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映画コラム

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2022年07月30日

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』4DXとの相性が最高である「5つ」の理由

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』4DXとの相性が最高である「5つ」の理由


今回の4DXのここが不満!:3D効果は今ひとつ

今回の4DXはほぼ文句なし!な素晴らしい出来栄えなのだが、1つだけ決して小さくはない不満がある。それは4DXにプラスして、画面が「3D」でもあるのだが、劇中でその3Dの効果が感じられるシーンがほとんどなかったことだ。

強いて言えば恐竜が画面手前に牙を向くシーンで、少しだけアトラクション的な3Dの効果はあった。だが、いちばん奥行き感があったのはユニバーサルのロゴというのは、さすがに物足りない。3D料金も上乗せしているのだから、もう少しだけでもサービスしてくれてもいいだろう。

最近では3D上映そのものがめっきり少なくなってしまったが、それでも直近では『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の3Dが奥行き感たっぷりで素晴らしかったので、今後も3Dが効果的な映画には期待したいところだ。

おまけ:賛否両論の理由は?

最初に掲げたように、この『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の評価は賛否両論となっている。その理由の1つには、最終作にして「既視感」を覚えてしまったこともあるのではないか。

前述したように、今回はあえて1作目を踏襲しているような画やシチュエーションがいくつかある。その他にも、前述したバイクチェイスは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)も連想するし、おそらく『地獄の黙示録』(1979)のオマージュと思われる画もあるし、洞窟内の探検は『インディー・ジョーンズ』っぽかったりもする。それは作り手が打ち出したサービスではあるのだが、そのことがむしろ「前にも観たなあ」というネガティブな印象にもつながっていたのかもしれない。

さらに、『ジュラシック』シリーズは、人の手で現代に恐竜を蘇らせるという物語の発端をもって、常に「生命倫理」の問題を説いていたのだが、今回はそのテーマがやや中途半端に投げ出されてしまったような印象を受ける。今回はクローンとして生まれた少女メイジーの心理が掘り下げられており、その先で「知ったこと」は感動的なのではあるが、その後の帰着がやや飲み込みづらくなっているのも否めない。



そして、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の世界は「恐竜が野に放たれてしまった」というものであり、もうどうにも収集がつかないような事態になっていた。これに対しての決着というか「終わり方」にも、やはり賛否両論があるだろう。物語としては、やや破綻しているような印象さえ持ってしまう。

その壮大なスケールに対して、メインが少女を救出に向かう「スパイもの」のようなアクションであり、ややこじんまりした印象も、評価を下げてしまった原因なのかもしれない(しかもセキュリティはガバガバ)。威厳のある敵恐竜の活躍や、仲間である恐竜・ブルーとの共闘も、もう少し深く描いて欲しかったと思う方もいるだろう(それでいてイナゴの出番が多い)。せっかくの同窓会も、キャラクターたちが状況に振り回されるドタバタの印象が悪い意味で強くなってしまっている。

さらに、ラストバトルそのものと、その時に放たれるある言葉にもモヤモヤが残った。これはほとんど自虐的なギャグであり、それはそれで面白いのだが、最終作であるからこそ、その自虐ぶりが本当に切なかったりもしたのだ。なお、筆者は字幕版と吹き替え版の両方を観ているのだが、吹き替え版のほうが原語のニュアンスをしっかり拾い上げていて、より良かったように思う。

そんな風に不満もあげてしまったが、筆者個人はそれでも『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が好きだ。最初に掲げたように恐竜のアクションアドベンチャーとして楽しくって仕方がないし、やはりシリーズの大団円としての感慨深さがある。まずは大いにエンターテインメントとして楽しんで、その後にやいのやいのと言うのもまた楽しい作品だろう。その楽しさを確実に底上げする、4DX上映もぜひ選択肢に入れてほしい。

(文:ヒナタカ)

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