「ちむどんどん」第102回:姉から妹へ乗り換えたら智はおかしいと責められるだろうか
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2022年4月11日より放映スタートしたNHK朝ドラ「ちむどんどん」。
沖縄の本土復帰50年に合わせて放映される本作は、復帰前の沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかける主人公と支え合う兄妹たちの絆を描くストーリー。「やんばる地域」で生まれ育ち、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見出していくヒロイン・比嘉暢子を黒島結菜が演じる。
本記事では、その第102回をライター・木俣冬が紐解いていく。
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ふつうのドラマになってきた
暑い夏もじょじょに秋めいてきて、「ちむどんどん」に関する様々な疑問も沈静化してきたような第102回。キーは歌子(上白石萌歌)です。
智(前田公輝)にもらったペンダントを良子(川口春奈)に見せて、暢子がまだ好きであろう智のことを考えてもやもやすることを相談します。
「なんでうちはこんな意地悪なの」とくよくよする歌子を励ます良子。白いパジャマ姿で並ぶ良子と歌子が清らかです。
「なんでうちはこんな意地悪なの」と自分の嫉妬心を責める歌子がいじらしい。
ちっとも意地悪じゃない。
あとでペンダントの真相を知ったときの「うそつき」も可愛かったです。
ペンダントは安物かと思ったら意外と高価なものでした。智はもらいもので暢子にもあげたと言いましたがそれは照れ隠し。原宿で買ったものでした。
善一(山路和弘)と飲みながら人生相談する智。
歌子に惹かれているのを善一に見透かされて、
姉から妹に乗り換えるのは「カッコ悪い」「おれおかしくないですか」と自分の気持ちがわからない智。
善一「男はな人を好きになるとかっこ悪くなる」
智「顔に似合わないこと言いますね」
父のいない智、もっと早くから善一と交流していれば相談に乗ってもらえたのではないでしょうか。暢子に夢中になっているときに諭してもらえばよかったのに。
そして、歌子は東京へーー。
暢子のお店の手伝いをすることになります。
暢子のお店の食材の仕入れは智、お店の手伝いは歌子。家族ぐるみでちむどんどん。あとは、賢秀(竜星涼)が豚で参加すればめでたしめでたしでしょうか。
これまでずっと秩序が崩壊したかのような展開でしたが、ようやく収束に向かってきたようです。まさに「丸く収まる」状況が見えてきました。
和彦(宮沢氷魚)はフリーライターの仕事をしながら家事を手伝うという理想の夫化してきました。
子供たちを旅立たせ、広い家にぽつんとひとりの優子(仲間由紀恵)の寂しさが際立ちます。
とはいえ、良子のうまんちゅ給食企画はうまくいっていません。沖縄の食材を使った給食は子供たちに不評でした。
ちむどんどんのほうも、沖縄料理は本土のひとに馴染みがないから、大丈夫かなと暢子は悩み始めます。オープン1週間前に悩むのはマリッジブルー的なものでしょうか。
矢作はとってもえらそうで、どっちがオーナーだかわからない雰囲気。暢子は「すみません」と謝ってばかり。でも彼がいなかったら、暢子ひとりでは手が回りません。矢作がしっかりしていて、ガミガミ言うから助かるのです。
社長である暢子と智。事業に失敗した矢作。
「ふたりともいまは社長様でしたね。3ヶ月後につぶれてないといいけどな」と毒づく矢作。自虐的なことを言えるようになって矢作も元気になってきたということですね。
初対面の歌子に矢作が「よろしく」と言うと智が「何かっこつけてるんだよ」と対抗するのは歌子を意識してのことでしょうけれど、妻帯者の矢作が歌子を意識するような態度をとるのは、どうなんでしょうか。これもまた男のかっこ悪さなんでしょうか。
(文:木俣冬)
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