女優・綾瀬はるか、「進化と深化」の20年を辿る
映画の綾瀬はるか“試行錯誤”
映画の綾瀬はるかは試行錯誤と言う言葉がぴったりのフィルモグラフィです。それでもやはり2006~07年(ドラマと映画の『HERO』の時期)が一つのターニングポイントになっていることが分かります。2008年に三谷幸喜監督の『ザ・マジックアワー』や矢口史靖監督の『ハッピーフライト』に続けて出演しコメディエンヌとしての才能を発揮し始めます。
以降“ザ・ヒロイン”からの脱却が始まり黒沢清監督『リアル~完全なる首長竜の日~』や是枝裕和監督の『海街diary』などの作家性のある監督の作品にも出演するようになります。歴史ドラマ『海賊と呼ばれた男』がある一方で『ひみつのアッコちゃん』なんていう珍品もこなすわけですから、まぁそのふり幅たるやたいしたものです。
“試行錯誤”がやがて、“ふり幅の広さ”に繋がり“映画俳優綾瀬はるか”を形作るようになり30本近い出演作をほぼ毎年、私たちに見せてくれることになりました。
ドラマ、映画の主演作が毎年ちゃんと公開・放映されることは実はかなり難しいことなのですが、この綾瀬はるかの実績・出演歴は人気、実力に加えて視聴率や興行収入といった数字もついてきていることを証明しています。
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