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2022年07月30日

<テッパチ!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<テッパチ!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】



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町田啓太主演フジテレビ系ドラマ「テッパチ!」が2022年7月6日より放送スタート。

陸上自衛隊を舞台にした本作は、町田啓太演じる主人公・国生宙を含めた自衛隊候補生たちの熱き青春と成長を描いた物語。佐野勇斗や佐藤寛太など次世代を背負う若手役者が多数出演することでも話題を呼んでいる。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・第10話ストーリー&レビュー

・第11話ストーリー&レビュー

・「テッパチ!」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー



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国生宙(町田啓太)は、高校時代はラグビー部のエースとして活躍したが、独りよがりで強引なプレーがもとでケガをしてしまう。チームメートから非難された宙は、孤立したまま引退。卒業後は、ひとり暮らしを始めるも、定職に就かずその日暮らしの生活を送っていた。

ある日、街中でのケンカが原因で警察沙汰になった宙は、工事現場の仕事をクビになった挙句、住んでいたアパートも家賃滞納で立ち退きを言い渡される。そんな宙に「お前にピッタリな仕事を紹介してやる!寮完備で三食飯つき!体力自慢のお前にはもってこい!」と声をかけてきたのが、陸上自衛隊の3等陸佐で、東部方面北東京駐屯地で教育中隊長をしている八女純一(北村一輝)だった。

最初は拒絶したものの、仕事も決まらず、生活もままならない状況だった宙は、「訓練生でも給料が出るなら、とりあえず受けてやるか」という中途半端な気持ちで自衛官候補生の採用試験を受け、陸上自衛隊の候補生になった。

入隊の日、宙は、出迎えてくれた八女に、「半年間訓練を受けてみることにしたが合わなかったらすぐ辞めてやる」と悪態をつく。そのとき、宙たちの目の前を通ったのが、防衛大学校を卒業したエリート自衛官で、宙たちを指導する教官のひとり、桜間冬美2尉(白石麻衣)だった。思わず見とれてしまう宙。

第一班として、寮で宙と同室になったのは、自衛隊の音楽隊に憧れており、宙とは採用試験のときに出会っていた馬場良成(佐野勇斗)、ガンマニアの丸山栄一(時任勇気)、ある暗い過去を持つ武藤一哉(一ノ瀬颯)、かつて芸人を目指していたという渡辺淳史(坂口涼太郎)、小説家志望の小倉靖男(池田永吉)、父とふたりの兄も自衛官という最年少の西健太(藤岡真威人)。そしてもうひとり、宙が警察沙汰になった際のケンカ相手だった元ヤンキーの荒井竜次(佐藤寛太)もいて……。


第1話のレビュー

町田啓太に佐野勇斗、そして佐藤寛太や北村一輝! 若手からベテランまで幅広いイケメンが揃った、熱き青春ドラマが始まった。

町田啓太演じる国生宙は、学生時代こそラグビーのエース選手として活躍していたものの、怪我をきっかけに引退。オレオレなプレースタイルに周囲の反感を買っていた宙は、卒業後もくすぶったままだった。

その日暮らしを続ける宙。工事現場もクビになり、家賃滞納のため家まで追い出される。そんな人生ドン底の状態から、たまたま通りかかった陸上自衛官の八女(北村一輝)にスカウト(!)され、陸自の候補生になることに。こんな逆転劇があるのか!? ステーキまで奢ってくれる八女さん、どんなに控えめに見ても良い人すぎます。

仮に八女さんがホストクラブの経営者だったとしたら、宙はホストとしてスカウトされ、あれよあれよとNo.1に登り詰めていたかもしれない。それはそれで人生逆転劇。このキャストたちで、熱い凌ぎを削るホストたちのNo.1争いドラマも見てみたい気もする。

無事に候補生として、3ヶ月の厳しい訓練に従事することになった宙。

入寮にあたり、髪を切って髭も剃った宙がカッコ良すぎる……! やさぐれていた間も薄々思っていたことだが、ビジュアルの素晴らしさを隠しきれていない。町田啓太の眉の凛々しさやスタイルの良さが、より際立っている。できれば毎話ごとに数秒でいいからシャワーシーンを入れていただきたい。

このドラマは、陸自を舞台に繰り広げられる、男たちの熱き青春ドラマである。

それと同時に、若手からベテランまでイケメンが揃っていることでも、放送前から話題になっていた。

とくに触れておかねばならないのが、宙のバディとなる馬場(佐野勇斗)、そして入寮前から宙と因縁のあった荒井(佐藤寛太)だろう。

陸自の音楽隊に憧れ、脱サラを決めて入隊した馬場。試験の時点で爽やかさ満点である。これまで佐野勇斗が演じてきた直近のキャラクター(「ドラゴン桜」の米山や「真犯人フラグ」の橘一星など)と比べると、より彼のパーソナリティに近いのでは? と思わせる役柄だ。

バディを組むにあたり、もし互いのどちらかに不幸があれば、片方が遺族へ連絡をする決まり事があるらしい。

2枚の鉄製タッグがついたネックレスを渡された候補生たちは、複雑な思いでそれを眺める。宙は「大げさな」と深く取り合わないが、馬場は「俺が死んだら、宙くんが家族に連絡してくれるんだろう?」と真摯に向き合う。佐野勇斗が表現する真面目さや素直さ、実直さに打たれる視聴者も増えそうだ。

もうひとり、佐藤寛太演じる荒井は、その名の通りなかなかの荒くれ者だ。

ストーリーの中盤以降で、実は彼が金持ちの家の息子であることが判明する。建設会社の長である父親は常に忙しく、広い家でポツンとひとり、孤独な時間を過ごすことが多かった荒井。愛情不足でグレてしまうキャラクター設定はありがちかもしれないが、佐藤寛太が演じることで他にはない真新しさが見えてくる。

宙と馬場、そして荒井。他にも個性豊かな候補生の面々たちがいる。彼らを教え統率する役回りとしては、宙をスカウトした八女、そして白石麻衣演じる桜間が。彼女との恋の予感にも、今後注目していきたいところだ。

一度は「やっぱり辞めてやる」と寮から抜け出そうとする宙。

しかし八女は「逃げ出さない限り、ここはお前を受け入れる」と一言だけ告げる。どこに行っても居場所がないと感じていた宙にとって、何よりも嬉しい言葉だったに違いない。

拒絶され、根なし草だった宙が、新しい環境と人に巡り合い、変わっていく。現実を生きる私たちにとっても、心から安心できる居場所は必要だ。少しずつ変わっていく宙を見ながら、居場所を探す行動力と生きる勇気をもらえるかもしれないーー少し、大げさかもしれないけれど。


※この記事は「テッパチ!」の各話を1つにまとめたものです。

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