インタビュー

2021年07月26日

磯村勇斗&奈緒独占インタビュー:WOWOWオリジナルドラマ「演じ屋」、“優しい嘘に助けられた“経験とは

磯村勇斗&奈緒独占インタビュー:WOWOWオリジナルドラマ「演じ屋」、“優しい嘘に助けられた“経験とは

2021年7月30日より放送開始のWOWOWオリジナルドラマ「演じ屋」。痴漢の冤罪ですべて失い、絶望する青年・トモキを磯村勇斗が、これまでにない職業である演じ屋の一員・アイカを奈緒が演じている。

今回が初共演となるお二人に、作品の見どころ、キーワードである”嘘”にちなんだエピソードを教えてもらった。

→「演じ屋」画像ギャラリーへ


「その場で起きたことを楽しもう」と臨んだ現場


ーーWOWOWオリジナルドラマ「演じ屋」、すごくシリアスな展開がありつつも、演じ屋の仲間たちの心の交流や、少しずつ信頼関係が作られていくような描写が丁寧に描かれている点が印象的ですよね。

それぞれのシーンを演じ分けるのは難しそうだなと感じたんですが、特に意識されたことを教えてください。

奈緒さん(以下、奈緒):
お芝居をする上では、今回特別に意識した事はあまりないかもしれません。私は演じ屋の一員であるアイカを演じてるんですが、彼女は暗い過去を背負ってるんですよね。強いて言うなら、それをなるべく引きずりすぎないように意識したかもしれません。その過去がアイカという人間を作っているとは思うんですけど、明るいシーンでは明るくいたいなと率直に感じたので。

ただ、最初に磯村さんに「同じシーンが多いので、もし何かやりにくいこととかあったら言ってください」って伝えたんですけど、磯村さん、「ヤダ!」って(笑)。

磯村さん(以下、磯村):
ははははは、言ったね(笑)。

奈緒:
「そういうふうに言わない方が、きっと楽しいから」って言って下さって。そのおかげで、演じ屋の現場での在り方が私の中で決まったんです。2人のシーンが多い中で、相手役の磯村さんがそう言ってくださってるし、信頼するスタッフさんたちともご一緒できるし。毎回悩みながらも、毎回素直に演じられたらいいかなと思って挑みましたね。その場で起きたことを楽しもうっていう気持ちで、現場にいました。


スタイリング:岡本純子/Jyunko Okamoto
ヘアメイク:竹下あゆみ/Ayumi Takeshita

・ワンピース ¥126,500/ワイズ(ワイズ△プレスルーム 03-5463-1540)
・シャツ パンプス/ともに スタイリスト私物


ーー奈緒さんが演じられているアイカと出会ったことで、人生がガラッと変わっていくトモキというキャラクターを、磯村さんが演じておられます。

磯村:
実際に作品を観てもらえればわかりますが、僕の演じたトモキというキャラクターは自分の身を投げてしまいたくなるぐらいに、精神的にどん底な状態から物語が始まっています。この入り口さえ掴めれば、あとは周りに巻き込まれて流れていくだけだと思って現場に入りました。

アイカと出会い、演じ屋に入り、その過程を通してトモキという人物像も少しずつ変化していけばいいなというビジョンがありました。奈緒さんと同じように、現場で生まれるものを楽しみながらやりたいと思ってましたね。

ーーどのキャラクターに感情移入するかで、作品の見方も変わっていくんじゃないかと思います。磯村さんは、どのキャラクターに最も感情移入しましたか?

磯村:
僕はもう、現場ではトモキしか見てなかったです。

でも、出来上がったものが放送されて、それを見てくださる人たちはきっとアイカの思いや生き方そのものに共感する人が多いんじゃないでしょうか。この作品には悪い人たちもたくさん出てくるんですけど、彼らは彼らなりの正義を持ってる。どのキャラクターの目線で見ても面白く描かれている作品だと思います。



スタイリング:齋藤良介/Ryosuke Saito
ヘアメイク:佐藤友勝/Tomokatsu Sato

ブルーナボインのシャツ ¥30,800/(ブルーナボイン 代官山店 03 5728 3766)
その他スタイリスト私物


ーー奈緒さんはいかがでしょう?

奈緒:
私も、自分が演じたアイカに一番共感します。台本を読んだ瞬間から、寄り添う時間が長かったキャラクターなので。

その中でも、特に共感できる部分や、自分とは違うなと感じる部分を照らし合わせながら、アイカというキャラクターを作っていきました。

「演じ屋」は今後、大切な「踊り場」になっていく

ーーお二人にとって、この「演じ屋」という作品はどんな立ち位置になりそうでしょうか?

奈緒:
私はそうですね、前回の『演じ屋Re design』があって、今回またこうやってパワーアップした「演じ屋」があって……「ここに戻ってきた」っていう感じはあんまりないんですよね。

戻ってきたっていうよりも、みんなで一緒に進んでいる感じがすごくあります。すごろくみたいなものがあったとしたら、すごく幸せな踊り場みたいな作品ですね、私にとっては。何かその間に辛いこととか、頑張らないといけない壁とか、越えないといけない壁があっても……、ここでまたみんなと会えたらいいなって思える作品です。

ーー踊り場という表現がすごく素敵ですね。磯村さんにとってはどうでしょう?

磯村:
そうですね、僕にとってもほんとに踊り場です。

奈緒:
ちょっと(笑)。

磯村:
いい言葉ですよね、踊り場。やっぱりね、(奈緒さんは)今回だけでなく前回も出ているからこそ、そういった表現になったと思いますし。

僕は今回はじめて演じ屋に参加させてもらって、なんていうか……トモキにとってもそうですけど、最終的には演じ屋という場所がトモキの居場所になるっていうところで落ち着くんですけど。

僕にとってもこの演じ屋は一つの居場所になったし、またこの演じ屋のメンバーと一緒に時間を共にしたいなと思いましたね。だから次は、ちゃんと僕も「演じたいな」と思いました。演じ屋としての仕事をちゃんとさせてもらいたいなという意味で。



無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!