「インフォーマ」第3話:次のターゲットに迫る…木原vs謎の男の化かし合い?
桐谷健太主演のドラマ「インフォーマ」が2023年1月19日深夜にスタートした。
沖田臥竜の同名小説を映像化した本作は、情報屋のカリスマが週刊誌記者とともに連続殺人事件の謎を追うクライムサスペンス。情報屋・木原慶次郎を演じるのは初の連続ドラマ単独主演となる桐谷健太。共演は佐野玲於、森田剛ら。
本記事では、第3話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「インフォーマ」第3話レビュー
国土交通副大臣、都市開発事業に携わる建設会社常務が続けて殺され、次のターゲットは瀧澤組の組長(千葉哲也)であると目星をつけた木原(桐谷健太)。しかし、瀧澤は身を隠していて所在がつかめない。
そこで木原が取った行動は瀧澤組へと乗り込み、挑発すること。
まあ、ヤクザを煽る、煽る。
手が出そうになる組員たちだが、「カタギに手出したらどうなってるか分かってるか」と木原。そうだった、木原はカタギであった……。
「そのツラがカタギなわけないやろ!」と若頭の相田(般若)。いや、それな……と頷かざるを得ない。
さんざん煽った木原の目的は、三島(佐野玲於)をエサに瀧澤組の人間をおびき出し、瀧澤の居場所を吐かせることだ。
「酒と女があればFBIの機密情報も聞き出せる」と木原は言うが……。
木原の目論見通り、キャバクラでべろんべろんに酔っぱらった三島がトイレに行ったところで瀧澤組の人間が襲ってきた。そこを木原が抑え、瀧澤の居場所を吐かせようとする。
本当に容赦がない。襲ってきた男をボッコボコ。
男の足に刃物を突き刺すのを見た三島が「あーー!それ痛―い!」と叫んだが、まさに視聴者の声を代弁している。
無事に瀧澤の居場所を聞き出し、そのまま直で会いに行く木原。この人には怖いものっていうのがないのだろうか。一方、三島は一向に慣れないが、この反応がある意味、視聴者を安心させてくれる要素にはなっている。
そして瀧澤と会い、木原が提案したのはとんでもない計画。
瀧澤を囮に、瀧澤を狙っているであろう謎の男(森田剛)をおびき出そうというものだ。
確かに、謎の男をどうにかしなければ、瀧澤はずっと怯えていなければならなくなる(まあ、怯えているだなんて絶対に表面に出さないが……)。
木原の企み通り、瀧澤の居場所を掴み、動き出す謎の男。
とは言え、木原は謎の男にのってやっただけだという。
瀧澤の居場所を探らせるために、滞在していたホテルの部屋にも資料を残していたのだろう、と。確かにずいぶんとわざとらしく資料が置いてあるな、とは思った。
騙し合いの中で、どちらが先に相手の想定外の一手を繰り出せるか、というところに勝機があるのかもしれない。
瀧澤が訪れた場所に向かっている様子の謎の男たち。それを待ち構える木原。と、三島。
いよいよ来週、木原と謎の男は相対するのか。
ハラハラしている間に終わってしまい、本当に30分だとあっという間である。
今回、明らかになったのは5年前のこと。
分裂がらみの抗争事件の中で、木原の運転手をしていた若い男が殺されたという。しかも、捜査は途中で打ち切り。三島は、ポンコツ1号がその男ではないかと想像するが……。
ナナ(北香那)は「逃げるってすごく勇気がいることだと思うよ」と言っていたが、それもまた意味深だ。
関係ないが、裏社会?にいる人たちでも連絡手段はLINE的なものなのだな……、と変なところで感心してしまった。
(文:ふくだりょうこ)
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