『空母いぶき』超ド級の日本映画となった「5つ」の理由!



5:『シン・ゴジラ』との共通点はこれだ!
純然たる日本の希望が描かれている!


これまで記述したことを踏まえ、初めに掲げた「『シン・ゴジラ』が好きな方にも存分に『空母いぶき』をオススメできる理由」および、両作品の共通点を挙げると以下となります。


・日本が誇る豪華キャスト陣が勢揃いしている

・日本という国に襲い来る脅威に立ち向かう群像劇である

・「日本にこういうことが起こったらどうなるか」という状況をシミュレートしている

・政府関係者たちの様々な葛藤が描かれる

・実際に“最悪”と言えるある事態も起こってしまう

・しかし、その最悪の事態が起こったとしても、その後は「こうあってほしい」というある種の“希望”が描かれている

・“今後の日本のあり方”をフィクションとして描くエンターテインメント作品である


『空母いぶき』も『シン・ゴジラ』も、“これからの日本に伝えたいメッセージ”があることは誰の目にも明白でしょう。事実、『空母いぶき』の若松節朗監督はプロデューサーから「未来の命のために平和な世界を残しましょう」と告げられおり、それをダイレクトに観客に告げるクライマックスが劇中に用意されているのですから。それは政治的確執もてらいも全くない純然たる希望そのもの。人によっては「理想化されすぎていてちょっと青臭い」とも感じるかもしれませんが、そのストレートさと誠実さこそ、筆者が映画『空母いぶき』でもっとも感動したことであり、ここにこそ全ての日本人(世界中の人にも)に観て欲しい理由があったのです。

不満点をあえて挙げるのであれば、空母いぶきに乗り合わせた記者2人への対応に多少の都合の良さを感じなくもないといった重箱の隅の隅をつつくことや、「せっかくだから劇中の設定に合わせてクリスマスの直前に公開して欲しかったなあ」という本編とは全く関係ないことくらいです。ぜひ、この万人が楽しめる超ド級の日本映画を、劇場で見届けてください!

(文:ヒナタカ)

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©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ

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