『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』はエンヤライドンに注目!スーパー戦隊のバイク史をおさらい
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『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』はエンヤライドンに注目!スーパー戦隊のバイク史をおさらい
先週『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場した次作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のドンモモタロウ。
「ゼンカイジャー」の世界に登場したからハチャメチャだったのか、「ドンブラザーズ」も「ゼンカイジャー」に負けないくらいハチャメチャなのかは、まだはっきりと断言できませんが、ガッツリと爪痕を残していったことは間違いありません。
やはり、注目すべきはエンヤライドン。
前作のキャラクターと合体してしまう。しかも取ってつけたような合体ではなく、まるでシリーズの延長線にあるかのような前代未聞の合体には度肝を抜きました。
レッドのマシンだけが単体ロボットになった『五星戦隊ダイレンジャー』の龍星王、『特命戦隊ゴーバスターズ』のゴーバスターエース、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のキシリュウオーにも当時はかなり驚きましたが、今回の驚きはそれ以上で、こんなに驚かされたのは初めてです。
巨大戦も良かったですが、単純にバイク型のエンヤライドンにも心ときめきました。
バイクのスーパーマシンは無条件でかっこいい。
そういえばスーパー戦隊のレギュラー回でバイクを見るの、久しぶりな気がすると思ったら、なんと『獣電戦隊キョウリュウジャー』のディノチェイサー以来でした。
僕が小さい頃は当たり前のようにバイクが活躍していて、戦隊ごっこをするとき、現場へ急行する描写は必ずバイク込みでやっていました。
それほど昔はスーパー戦隊とバイクの密接度が高かったのです。
今回は「ドンブラザーズ」でエンヤライドンがたくさん活躍することを祈って、スーパー戦隊のバイク史を振り返ってみたいと思います。
元祖はもちろん『秘密戦隊ゴレンジャー』ゴレンジャーマシーン。
バイク1台とサイドカー2台の編成で疾走するオープニングはもはやアート。後半には新しくスターマシーンも登場。
続く『ジャッカー電撃隊』では、緑のクローバーキングだけがオートクローバーというバイクに搭乗。
『バトルフィーバーJ』はフランス、コサック、ケニアが一見普通のバイク、スリーマシーンに。ライダーマンのライダーマンマシンと同じシステム。
『電子戦隊デンジマン』では、レッドがデンジマシーンというサイドカーに。
『太陽戦隊サンバルカン』では、こちらもBFと同じく一見普通のシャークマシーン、パンサーマシーンが登場。
『大戦隊ゴーグルファイブ』ではゴーグルマシーン、『科学戦隊ダイナマン』ではダイナファルコン、『超電子バイオマン』ではレッドワンとイエローフォーが、それぞれバイオマッハ1号と2号に搭乗。
『電撃戦隊チェンジマン』のオートチェンジャーで、ついに5人それぞれが別のマシンに。
『超新星フラッシュマン』も同じく、別々にフラッシュホークに搭乗。
『光戦隊マスクマン』で一旦、レッドだけスピンクルーザーというバギー、後の4人はマスクローダーというバイクに。しかし、『超獣戦隊ライブマン』では、また揃ってモトマシーンというバイクに。
ここまででお気づきかと思いますが、スーパー戦隊初期のバイクには「マシーン」がつきがちです。
マシンじゃありません、マシーンです。
『高速戦隊ターボレンジャー』のマッハターボ、ファイブマンのホークアローも5人それぞれに1台。
『鳥人戦隊ジェットマン』ではレッドがジェットストライカーというバギーに、ホワイトとイエローがジェットパンサーという4WDに、そしてブラックとブルーがジェットスピーダーというバイクに。
よく、スーパー戦隊はマンネリを防ぐために、毎年大小様々なチャレンジを繰り返して今まで続いてきたとか言われますが、バイクひとつとっても、トライアンドエラーが繰り返されてきていることがわかります。
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』では、ロードザウラーとサイドザウラーが。サイドカーがここで久々に復活。
『五星戦隊ダイレンジャー』のキバーマシーンは再び5台に。
『忍者戦隊カクレンジャー』では、シャーク号で再びサイドカーが。しかも3台がシャークドライバーに合体して、必殺バズーカの役割もこなすように。
そんな中、『超力戦隊オーレンジャー』のジェッターマシーンを最後に、スーパー戦隊のバイク史に事件が。
『激走戦隊カーレンジャー』の移動手段がスピーダーマシンというゴーカートのような乗り物になり、スーパー戦隊バイクの灯火が消えかかります。
しかし、途中から登場したシグナルマンが、ポリスピーダーという白バイのようなバイクに乗ったことでこのピンチは回避。
『電磁戦隊メガレンジャー』でも、常用マシンがサイバースライダーというサーフボード型のマシンになり再びピンチに。
ここでも追加戦士のメガシルバーがオートスライダーというバイクに乗っていたので、なんとかセーフ。
『星獣戦隊ギンガマン』では獣走馬という馬に。
これは万事休すかと思われたものの、設定上は馬ながらもバイク型の機動馬ガレオパルサーが登場し、ギリギリセーフ。
『救急戦隊ゴーゴーファイブ』でコマンドアタッカーが登場するものの、次作の『未来戦隊タイムレンジャー』ではバイクの登場はなく、遂にスーパー戦隊バイク史が途切れることに。
『百獣戦隊ガオレンジャー』でガオシルバーがウルフローダーに、『忍風戦隊ハリケンジャー』でゴウライジャーがバリサンダーに乗るものの、『爆竜戦隊アバレンジャー』でまた途切れます。
『特捜戦隊デカレンジャー』ではマシンハスキー、そしてデカブレイクの乗る史上初の一輪バイクのマシンボクサーが登場し、バイク熱がここからまた浮上するのかと思いきや、ここから『特命戦隊ゴーバスターズ』まで、7年もの間が空いてしまいます。
7年ぶりに登場したバイクは、バディロイドのチダニックがバイクに変形する、かなりアップデートされた形になっていたものの、『獣電戦隊キョウリュウジャー 』でディノチェイサーが登場した以降は見ることはできなくなってました。(『宇宙戦隊キュウレンジャー』の映画でガルが一度変形してましたが)
そんなこともありまして、エンヤライドンはスーパー戦隊バイク史にとって久しぶりのグッドニュース。
今後バイク史が続くかどうかは置いといて、「ドンブラザーズ」でこれでもかとエンヤライドンが活躍してくれることを願ってます。
(文:篠宮暁)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
第240回:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』への疑惑と期待を語る
第239回:寅年にちなんでトラモチーフのヒーローについて考察!『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』はどうなる?
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