©2016 Aamu Film Company Ltd

初のカラー映画が公開されてから85年。現在ではカラーで撮られた映画が主流となっているが、そんな現在でもあえてモノクロで撮影された映画が撮られ続けている。しっとり落ち着いたモノクロの色彩は、大人のビターな恋愛を描くのもぴったり。そんな大人におすすめの近年モノクロで撮られたモノクロ恋愛映画3作品を紹介する。

『オリ・マキの人生で最も幸せな日』（1月17日公開）

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1962年、夏。パン屋の息子オリ・マキは、世界タイトル戦でアメリカ人チャンピオンと戦うチャンスを得る。ヘルシンキの明るい陽射しの中、お膳立てはすべて整いあとは減量して集中するだけ。そんな時、オリはライヤに恋をしてしまった。国中の期待を背負うオリにとって、最も幸せな日とは？勝利なのか、それとも……?

往年のヌーヴェルヴァーグを思わせる、モノクロの16mmフィルムで実在のボクサーの人間味溢れるエピソードを瑞々しく描き、第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリを受賞した、ユホ・クオスマネン監督の長編デビュー作。

『COLD WAR あの歌、２つの心』（2019年公開）

ピアニストのヴィクトルと歌手志望のズーラはポーランドの音楽舞踏学校で出会い恋に落ちる。冷戦中、政府に監視されるようになったヴィクトルはベルリンでの公演時にパリへと亡命する。歌手になったズーラは公演活動で訪れたパリやユーゴスラビアでヴィクトルと再会し、二人でパリに住み始めるが、ズーラはポーランドへと戻ってしまいヴィクトルも後を追うのだが……。

美しいモノクロ映像と音楽で15年に及ぶ恋人たちの日々を描き出したラブストーリー。『イーダ』のパヴリコフスキ監督作品。

『パリ、恋人たちの影』（2017年公開）

ドキュメンタリー監督の夫・ピエールの才能を信じ、自らの夢を諦め献身的に夫を支える妻・マノン。なかなか軌道に乗らない映画制作に2人の気持ちは少しずつすれ違っていく……。ある日、若い研修生のエリザベットと出会ったピエールは恋に落ちる。妻のマノンと浮気相手のエリザベット、どちらとも関係を続けるピエール。ある日、エリザベットはマノンと浮気相手の男が密会しているのを目撃してしまい、その事実をピエールに告げるが……。

愛を求めて彷徨う３人が行きつく先とは……。活躍を続ける名匠フィリップ・ガレル監督作品。

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