改めて断言!『坂道のアポロン』は青春の追体験!松村北斗の存在感にも再注目!
人には誰にでも、忘れることのできない大切な思い出があります。思い出すだけで胸がきゅっと締めつけられ、その時に舞い戻ってしまうような、そんな思い出。2018年に公開された映画『坂道のアポロン』は、自分の青春の日々を重ねずにはいられない作品です。
同作は、同名コミックの実写作品で、恋愛と友情、音楽が絡み合った青春音楽ラブストーリー。Hey! Say! JUMPの知念侑李、中川大志、小松菜奈がメインキャストに名を連ねます。知念さん演じる薫は、周囲に心を閉ざしている転校生。薫は中川さん演じる千太郎が叩くドラムをきっかけにジャズに目覚め、音楽に夢中になっていきます。
3人が繰り広げる青春は、そのときにしかない輝きと美しさを放っていて、少し切ない気持ちになります。序盤の薫が千太郎と出会い、ジャズに魅了され、心が浮き立っているシーンは、新しい世界に飛び込むときの胸が高鳴る瞬間を切り取っています。これから物語が始まるんだというワクワク感をさらに加速させます。
2人の初めての“セッション”は、授業中にひっそりと行う机を指で叩く“ピアノ”と、同じく机を鉛筆で叩く“ドラム”。本作にはさまざまなセッションシーンがあります。知念さんと中川さんの全身から溢れ出る「楽しい」という感情とキラキラした瞳は、「好きなもの」から発せられる大きなパワーを体現しています。
メインキャスト以外に注目したいのは、ジャズ一筋の千太郎をロックバンドに勧誘する松岡役を演じるSixTONESの松村北斗。出演シーンはわずかですが、その存在感は目を見張るものがあります。
? ここも観たい?#坂道のアポロン ?
— 映画『坂道のアポロン』 (@apollonmovie) April 7, 2018
松村北斗さん演じる松岡率いるザ・オリンポス。
演奏された曲はオックスの"ガール・フレンド"。当時の振付を再現しています✨
撮影前にはバンドメンバーで振付け練習も行ったのですが、リーダーの松村さんがメンバーにコツを教えてくれました? pic.twitter.com/AFhAy4nWrW
登場したときに自然と目がいってしまう存在感や、話している相手によって変わる声の発し方。ロックバンドのボーカルとしてステージで歌う姿は、かわいらしくもあり、少しの出演シーンで印象に残る演技を見せていました。松村さんは2021年2月公開の『ライアー×ライアー』では主演を務めますが、プロデューサーが『坂道のアポロン』での演技に大きな可能性を感じ、起用となったとのこと。そういった背景もあり、俳優・松村北斗のこれからの活躍がより楽しみになる演技でした。
心を通わせたはずの薫と千太郎ですが、あることをきっかけに2人には心の距離ができてしまいます。そんな2人を支えてくれるのは、絆を結び直してくれるのは、いつでも音楽でした。薫たちを通して青春を追体験している気分になり、その輝きに切なくもなる本作。いくつになっても、好きなことや大切な人と過ごした思い出は私を守ってくれる。そんなことを再認識させてくれる、さわやかな青春物語です。
(文:ふー)
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(C)2018 映画「坂道のアポロン」製作委員会 (C)2008 小玉ユキ/小学館