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2021年12月20日

「真犯人フラグ」第10話徹底考察!:第一部最終回にして”凌介二重人格説”!?(※ストーリーネタバレあり)

「真犯人フラグ」第10話徹底考察!:第一部最終回にして”凌介二重人格説”!?(※ストーリーネタバレあり)


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西島秀俊主演の新日曜ドラマ(日本テレビ系)「真犯人フラグ」が2021年10月10日(日)放送スタートした。

秋元康が企画及び原作、「あなたの番です」制作スタッフが手掛ける本作は、平凡なサラリーマンが家族の失踪を機に日本中の注目を集め、“真犯人フラグ”をたてられながらも、真実を追い求めていくノンストップの考察ミステリー。

本記事では、第10話をもとにcinemas PLUSのドラマライターが考察を重ねていく。

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「真犯人フラグ」第10話終了時点での考察



第一部最終回にて立てられた真犯人フラグ。それは……なんと”凌介の二重人格説”!?

以前に凌介の元へ送られてきた冷凍遺体と同じ手口で、篤斗(小林優仁)が段ボールに入れられ郵送されてきた前回。唇が真っ青になった彼の状態を見て、すでに息絶えているのでは……と心配になったが、凌介は息子のわずかな呼吸音を感じ取る。すぐに病院へ運ばれた篤斗は、奇跡的に意識を取り戻した。

篤斗から証言を得られれば、真帆(宮沢りえ)や光莉(原菜乃華)の所在や安否がわかるかもしれない。期待とともに警察が事情聴取に乗り出す。当初はPTSD=心的外傷後ストレス障害とされる、顔を両手で隠す仕草が見られ、まともに口を聞けなかった篤斗。しかし、凌介がそばから離れた途端にいくらか落ち着きを取り戻し……「パパがママを殺した」と発言

突如、凌介へ立てられた真犯人フラグ。仮に篤斗の言うことが真実だとしたら、凌介は二重人格である可能性が浮上する。これは第一話放送当時から、視聴者の間で散見された考察だった。

だとしたら、(闇の)凌介が篤斗だけを監禁状態から解放した理由は何だろう?

篤斗の証言は衝撃的だが、凌介が真犯人だと考えると、辻褄が合わない点が多数出てくる。そもそも3人が失踪したであろう時間帯、凌介は友人経営のBar「至上の時」で飲んでいたのだ。今回、警察の調べにより林洋一(深水元基)にアリバイがあることが判明したが、凌介にも同じく犯行は不可能である。



そう。林にはアリバイがあった。警察の調べにより、失踪時間帯に接待をしていたことが判明したのだ。真帆との不倫疑惑、真帆の財布を手にしていたこと、瑞穂(芳根京子)を襲った件……彼が怪しい点はまだまだ挙げられるが、アリバイという鉄壁は簡単には崩せないだろう。

自身への容疑が晴れようとしている動きなんて知りもしない林。失踪事件の容疑者として警察から追われている彼を匿うのは、婚約者である等々力茉莉奈(林田岬優)である。今回の件で二人の婚約は破棄となったようだ。茉莉奈自身はその気はないようだが、果たして彼女の父親はどう思っているのか。素知らぬ顔をして手下に林を消すよう指示を出すくらいはやりかねない男だ。

上島竜兵演じる謎の男と、林との接点も気になるところ。この謎の男が、林&真帆の不倫現場を写真に収め、表に出したと考えられるが、真相はいかに。茉莉奈にGPSを仕込んだ本木陽香(生駒里奈)の真意も無視できない。

そしてなんといっても、最も怪しいのはバタコ(香里奈)である。



彼女は「かがやきの世界」と呼ばれる新興宗教団体に入信しているようだ。かつて瑞穂の元へ届けた「かがやきの土」も、この団体関連のものだろう。相当入れ上げている様子で「あと一人、あと一人」と繰り返している。充さん(前野朋哉)を土に還してしまった今、彼女が指す「あと一人」とは一体誰なのか。

ここまでの展開を整理してみると、バタコが凌介に対して強い恨みを持っているのは確実である。

お経が流れる部屋に凌介の遺影を飾っていたのも、包丁を研いでいたのも、怪文書をポストへ入れたのも、冷凍遺体を送りつけたのも、光梨の監禁動画を添付したのも、すべて彼女の仕業だとしたら、そう簡単には消化できない復讐心を抱いていると考えて間違いない。

仮に、真帆も「かがやきの世界」の入信者だとしたら?

仲間を苦しい目に遭わせている凌介を逆恨みして、一連の失踪事件を企てたのだとしたら。新興宗教団体が計画した、壮大な復讐劇だとしたら。

これまで散々怪しい動きを見せてきた菱田朋子(桜井ユキ)も、入信者だと仮定したら不思議とすんなり納得できる気がする。

凌介の二重人格説 VS 真帆「かがやきの世界」入信者説。真相が暴かれるのは、来年に持ち越しとなる。


「真犯人フラグ」第10話ストーリー



箱詰めになった氷漬けの篤斗(小林優仁)を発見した凌介(西島秀俊)と瑞穂(芳根京子)。篤斗はすぐさま病院へ運び込まれ、救命措置を施される。しかし、低体温症を起こした上、睡眠薬を大量に飲まされていた篤斗は、危険な状態だった。凌介の必死の思いも届かず、篤斗は心停止してしまう――。

凌介は阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)から、真帆(宮沢りえ)と林(深水元基)がホテルで会っていた7月30日まで、2人の関係が現在も続いていた可能性があると聞かされる。大きなショックを受ける凌介…。
依然、林の行方は掴めず、阿久津と落合は婚約者の茉莉奈(林田岬優)を訪ねる。茉莉奈は、父親の会社が管理する倉庫にいた。阿久津と落合は、林が倉庫の中に隠れているのではないかと捜索するが…。

ますます状況は悪化し、憔悴していく凌介を心配する瑞穂、一星(佐野勇斗)、河村(田中哲司)、日野(迫田孝也)。凌介には、どんな励ましの言葉も届かなくなっていた。瑞穂は、心を閉ざした凌介に喝を入れる。
そんな中、凌介のもとに不審なメールが届く。その日の夜、指定する場所に一人で来るようにと凌介を呼び出し、警察に知らせれば家族の命を奪うと脅迫する内容だった。送り主は、真帆たちを誘拐した犯人の可能性が高い。凌介が、指示された場所に向かうと、そこにいたのは林で…!?

“影”を消そうと、不穏な動きをするバタコ(香里奈)。さらには、阿久津と落合が掴んだ衝撃の容疑者情報。第1部最終回、明るみになる真実とは!?

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(文:北村有)

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