップクラスの衝撃。
ガオイカロスの力によってカムバックするんですが、わかっていてもヒヤヒヤします。
僕のファーストカムバック劇は『地球戦隊ファイブマン』の32話で、タイトルは「学、死す!」
ファイブレッドこと学が時間を操ることができるワニカエルギンに時間を止められ、敵幹部・シュバリエに殺されてしまう回なんですが、予告編でタイトルを見たときのことまではっきりと覚えているくらい、かなりのインパクトがありました。
結局ファイブピンクの数美の作戦で、時間を巻き戻して生き返るという荒業を見せてくれるんですが、前半が強烈すぎてしばらく後半のストーリーを忘れていたくらいです。
こうしてみると、30話過ぎたあたりの盛り上がってきたところでカムバック劇が入ってることが多いので、余裕がある人はこれからの作品で30話が近づいてきたころに、心の準備をしてみるのもいいかもしれません。
(文:篠宮暁)
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