(C)2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
(C)2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.

映画コラム

REGULAR

2023年02月10日

映画『#マンホール』極限状態で本性がむき出しになる中島裕翔のパワーを見よ!

映画『#マンホール』極限状態で本性がむき出しになる中島裕翔のパワーを見よ!



現実のSNSでネタバレを踏まないように気をつけて!

本作は中盤以降の内容はネタバレ厳禁。あっと驚くツイストがあり、そこからの怒涛の展開こそがキモの内容だ。正直に申し上げれば(リアリティや行動の正当性を考えれば)ツッコミどころも出てきているような印象もあるが、ひとまずは意外な事実に翻弄される面白さに期待するのがいいだろう。

(C)2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.

さらには、本作には「どうせこうなるんだろうな」とたかを括っている人も、予想はできないであろう、さらなるサプライズも仕込まれている。どのような種類のサプライズかも語ろうとするとネタバレになってしまうのだが、ひとまず「SNSでつい言ってしまいやすい」「SNSで見かけやすい」のは間違いない、と言っておこう。おそらく、Twitterの検索欄にも、このサプライズはサジェストされてしまいやすいと思うのだ。

ネタバレへの対策は「ネタバレをSNSで見かける前に、早めに観る」というのが一番。劇中ではSNSの良い意味での活用方法(または悪い意味での濫用ぶり)が描かれていたが、本作を観た観客には(もちろん真っ当な感想が推奨されることを前提として)SNSでの気遣いが必要だろう。すでに観た方は、これから観る方へのネタバレへの配慮をしていただければ幸いである。

高低差が激しすぎる『FALL/フォール』もおすすめ!

奇しくも、この『#マンホール』の1週間前、2023年2月3日より公開されている映画『FALL/フォール』が、とても似た特徴を持つ作品だった。



何しろ、両者とも『ソウ』や『[リミット]』などの数多くの先行作品に通ずる、ワンシチュエーションで展開するサバイバルサスペンス。しかも、超限定的な舞台でありながらさまざまなアイデアで楽しませてくれること、スマホおよびSNSを活用しての脱出を目指すことも一致していた。

それでいて、両者が正反対なのは「高さ」。『#マンホール』は地下数メートルの穴に対して、『FALL/フォール』ではなんと地上600メートルの鉄塔に取り残される。このシチュエーションで何度も落ちそうになるハラハラドキドキの展開が連続するので、ガチの高所恐怖症の方には間違ってもおすすめできない内容だった。

それでいて、『FALL/フォール』は見事な伏線の回収がされる、女性2人の友情のドラマにも思いもよらぬ感動があり、「シスターフッド」ものとしても良く出来た作品だったのだ。ぜひ『#マンホール』と合わせて、その高低差のギャップも含めて楽しんでいただきたい。

(文:ヒナタカ)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

(C)2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.

RANKING

SPONSORD

PICK UP!