ドラマ「その女、ジルバ」第2話 感想&あらすじ|これからの人生でいちばん若いのは今
有間しのぶ原作の同名漫画を映像化し、池脇千鶴が主演を務める「その女、ジルバ」が2021年1月9日よりフジテレビ系で放送開始され、2021年1月16日に第2話を迎える。
夢も仕事も結婚も諦めていた40歳の負け組OLが“熟女バー”で働き始める姿を描く。大手百貨店の倉庫で働く新(池脇)は、リストラで左遷され夢も希望もない毎日を送る。しかし、伝説のママ・ジルバの店と出合ったことをきっかけに、人生が大きく変わっていく。
第2話あらすじ
超高齢熟女バー『OLD JACK&ROSE』で見習いホステス“アララ”として働き出した新(池脇千鶴)。
熟女ホステスたちの明るくポジティブな姿に感化され、昼間の職場でも前向きで楽しそうな新の姿に、スミレ(江口のりこ) やみか(真飛聖)らは「まさか…ホスト⁉」と勘違い。元カレの前園(山崎樹範)も内心気が気ではない。
店では、くじらママ(草笛光子)やエリー(中田喜子)、ナマコ(久本雅美)、ひなぎく(草村礼子)ら熟女ホステスの先輩らとともに慣れないながらもまずまずの接客ぶりだったが、早くも試練が訪れる。
突然、フロアが暗転。流れ始めるムーディな音楽。
『OLD JACK&ROSE』恒例のダンスタイムが始まった!
次々とソシアルダンスを踊り始める常連客とホステスたちの中、ダンス経験のない新はひたすらオロオロ。常連客の花山(芋洗坂係長)に誘われ、おそるおそる踊り始めた新だったが、その姿はまるで相撲の取り組み。フロアの中で、あっちでゴツン、こっちでゴツン、あげくにはよろけてしまい…。
そんな姿を見かねたマスターの幸吉(品川徹)は、ダンスの特訓を言い渡す。
「女としての自信をつけるため…」
見習いホステス・アララは、見事試練を乗り越えて華麗なダンスを披露できるのか?
第2話の感想
できないダンスをして失敗した新ことアララ(池脇千鶴)を見た幸吉(品川徹)が「相撲だな」と言った途端にBGMが相撲の太鼓になるの、面白すぎる。ひなぎくが「ダンスを練習するのよ」ではなく「アララは女としての自信をつけなきゃ。そのためのダンスよ」と言ったのがが印象的。
私なんて無理……と言っていたアララが先輩のお姉さま方に励まされてダンスを踊れるようになり、前回踊れず迷惑をかけてしまったお客さんと踊りながら「デパートで働いていた時こうしてお客様の喜ぶ顔を見るのが好きだった、私はやっぱり接客が好きなんだ」と自分が好きだったことに気づいたエピソードがよかった。
「四十なんてまだまだ伸び盛り」「うらやましいわ」というお姉さま方の声に、画面の前の人たちもはげまされるはず。
みんな生きてきた今までしか知らないから、昔の自分より年を取ってしまったことにフォーカスしてしまいがちだけど、年上の人から見たら若いし、きっと数年後、数十年後の自分から見ても若い。これからの人生でいちばん若いのは今だから、もう遅いと思う前にやりたいことは挑戦したいなと思った。
今回もくじらママ(草笛光子)が素敵。割烹着姿でさえもおしゃれで品格がある。ジルバママやくじらママ、幸吉さんをはじめ、バーで働いている人たちの過去のエピソードが聞けたのもよかった。くじらママや幸吉さんが語りだすと、ぐっと雰囲気がでて違う作品を観ているような気持ちになる。
池脇千鶴と超熟女バーの面々を中心に紹介したけど、職場の人々を演じる役者陣も個性豊か。
新の同僚村木を演じる真飛聖はゴージャス美人な役が多いけど、オーラを封印しておかっぱメガネで地味な役を演じている。
倉庫のグループリーダー浜田さんを演じる江口のりこはこの作品でもいい味を出している。新や村木のことを「これだから出向組は」とバカにしているのに、様子がおかしい新を心配?している時は村木と若干意気投合しているのも面白い、あとランチがいつもバナナ1本。いや栄養はあるだろうけどバナナ……
そして新を捨てた元婚約者で倉庫に出向してきた前園を演じる山崎樹範は、うざい勘違い男の感じを出すのがうまい。聞き耳を立てながら白目をむくな。なんで男は元カノがいつまでも自分のこと好きだと思ってるんだ。あとほかの女とデキ婚したのに新の写真がスマホに入ってるのも、そのフォルダ名が「想ひ出」なのもキモすぎる。
次回はリストラ候補に挙げられてしまう新がどうなるのか気になりつつも、バーでどんなことが起こるかのほうが断然楽しみ!
「その女、ジルバ」作品情報
有間しのぶ原作の人気コミックがドラマ化。40歳の笛吹新(池脇千鶴)は大手百貨店で働くも男なし、夢なし、プライドもない負け組OL。そんな彼女が超高齢熟女BARで、さまざまなホステスたちと出会い再び輝きを取り戻していく人間賛歌。放送日
2021年1月9日(土)スタート
毎週土曜23:40~放送
フジテレビ系にて
出演
池脇千鶴、草笛光子、江口のりこ、品川徹、中田喜子、中尾ミエ、久本雅美、草村礼子、真飛聖、山崎樹範 ほか
原作
有間しのぶ
脚本
吉田紀子
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