『ハウス・オブ・グッチ』ほか、実話を基に衝撃的な事件の裏側に迫る映画4選


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1995年3月27日、ミラノで実際に起きた“GUCCI”創業者グッチオ・グッチの孫にあたる3代目社長マウリツィオ・グッチの暗殺事件の衝撃の真実を描く『ハウス・オブ・グッチ』が、2022年1月14日(金)全国公開される。

ブランドの元祖と呼ばれる、世界屈指のファッション・ハイブランド“GUCCI”。本作では、グッチ家の光と影を描いたサラ・ゲイ・フォーデン『ハウス・オブ・グッチ 上・下』を原作に、パトリツィアとマウリツィオとの結婚、グッチ家に嫁ぎ1970年代から愛、裏切り、退廃、復讐、そしてマウリツィオ暗殺計画に至るまでの約30年にわたる、グッチ一族の崩壊と闇に包まれた真実が明かされる。

スキャンダラスなグッチ一族崩壊の事件を描いた本作だが、これまでにも実在の人物や実話を基に衝撃的な事件を描いた映画作品が多く生み出されてきた。若手女優の殺人事件やトップアスリートの襲撃事件、テレビ界のセクハラ騒動など、信じがたい内容のものばかりだ。

そこで今回、『ハウス・オブ・グッチ』のように、実話を基に衝撃的な事件を描いた映画作品を特集!世の中を震撼させた出来事をひとつの物語として描く作品を紹介する。

『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2018)


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『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役で一躍世界的にブレイクしたマーゴット・ロビーを主演に迎え、アメリカ人のフィギュアスケート女子選手として初めてトリプルアクセルに成功し、1992年アルベールビル、94年リレハンメルと2度の冬季五輪にも出場したトーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生を描いたドラマ作品。

貧しい家庭で幼いころから厳しく育てられたトーニャは、努力と才能でフィギュアスケーターとして全米のトップ選手へと上り詰めていくが、彼女の夫であったジェフ・ギルーリーの友人がトーニャのライバル選手を襲撃し負傷させた‟ナンシー・ケリガン襲撃事件“を引き起こしたことから、彼女のスケート人生の転落が始まる…。成功を掴んだトーニャ・ハーディングが転落していく有様は、『ハウス・オブ・グッチ』でパトリツィアがマウリツィオと結婚し幸せを手に入れ、暗殺するに至るまでと重なる部分があるだろう。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)



『ジャンゴ 繋がれざる者』のレオナルド・ディカプリオ、『イングロリアス・バスターズ』のブラッド・ピットとクエンティン・タランティーノ監督が再タッグを組んだ話題作。落ち目の俳優とそのスタントマンの2人の友情と絆を軸に、虚実を混在させながら1960年代のハリウッド黄金時代の光と闇を描いた本作の題材は、実際に起きた“シャロン・テート殺人事件”。

1969年8月9日に、ロマン・ポランスキー監督(『戦場のピアニスト』など)の妻で駆け出し女優だったシャロン・テートが自宅でマンソン・ファミリーというカルト集団に惨殺され、今もハリウッド史上まれに見る悲劇として語り継がれている。映画業界を震撼させた“シャロン・テート殺人事件”とファッション業界に衝撃が走った‟マウリツィオ・グッチ暗殺事件”、この2つの悲劇がどのように映画で描かれているかご覧いただきたい。

『スキャンダル』(2020)


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アメリカで視聴率NO.1を誇るテレビ局“FOXニュース”の元・人気キャスター、グレッチェン・カールソンが、2016年にテレビ界の帝王として君臨していたCEOのロジャー・エイルズを提訴したセクハラ騒動の裏側を描いた作品。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演で映画化され、綿密な取材に基づき、秘められた事実を掘り起こしたドラマが展開され高い注目を集めた。

人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、全世界のメディア界に激震が走った事件。巨大権力を相手に、立証が難しいセクハラ問題で立ち向かう女性たちの姿は、『ハウス・オブ・グッチ』でパトリツィアがグッチ一族という男社会に女性一人で台頭しようとした姿と通ずるものがあるだろう。

『ハウス・オブ・グッチ』(2022年1月14日公開)


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1995年3月27日ミラノで多くの目撃者がいる中、銃声が街に響き渡る。殺害されたのは、世界的なトップブランドの元祖と呼ばれるGUCCI創業者グッチオ・グッチの孫にあたる3代目社長マウリツィオ・グッチ。犯人が特定できない状況が続く中、その実行犯の黒幕が明かされる。それは妻のパトリツィア・レッジャーニだった―。金と権力、家族との確執、裏切りと野望…華やかなファッション業界の頂点に君臨したグッチ一族崩壊の全貌、そして愛する夫の殺害計画を企てるまでに至ったパトリツィアの真意とは?

ハリウッドの巨匠リドリー・スコットが監督を務め、グッチ家崩壊を招くパトリツィア・レッジャーニをレディー・ガガが熱演。本作で既に数々の映画賞にノミネートされており、その迫真の演技が注目を浴びている。他にもアダム・ドライバー、ジェレミー・アイアンズ、アル・パチーノ、ジャレッド・レトなど多くのオスカー受賞俳優陣が勢ぞろいしており、2022年の年明け映画の中でも特に期待が高まる1本だ。

上記作品のように実際に起こった衝撃的な事件の裏側をテーマにした物語は、作品にスパイスを与え、そのスリリングな内容で観客を惹きつけている。そして、これまで描かれることのなかった世界屈指のファッション・ハイブランド、“GUCCI”の一族崩壊を描き、夫・マウリツィオ暗殺を首謀した悪妻・パトリツィアの真意を暴き出す映画『ハウス・オブ・グッチ』。ぜひ劇場で〈衝撃の実話〉を目撃いただきたい!

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