「ムチャブリ!」第5話レビュー:社長は”孤独”?暴走の末に痛感した仲間との信頼関係(※ストーリーネタバレあり)
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高畑充希主演の水10ドラマ「ムチャブリ!わたしが社長になるなんて」が2022年1月12日より放送スタート。
ベンチャー企業「リレーション・ゲート」で社長・浅海(松田翔太)の秘書を務める雛子(高畑充希)。いきなり子会社の社長に指名されるという”ムチャブリ”に、彼女はどう対応していくのか? 生意気な部下・大牙(志尊淳)に軽んじられながらも、現実を受け入れていく様が描かれる。
本記事では、第5話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「ムチャブリ!」第5話レビュー
無事に島本ワイナリーと契約を結べた雛子(高畑充希)と大牙(志尊淳)。良い雰囲気になりかけていた二人だが、突如、浅海社長(松田翔太)が乱入! 「ワインを飲みたくて」といった理由でわざわざやってきたらしいが、その真意はいかに。
相変わらず何を考えているかわからない浅海社長だが「島本ワイナリーの契約、君なら取れると思ってた」と雛子を絶賛。「頑張ったね」と褒めてくれたことで、彼女の精一杯の頑張りも報われたのではないだろうか。
浅海社長からの言葉を受け、ますます「良い社長になりたい」と本腰を入れる雛子。
次のプチ・ボナールの課題は、お客様に圧倒的体験をしてもらうイベントを企画することだ。日本全国から美味しい食材を集め、それを使ったフルコース料理を振る舞うのはどうだろう、とアイデアが出される。沸き立つ社員たちだが、そこには、またもや暗雲が……。
なんと、野上フーズも同じ趣旨のイベントを企画していると情報が入ったのだ。
野上(笠松将)は以前にも、プチ・ボナールのオープンにぶつけるようにしてキャンペーン付きの出店をするなど、無視できない動きを見せてきた。今回も、イベントの日程が重なってしまうと、プチ・ボナールの印象が薄れてしまうかもしれない。
雛子は苦慮の末、イベントの日程を前倒しすることを提案。しかし、それが社員同士の軋轢を生むきっかけとなってしまう。
「できないことはできない」と正当に主張する社員たちを前に、良い社長になりたいと空回る雛子は「決めるのは私です!」と譲らない。この一言が引き金となり、社員からの信用を失ってしまった。
「社長って、孤独なものなんですね」と浅海社長に本心を吐露する雛子。確かに、決断の連続である社長の立場は孤独に見える。社員たちの意向を汲むのも大切だが、仕事を推し進めるため、そして顧客のことを考えれば考えるほど「一人」を痛感するものなのかもしれない。
社員からの信頼を回復するため、やはり雛子は自分の足を使う。
食材の融通を予定していた卸先に自ら出向き、なんとか早めに用意してもらえないか頼んでまわる雛子。今回びっくりさせられた彼女の行動は、なんとライバル企業である野上フーズにまで頭を下げに行ったことだ。
普通、ライバル企業に頭を下げて助けてもらおうなんて、考えつかないだろう。雛子の発想や行動は、確かに普通の社長らしくはない(食材を融通してあげる野上フーズの底も知れないが)。
この行動に、大牙をはじめとする社員たちは、改めて雛子の行動力に驚く。「普通の社長らしくないとは言ったけど、それは別に悪い社長という意味じゃない」と大牙も言っていたように、雛子には雛子のやり方があり、魅力があるのだ。
この一件で、またもや雛子は成長した。
一匹狼で、何事も一人で背負い込み、決断に全責任を負う。それが雛子にとっての社長像だったのかもしれない。
しかし、社長は「孤独」なものであり、決して「孤立」しているものではない。意見を出し合い、気持ちを共有し合いながら、ともに”良い仕事”を作り上げていく。そんな原点に立ち返ることで、互いの信頼関係を築き直してみせた。
最後に、総務担当である宮内(荒川良々)のセリフを借りて締めたい。
雛子は「こちらが支えたくなる、魅力のある社長です」!
(文:北村有)
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