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2022年02月28日

水谷豊監督作『太陽とボレロ』6月3日公開決定!田口浩正、田中要次ら実力派&個性派キャスト一挙解禁

水谷豊監督作『太陽とボレロ』6月3日公開決定!田口浩正、田中要次ら実力派&個性派キャスト一挙解禁


“水谷豊“監督作品第3弾『太陽とボレロ』の公開日が、6月3日(金)に決定した。

水谷豊の監督作品第3弾となる本作は、“クラシックのオーケストラ”を題材に音楽を愛する普通の人々の人間模様を洒脱なエンターテインメント作品として作り上げている。先日、石丸幹二、町田啓太、森マリアの追加キャストが発表されたが、今回公開日の決定に併せて、実力派&個性派俳優陣の出演が一挙解禁となった。

ある地方都市のアマチュア交響楽団。主宰者である主人公の花村理子(檀れい)は18年間、個性豊かなメンバーとともに活動してきた。みんな音楽を愛する普通の人々。しかし、楽団の経営は苦しく必死に奔走する理子だったが、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる。そして、最後にして最高のコンサートがはじまる。

数多くの作品に出演し、唯一無二の個性派として活躍する田口浩正が演じるのは、交響楽団のオーボエ奏者・牧田九里郎。牧田はクラシックを愛するがゆえに大迷走。やがて予想だにしない展開を巻き起こす。

続いて、楽団員のなかでは珍しく温厚な性格で穏やかにみんなを見守るホルン奏者・遠藤正道役に、味のあるキャラクターでドラマや映画に引っ張りだこな田中要次。楽団最年長で明るく親しみやすい性格のフルート奏者・池田絹役を藤吉久美子が演じる。

また、楽団解散を聞く前から仕事の都合で退団が決まっていた気楽なコントラバス奏者・吉村益雄役を、悪役から三枚目キャラまで幅広い役柄を演じあげてきた六平直政。資金不足に悩む主人公・花村理子に忍び寄る怪しいアパレルバイヤー・畑中善行役を、山中崇史が務める。

そして、ある問題を抱える理子の母親・花村頼子役を務めるのは、水谷監督の前作『轢き逃げ』にも出演し、監督から再度オファーを受けた盟友・檀ふみ。また、老舗呉服屋の御曹司で副指揮者の片岡辰雄を演じるのは、河相我聞。河相演じる片岡は、あまりの空気の読めなさから楽団では浮いた存在だ。

なかでも特に反りが合わない楽団員がチェロ奏者・与田清。顔を合わせればケンカばかりの2人だが、そんな与田を演じるのは、バラエティ番組への出演などジャンルに囚われない幅広い表情をみせる原田龍二。原田演じる与田は楽団のリーダー的存在で片岡の自分勝手な発言に突っかかってしまう場面も。

楽団存続の危機で、楽団メンバーの心はバラバラ......。諦め、仲違いでまさかの問題発生?!クセが強い面々が物語を思いがけない方向へ誘っていく。そして、本作出演にあたりオーケストラメンバーは、演奏シーン満載に応えるために、楽器を猛特訓。実力派キャスト陣の演技はもちろん演奏にも注目したい。

さらに、本作で監督・脚本を務める水谷豊は主人公・理子の音大時代の恩師であり、弥生交響楽団の指揮者・藤堂謙として出演する。藤堂はトラブルに見舞われながらも、楽団を優しく見守り、物語の鍵を握る役どころ。 “役者が演じる指揮者としてではなく指揮者としてどこまで出来るか挑戦をした”という水谷の指揮ぶりが楽しみだ。

コメント 

田口浩正(牧田九里郎役)

憧れである水谷豊さんからの出演オファーは、本当に嬉しかったです。牧田が演奏する“オーボエ”は、私自身まったく馴染みがなく、日によって出る音が違うので、指の動きを常にイメージして練習しました。そして迎えた現場で、特にラストの演奏シーンは手が震えました。演奏以外の撮影現場でも、監督の中にイメージがしっかりあり、イメージ通りにいかない時は監督が演じて下さるので楽しく演じることができました。

この作品は、水谷監督が全てのキャラクターにドラマを与え、愛してやまない演出をされていたので、全てのエピソードが愛おしく、可愛い。監督の愛情が詰まった映画になっていると感じました。

田中要次(遠藤正道役)

水谷豊さんと監督作品で初めてご一緒でき、感激しました。水谷監督はとてもユーモアと気遣いに満ち溢れた方で、現場はとても楽しく過ごさせて頂きました。

初めて吹くホルンは、左指の3本しか動かさないので簡単かと思いきや、息の加減で音程を操らなくてはならないので非常に難しかったです。とにかく息遣いでプロにはバレてしまいますから、合っていなくても怖じけずに鳴らすことを心掛けましたが、いざホルンパートの撮影でカメラが近くに来たら、指先が震えてしまいました。何と言っても、イルミナートの皆さんと一緒に演奏シーンを共に出来たのは一生に一度の宝物です。そして、完成した演奏後のシーンには、我ながらやはり感動しています。

藤吉久美子(池田絹役)

水谷豊監督の作品に出演できること、とっても喜ばしかったです。自分自身、フルートを演奏できるようになりたいと思っていたので、この作品とのご縁を感じました。今回、私が演じたフルート奏者の池田絹は、弥生交響楽団の中で、皆から頼りにされ、若い人達からも慕われている明るい女性。衣装も明るい色を選んでどこにいても太陽のような明るさを目指しました。

