2021年09月26日

仮面ライダーの記念イベントに一般参加して、鈴木美潮さんから学んだMCとしての立ち振る舞い

仮面ライダーの記念イベントに一般参加して、鈴木美潮さんから学んだMCとしての立ち振る舞い

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

「スーパーヒーロー戦記」が公開されたり、『仮面ライダーセイバー』が終わったり、『仮面ライダーリバイス』の放送が開始したり、『ドゲンジャーズ』、『ザ・ハイスクール ヒーローズ』などがあってなかなか書けなかったんですが、どうしても空気感などの感想を書いておきたいというのと、2回目があった時にはぜひ体感していただきたい気持ちもありましたので、今回このイベントについて書かせていただきたいと思います。



7月の初旬に丸の内TOEIで数日にわたって開催された「KAMEN RIDER FILM ARCHIVE vol.1」。

仮面ライダー50周年を記念して、過去に劇場公開された仮面ライダー作品をもう一度映画館のスクリーンで見ることができる、この企画。

昭和から平成まで厳選されたラインナップは唸るものばかりでした。

今やサブスクが充実していて、見たい作品はスマホで手軽に見られる時代ですが、過去の作品を巨大スクリーンで、大音量で他のお客さんとその場を共有できる機会はそうそうありません。

ちなみに僕は今回、
『仮面ライダー対ショッカー』
『仮面ライダー対じごく大使』
『仮面ライダーV3対デストロン怪人』
『五人ライダー対キングダーク』
『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』
『仮面ライダーBLACK 鬼ヶ島へ急行せよ』
の6本を鑑賞。

「BLACK」の映画自体は大人になってからも見てるんですが、劇場で見るのは幼少期ぶり。

見ている最中、不思議なもので当時BLACKを見るために行った京都四条大宮、大宮東映の記憶がフラッシュバック。

それ以前の5本は、劇場で見ることが初めて。やはりスマホとは迫力が全然違いました。

『仮面ライダー対ショッカー』の相当な数の再生怪人が崖の上で名乗っていくシーン、『仮面ライダー対じごく大使』の富士山の斜面を転がりながら戦う危険なアクション、『仮面ライダーV3対デストロン怪人』の島の形が変わったほどの爆破、そして共闘する3人ライダーのかっこよさ。

『五人ライダー対キングダーク』では、冒頭の5人ライダーがそれぞれのマシンにまたがり疾走するシーンや本当に大きく見えたキングダーク、『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』の『宇宙からのメッセージ』並みのスケールの大きい冒頭、そして随所に散りばめられた矢島信男特撮監督の技術、『仮面ライダーBLACK 鬼ヶ島へ急行せよ』のテレビパワーが反応するほどのライダーキック、パンチの光量など、場内で幸せを噛み締めながら堪能させてもらいました。

このイベント、これだけではありませんでした。



なんと本郷猛役の藤岡弘、さん、一文字隼人役の佐々木剛さん、風見志郎役の宮内洋さんが一堂に会する奇跡のスペシャルナイトも開催。

チケット争奪戦を何とか勝ち取りこちらにも行ってまいりました。

お三方が会場に並んだ時の神々しさはすさまじく、発する一言一言がとてつもなく重い。

藤岡さんはご自身のエピソードを交えつつ、アクションを担当していた大野剣友会さんが本当のヒーローというお話をされていてとても印象に残りました。



佐々木さんは藤岡さんが事故を起こされた時に、代役で仮面ライダーに参加されるのを当初は断ろうと思っていたそうで、「でも、断らなくてよかった」との発言に会場から盛大な拍手が巻き起こりました。

宮内さんは爆破大好きという話をされていて会場を爆破のごとく沸かせてくださいました。

そして最後は3人揃っての変身ポーズ。

感涙。

最高の夜でした。

さらにこの晩、僕が最も感動し、勉強になったのは司会をされていた鈴木美潮さんの立ち振る舞い。

特撮ファンなら、美潮さんの特撮愛が深いということは皆が知るところ。絶対に感情が爆発してもおかしくないはずなのに、それが邪魔になると察してかとても抑えられてるように見えました。

また、レジェンドのお三方のマスコミ撮影の時間の時は黙って過ごされていました。

ここで僕はハッとしました。

僕も過去に作品の披露会見の司会をさせていただいたことが何度かあるのですが、マスコミ撮影の時間の間、お客さんが飽きないように、何とか話して場をつなぐということをしてました。

しかし、今回お客さん側からじっくり見てみたときに思ったのは、ファンは静寂も楽しめるということ。

変につなぐ作業はいらないんだと、よかれと思ってやってたことが実は邪魔になっていたかもしれないということを痛感いたしました。

そういったことを気づけたという点でも、本当に行けてよかったなと思います。

2回目が開催されましたらぜひ劇場で見ていただきたいと、いちファンとしてオススメさせていただきます。

(撮影:いぢま、文:篠宮暁)

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】


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