『狂猿』レビュー:子煩悩なデスマッチファイターから希望がもらえた理由
『狂猿』作品情報
ストーリー1998年のデビューからデスマッチ第三世代として2000年代のデスマッチシーンを席巻、現在に至るまで国内外における知名度、人気、カリスマ性の全てにおいてトップの座に君臨し続けるプロレスラー・葛西純。狂猿(クレイジー・モンキー)の愛称でリングに強烈なインパクトを与え続ける彼のことを、人は”デスマッチのカリスマ”と呼ぶ。そんな彼に一年に渡り密着。2019年夏頃から悩まされていた腰椎椎間板と頚椎椎間板ヘルニアの併発により、葛西は長期欠場を決断。
同年12月25日、自身のプロデュース興行を最後に長期欠場に入った。復帰を誓いコンディションの調整をし続け、モチベーションを高く持ちながら迎えた2020年、新型コロナウイルス感染拡大が起こり、エンターテインメント業界そのものを脅かす未曾有の事態がカリスマ不在のリングに襲いかかる。6月10日、緊急事態宣言は明けたものの多くの団体が興行に二の足を踏む中、プロレス団体FREEDOMSは意を決し有観客興行を開催。誰もが心待ちにしていた“カリスマ復活の日”であったが、そこにはこれまでのプロレスのあり方とは全く違う景色が広がっていた……。美学を胸に壮絶なデスマッチ人生を歩んできた傍ら、家族に対する愛や飾り気のないその生き様で多くのレスラーから尊敬され、ファンに愛される葛西純。壮絶なレスラー人生を、彼自身と関係者の証言を交えながら綴る。
予告編
基本情報
出演:葛西純 ほか
監督:川口潤
公開日:2021年5月28日(金)
製作国:日本
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