現場での水谷監督は、1カット1カット、細やかに演者の個性を活かした演技を考え、しかも演じて見せて下さるので、とても分かりやすく迷いなく演じられました。演奏シーンは、1カットごとの達成感は今まで感じたことがないくらいの感動でした。これはすごい映画ができるぞ!!と予感しました。この作品に出演できて女優を続けてきて本当に良かったと感じております。

六平直政(吉村益雄役)

オファーを頂いた時は、率直に嬉しかったです!台本を読んでコントラバスの練習が大変だなぁと思いました。コントラバスは元々経験も無く、弦楽器で一番大きな楽器で重いし、扱いづらい上に、ギターと違って指で押さえる場所が決まってないので、先生に教わりながら少しづづ覚えました。吹き替え無しだったので、頑張りました。

撮影に入り、キャスト同士が本当の楽団メンバーのように感じましたし、水谷監督はその人間の気持ちを大切にされる監督だなと思いました。出来上がったオーケストラのシーンは、ノンフィクションのようにとても緊張感があり、素晴らしかったです。とくに、最後のシーンは、音の洪水のようにホール中に響いて、パワフルになっています!

山中崇史(畑中善行役)

台本を読み終わって最初に思ったのは、果たして僕に畑中という役が上手くこなせるだろうかという心配と、それと同じくらい畑中という役にワクワクしました。理子を誘う畑中は、それなりの男でなきゃいけないと思ったからです。撮影現場は、いつもながら笑いの絶えないジェントルな現場でした。俳優とスタッフ、お互いがリスペクトし合っている現場です。そこで笑いを生み出しているのは監督です。

完成後の映画を見て、個性的でユーモラスな登場人物やコンサートの熱気、北アルプスを望む美しい風景など、あの町へ行って彼らの演奏を聞いてみたいと思いました。僕は水谷組の三作品に全部出演しているので、この記録を伸ばせるよう今後も頑張ります。

檀ふみ(花村頼子役)

水谷組とは前作『轢き逃げ』で、大変気持ちよくお仕事ができましたので、再度のオファーに感激いたしました。今回は、地方のオーケストラのお話。クラシック音楽は私の大好きな分野ですし、とても近しく感じられました。私の役柄は、理子の母親。根底には「愛」があることを忘れないようにしようと思い演じました。

撮影現場は、前回と同じく、的確、明快、チームワークも良い、気持ちのよい現場でした。そして、水谷監督はすでに名監督でいらっしゃいます。頭の中に、きちんと絵ができあがっていて、いつも指示がはっきりしていて、迷いがない。役者として、理想的な現場がそこにはできます。すべての登場人物になりきる才能もお持ちなので、演技指導力も抜群です!安心してすべてをお任せできました。

河相我聞(片岡辰雄役)

お話を頂いた時は、「え?本当の本当に僕ですか?」と、マネージャーさんに何度も聞くぐらいビックリしましたが、とにかくとにかく嬉しかったです。演じる片岡は、僕が今まで演じたことのないタイプの役で、いわゆるボンボンで空気を読まず嫌味なところもあるけれど憎めないキャラクターです。現場で水谷監督のアイデアや、細かな設定を頂きながら役を少しずつ掴んでいった感じでした。

水谷監督が演出をつける時、要所要所で「ここはこんな感じで」と実際にやってみせてくださるのですが、説得力もアイデアも発想も当然ながら凄いわけです。水谷さんの俳優としての役のアプローチの仕方も学ばせて貰えました。「楽しむ」ということを大切に演出していらっしゃる印象でしたので私も存分に楽しませていただきました。

原田龍二(与田清役)

水谷監督の過去作品を観ていたので、是非出演したいと思っていました。水谷さんから「龍二にやってもらいたい役がある」とオファーをいただいて、遂に水谷組に出れるんだ!と嬉しさが込み上げました。役の設定のことなどワクワクしながらお話した事を思い出します。

私が演じた与田はチェロ奏者。僕は楽譜が読めないので、動画を何度も見て、手・指の動き・音を叩き込みました。チェロに関する全てが難しかったです。撮影当日は楽屋で顔を合わせながら練習していましたので、うまく演じたいという思いを皆さんと共有できた事で、『楽団としての思いはひとつ』になっていたと思います。そんなオーケストラ演奏シーンと美しい自然を切り取ったシーンは是非、劇場で見ていただきたいです。

水谷豊(監督、藤堂謙役)

設定がアマチュア交響楽団なので、楽団員役の役者さんには撮影前に、一人ひとりの仕事や家族構成を伝えて、役のイメージを膨らませてもらいました。撮影現場では、僕がこういうキャラクターにしたいなと思う気持ちと、実際の役者さんが持っている魅力を両方合わせていく作業でした。楽団メンバーの皆さんをはじめ、主人公・理子の母親役を快諾してくれた檀さんや、軽妙な演技で、作品に良いアクセントをつけてくれた山中さん、個性豊かな方たちに集まっていただき、楽しく撮影することができました。

そして、オーケストラの演奏シーンはごまかさずに撮りたかったので、吹き替えは一切考えていませんでした。撮影が1年延期になった間も、楽団員役の皆さんが、練習に励んでくれたおかげで、素晴らしいコンサートシーンが生まれました。僕の演じた藤堂は指揮者なのですが、指揮者の役は今まで舞台で一度だけ演じたことがあり、今回は映像なので、どこまで出来るだろうとトライしました。

作品情報

出演:檀れい、石丸幹二、町田啓太、森マリア
田口浩正、永岡佑、梅舟惟永、田中要次、木越明、高瀬哲朗、藤吉久美子
六平直政、山中崇史、檀ふみ、河相我聞、原田龍二
水谷豊
監督・脚本:水谷豊 
制作プロダクション:東映東京撮影所 東映テレビ・プロダクション 配給:東映
公式HP:sun-bolero.jp

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