『トクサツガガガ』は特オタの気持ちを見事に代弁する作品!東映クオリティの特撮パートにも注目
4年ほど前でしょうか。
共感しかしない、とんでもない漫画が連載されているという評判を方々から聞きまして、実際に読んでみると首が痛くなるほどうなづいている自分がいました。
その漫画がなんとついにドラマ化!
実写化するのはいろいろと難しいだろうな、と思ってた自分を叱ってやりたいです。
NHKなめてんじゃねえと。
その作品の名は『トクサツガガガ』。
1月19日(金)、ついにその第1話が放送。
最高だよバカヤロー!
金曜22時台にこんな素敵な番組が全国に放送されるなんて。
漫画内で登場する「ゲキレンジャー」的ヒーロー『ジュウショウワン』と「ジャンパーソン」的ヒーロー『エマージェイソン』。
ドラマ化するということは、つまり特撮もじっくり撮るということ。
作品内の特撮の部分はイラストで処理という方法もあったはず。
ヒーローのスーツは安いものではないし、爆発だって高いだろうし。
でもそれはNHKが許さない。
ドラマで描かれた特撮は、特オタ納得の本気の特撮。
それもそのはず、東映さんがガッツリ絡んでいる豪華さ。
アクションも僕らがいつも見ている胸が熱くなるアクション。
それもそのはず、アクション監督には『仮面ライダー電王』のリュウタロスのスーツアクターでおなじみ、記憶に新しいところだと「ルパパト」44話でギャングラーのトカゲイルシャクナークをやられていたおぐらとしひろさんが担当する徹底ぶり。
ドラマスタッフさんの熱を感じずにはいられない。
漫画で見るジュウショウワン、エマージェイソンもいいんですが、やはり実写サイコー。
特にエマージェイソン。
僕ら30代はメタルヒーローを見て育った世代。
メタリックなボディには目がない僕らですが、まさか新メタルヒーローをこんな形で見ることができるなんて。
ジャンパーソンの雰囲気を醸し出しながら、カラーリングはビルゴルディ。
そして救急機の機の字が僕ら超人機、機動刑事世代にはたまりません。
スーツアクターも本気。
なんと御大・岡元次郎さんが入られております。
特撮の部分ばかり触れてしまいましたが、当然ドラマも素晴らしいです。
主演の小芝風花さんにはマジで脱帽。
しっかり特オタになりきりながら、仲村さんを演じられてるんです。
そりゃそうだろと思われるかもしれません。
でも、単に仲村さんを演じられても嘘っぽくて心動かなかったと思うんですが、特オタのなりきり方が嘘に見えないのでスッと入ってくるんです。
「アキバレンジャー」の和田正人さんの時にも思ったんですが、相当役作りをされてると思います。
今でこそこうして堂々と特撮が好きだと大声で言ってますが、この仕事をしてなかったら僕も隠れキリシタンのごとくひっそりと息をひそめていたかもしれません。
実際20歳までは、誰にも言えずにひとりで楽しむ日々。
今のようにSNSもブログもない時代、感想を発信すら出来ず悶々としていました。
しかし、お笑いライブで兄弟拳バイクロッサーの必殺技ブレイザーカノンはギンクロンという、バイクを担いで撃つという話がウケたことがきっかけで、どんどんオタクを晒していくことができました。
そのライブでバイクロッサーの話をしていなければ、ここでこんな風に書いてることはなかったでしょう。
いまだに特撮が好きだと周りに言えてない方、『トクサツガガガ』を見て、共感しながらも隙あらば周りにジャンジャン言ってみてはいかがでしょうか。
安心してください、周りには確実に好きな人がいます。
いい方法があります。
第1話で描かれた、キャラクターのスイングキーホルダーをつけて同士を探すという方法は難易度が高いと思われた方、雑誌作戦はいかがでしょう。
職場への通勤など移動中の電車で読んで、アピールするのです。
ゴリゴリの『宇宙船』をストレートに読むのもいいですし、フィギュアが好きとか「スターウォーズ」が好きと思わせといて…という高度なテクニックを使いたい方は『ハイパーホビー』を読んでアピールすることをオススメします。
そしてカラオケで特ソンが歌いにくい方、今がチャンスです。
「USA」のヒットでDA PUMPの人気が再燃してる今、「ISSAのこの歌知ってる?」と言って『仮面ライダー555(ファイズ)』の主題歌「Justiφ's」を選べば、冷たい視線を浴びることなく熱唱できること間違いなし。
(文:篠宮暁)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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