青春のスポーツ映画特集!暑き夏をさらに熱くする傑作3選
野球を通じて心を通わせていく教師と元教え子の物語『泣くな赤鬼』が6月14日(金)に公開される。スポーツはまさに青春そのもの。多くの人と関わり、時には励まし合い、時にはぶつかり合い、成長していけるのではないでしょうか。
今回は、本作の野球というテーマにちなみそ心も体も成長させてくれる「青春のスポーツ映画」を紹介する。
『ルーキーズ』(2009)
野球部の面々が3年生に上がり、川藤が二子玉川学園高校(ニコガク)の教師に返り咲いた新学期。ニコ学野球部にはメジャーリーグを目指すという横暴な赤星と、メンバーの平塚をヒーローだと崇める濱中という2人の新入生が入部する。ある日、不良生徒に絡まれた赤星をかばいキャプテン・御子柴が骨折してしまう。そんな中で迎えた予選大会決勝の相手は、エース・川上をピッチャーに擁する笹崎高校。その巧妙な作戦と川上のフォークボールを前に、ニコガクは大苦戦。安仁屋の闘志も空回りしてしまう。果たしてこの戦いの行く末は…。
<見どころポイント>甲子園を目指す熱い瞳
二子玉川学園高校へ赴任してきた川藤幸一と、そこで出会った野球部の不良たちと共に甲子園を目指していく感動のドラマシリーズの続編。今回は新しいメンバーも加わって、甲子園を目指していくのだが、途中で数々の障害が立ちはだかる。しかしメンバーは川藤の激励もありへこたれたりはせず、前へ進んでいく。そんなひたむきな姿に心打たれてしまうこと間違いなし!
『ピンポン』(2002)
片瀬高校1年卓球部の星野は、将来ヨーロッパに行って頂点になる夢を持つ。しかし自分の才能にかまけて練習をサボりお菓子を食べるマイペース。一方幼馴染の月本は目立たなく地味だが、光るものを顧問の小泉は見逃さなかった。小泉の指導の成果で、次第に頭角を現していく月本、そして下に見ていた選手にぼろ負けしたことで才能に限界を感じる星野。二人の溝が深まっていく。それぞれの時間を過ごしながら、また次の年のインターハイがやってきた。
<見どころポイント>挫折したからこそのパワー
こちらも超名作の卓球映画。映画全体に疾走感と緩やかな雰囲気の両方があり、緩急が心地よい映画。セリフ回しが独特でどのキャラクターの言葉も胸に残る。ヒリヒリした青春の中で、互いに支え合い、傷つけあった二人が成長するために決別するシーンは心をえぐられる。最後のインターハイのシーンは必見。
『泣くな赤鬼』(6月14日(金)全国公開)
その高校教師は、陽に焼けた赤い顔と、鬼の熱血指導から“赤鬼先生”と呼ばれていた。甲子園出場を目指し、強豪チームを率いた黄金の時代から10年の月日が流れ、野球への情熱が衰えかけていたある日、かつての教え子・斎藤(愛称:ゴルゴ)と思いがけない再会を果たす。野球の素質を持ちながらも、挫折して高校を中退した生徒だった。しかし、立派な大人に成長したゴルゴは、病に侵され、命の期限が迫っていた。厳しさ でしか教え子に向き合えなかったあの頃の後悔。赤鬼先生は、ゴルゴのために最後に何ができるのか―。
<見どころポイント>①臨場感たっぷり野球シーン
監督が特にこだわったという野球のシーン。「試合の撮影では、元高校球児や、現役に強豪校で活躍していた俳優などを集めました」と兼重監督は語る。カメラマンも元高校球児だったため、全て撮り方を任せて挑んだという。本番では嘘くさくなることを防ぐため、ドキュメンタリーのようにいきなりカメラを回すことで臨場感を演出。また、主演の堤真一も中高と野球部に所属しており、スタッフもキャストも野球づいての撮影となったそうだ。
②二人だけの間にある絆
何と言っても重松清作品の定番は「教師と生徒」。その作品の中でも今回は特に心に残る物語だ。かつての情熱を失ってしまった教師と、学校を辞めてしまったものの、今は家庭を持ち幸せに暮らしている元教え子が、限られた時間のなかで何かを取り戻すかのように心を通わせていく。かつては分かり会えなかった二人が、一度は諦めてしまった野球を通して再び未来への一歩を踏み出す姿に心を打たれる。
公開情報
『泣くな赤鬼』
堤 真一/柳楽優弥
川栄李奈 竜星 涼 キムラ緑子 麻生祐未
原作:重松 清 『せんせい。』所収 「泣くな赤鬼」(新潮文庫刊)
監督:兼重 淳 脚本:上平 満 兼重 淳
主題歌: 竹原ピストル「おーい!おーい!!」(ビクターエンタテインメント)
配給:KADOKAWA 制作プロダクション:松竹撮影所 公式サイト:akaoni-movie.jp ©2019「泣くな赤鬼」製作委員会
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