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『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のエモすぎる最終回を振り返る!

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

『騎士竜戦隊リュウソウジャー』、1年間お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

最終回に向けて見事にグワーっと盛り上がっていきましたが、特にラスト2話、強烈にすごかったです。

スーパー戦隊の最後あたりはストーリーこそ違えど、なんとなくアレがあってこうくるよなみたいな流れを、ある程度予想できてしまうんですが、そこをキレイに裏切られると心地がいいですし、作品として良作だなと感じてしまいます。

「リュウソウジャー」はまさにそれでした。

こんな巨大戦の最終回は見たことありません。

冒頭で即合体解除、そしてラスボスのエラスを囲む騎士竜たち。

合体を解除された絶望感、騎士竜なめのエラスをぐるっと360°見ることで引き立つ、エラスの巨大さと巨悪さ。

映像からこぼれ出すラスボスの恐怖。

この恐怖こそが最終回の醍醐味。

作品によっては、最終回までしっかりつないできたのにラスボスの強さが引き立たず、最後だけ残念だったなんてこともたまにあったりするんですが、今回は上堀内佳寿也監督。

そんな心配はまったくしてませんでしたが、ここまで予想を超えてくるとは思いませんでした。

第1話を担当された時から巨大戦へのこだわりが見られましたが、この最終決戦でも随所に見ることができました。

ロボにこだわらず、生身での巨大戦。

ヤバソードとの地上戦の後方で展開される、キングキシリュウオー対エラス戦。

そこから、エラスがあたり一帯を荒野にし、あらためて始まる決戦。

巨大戦以外も秀逸で、47話の頭で街の人が眠らされてるところから始まり、上記の荒野があり、極めつけはカナロの戦意喪失。

最終回直前でここまで絶望感を与えてきますか。そして追いつめますか。

エラスの中のモノトーンの世界にいるコウのシーン、カミホリ色がかなり強くてとても好きです。

ここでのコウ役の一ノ瀬颯さんがかなりいい表情してるんだ。

そこに上からゆっくり助けにくるリュウソウジャーの他のメンバー達。

もはや芸術。

美しすぎました。

特撮でこんな綺麗なシーンもなかなか珍しい。

それこそ『仮面ライダーエグゼイド』の上堀内監督回を彷彿とさせるシーン。

最終回恒例の素面名乗りも、例年だとバッチバチにポーズ取りながら決めてくれるのを見て、テレビの前で拍手するというまさに歌舞伎のような状態なんですが、「リュウソウジャー」最終回の素面名乗りは静かで思わず息をのみました。

45話で最終回のような素面名乗りをすでにやっていたので、最後のリュウソウチェンジはどうするんだろう?と思ってたんですが、まさか静のチェンジとは。

相当エモく、心がぎゅっと締め付けられました。

エモいシーンのオンパレード。

上堀内監督、そのあたりの演出が本当にうまい。

ちなみに「リュウソウジャー」最終回の放送日は『仮面ライダーゼロワン』の監督も上堀内監督が担当。

スーパーカミホーリータイム。

これをリアルタイムで見ることができたのは本当に幸せ。

特撮史の1ページに確実に刻まれた、2020年3月1日という日。

『魔進戦隊キラメイジャー』が今日から始まりましたが、当分このリュウソウジャーのエモさもしがむことができそうなので、味がしなくなるまで噛みしめていようと思います。

(文:篠宮暁)

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