「星降る夜に」第6話:一星と深夜の名コンビ誕生!?鈴の前に現れた”あの男”

吉高由里子主演、北村匠海が共演するドラマ「星降る夜に」が2023年1月17日スタート。

本作は、恋愛ドラマの名手・大石静が紡ぐ大人のピュア・ラブストーリー。人に本音を吐けない孤独な産婦人科医・鈴(吉高)と、音のない世界で自由に生きる遺品整理士・一星(北村)。10歳差の2人が既成概念をひっくり返し、新たな価値観を見せる物語から目が離せない。

本記事では、第6話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「星降る夜に」第6話レビュー

バレンタイン、一星(北村匠海)の車に乗せてもらい、降り際にキスした桜(吉柳咲良)。鈴(吉高由里子)はそれを目撃していた――衝撃の前回ラスト、どうなることかと思ったが、鈴は笑顔。「桜ちゃんに告白されてたでしょ?」と言う。「俺が好きなのは鈴だ」「わかってるよ」と2人の関係は無風だった。つよい。

深まる一星と鈴の絆。一星が気持ちをまっすぐに伝える理由

鈴の家に先に深夜(ディーン・フジオカ)がたどり着いていたことにいら立ち、まくし立ててしまったことを謝る一星。悪いと思ったらすぐに謝れるのが一星のいいところ。「鈴は俺が守るから、一緒に暮らそう」と一星の家へ。「もうステイしない」と一夜を共にするのだった(厳密に言うと夜自体は何度か共にしているのだが)。2人の電気消す消さないの攻防がおもしろい。「電気消して」という鈴と、「手話ができないし見えないとわからない、全部見たい」と主張する一星。確かに。

2人で物件を見に行くのだが、不動産屋さんが磯村勇斗だった。こんな贅沢な磯村勇斗の使い方ある?
一瞬すぎて、似ている違う人なのかと思ってしまった。

「鈴はカッコいい、尊敬してる」「でも一緒にいると10歳年上になんて見えなくて子どもみたいでかわいいとも思う」「だから俺の前では気を抜いてありのままでいいよ」という一星。いいところ全部言って全肯定してくれたうえにそんなことまで伝えてくれる彼氏、最高では?? (めちゃくちゃ早い手話で「どうせ最初にゲロ吐いたところ見てるし」と続けたけど)

「星って、生と死の境い目みたい」というちょっとロマンチックで深い言葉もいい。
「明日死んでも悔いがないように 俺は伝え続けるよ」「鈴、好きだ」
一星がどストレートなのに納得するとともにキュンとするシーンだった。
そのまっすぐさがまぶしい。

桜が語る、北斗への想い

桜の本当の母親から届いた、会いたいという手紙。動揺しながらも、朝のルーティーンのひとつとしてさらっと(?)渡す北斗。会いたくないと突っぱねる桜だが……。

結局本当の母に会うことにした桜。一緒についてきてほしいと頼んだ相手は、なんと鈴だった。
先生のこと知りたいから、だと言う。
失恋し、髪を突然フォーエバーピンク(濃いピンク)に染めてきて周りをびっくりさせるけれど、無邪気に笑う子供のような一面もあって、くるくる変わる表情がかわいい。

実の母も父も自分を捨て、「北斗千明だけが私を捨てなかった」「神様みたいな人だと思う」と話す桜。
北斗は内心、桜が本当のお母さんのところに行って戻ってこないのではと心配で泥酔するのだが、桜は北斗が思っている以上に北斗のことを愛しているのだ。血がつながっていなくてもこんなに素敵な関係もあるんだ。

一星にキスしたあと「(一星が鈴を好きなのは)わかってるけど、私も言いたかった。ずっと好きだったって」と伝えた強いところ、北斗によく似ている。桜は「私も鈴先生のこと好き」と一星にメッセージを送るのだった。

イェイイェイウォウウォウ大活躍

今回、チャーリー(駒木根葵汰)が大活躍だった。桜が一人木の下で落ち込んでいるとき、「イェイイェイウォウウォウ、イェイイェイウォウウォウ」と一人で掛け声をかけながら走っているチャーリーに遭遇。髪色を聞かれて「フォーエバーピンク、愛されモテカラーだよ♡」と教えてくれた。本人が現れる前に「イェイイェイウォウウォウ」でわかるのうける。最後、マロニエ医院でも彼の声が聞こえて院長(光石研)が「来る!!」と叫んだのにも爆笑した。

様子はおかしいし、夜は添い寝のアルバイトしてるし、あやしげなチャーリーだけど、「今日は俺の誕生日だからケーキ買ってきた。誕生日は母に感謝する日ってお客さんに聞いたから」と、母である看護師・鶴子( 猫背椿)のために豪華なケーキを買ってきたところにジーンときた。鶴子がレディース総長だったときの写真をプリントしたケーキなのは笑うけど。

結局髪色を戻した桜に「その色似合うよ」と言われ、「俺、ピンク大好きだからさ」と答えたチャーリー。鶴子が仕切っていたチームの名前は「ピンクエンペラー」。つまり、この奇抜な髪色はお母さんへの想いからだったし、ピンク大好き=お母さん大好きということなのだ。いいやつだな、チャーリー。

チャーリーだけではなく、登場人物たちの温かさが伝わってくる回だった。鶴子はレンガを投げ込まれた鈴の家の周りをピンクエンペラーのメンバーにパトロールさせるし、「ご迷惑おかけしてすみません」と言った鈴に「たまには迷惑くらいかけてよ」と笑う院長。問題は解決していないが、この医院の人たちの優しさは救いだと思う。

一星vs深夜……?

一星を鈴の弟と勘違いしていた深夜。家でふと一星の様子を思い出し、「あれは……弟じゃないな」と気づく。い、今か~~~!! 桜が実の母に会いに行く日、深夜はやけ酒につきあう。「なるようにしかならないじゃん」と言って北斗に怒られ、「だって大丈夫って言って大丈夫じゃなかったら千明ちゃん俺のこと殴るじゃん」「そりゃ殴るよ」めちゃくちゃジャイアンである。

そこに一星と春(千葉雄大)が合流。相変わらず敵意むき出しの一星。かなり失礼な発言を訳して伝えろと春に言い、申し訳なさそうにしながらも顔の表情と言い方込みで伝える春もおもしろい。だがなにせちょっと天然入った深夜なので、「率直なところが素敵です」と素直にほめ、「ナメとんのか」と言われるのであった。

ちなみにアジフライ、しょうゆ派(深夜)、ソース派(一星)、塩派(北斗、春)に分かれた。塩は初耳だったので今度試したい。

泥酔した北斗を抱えて送っていくと、ちょうど鈴と桜が戻ってきたところ。帰ってきてくれたことに泣く北斗。かわいい。

一星、鈴、深夜、3人の帰り道。相変わらず敵意むき出しの一星だが、深夜は一星に星を見に行かないかと誘う。スーパーマイペースで最高。そして、「一星」という名は、生まれる前に亡くなってしまった息子に着ける予定の名前だったという。それを聞いた一星は、「一星でいい。俺も深夜って呼ぶ」と返すのだった。この2人、意外といいコンビかも。そして一星の優しさが沁みる。

2人でやりあう鈴と一星の横で、夜空をおだやかに見上げる深夜が印象的だった。

ついに現れたあの男・ムロツヨシ

突然医院にやってきた男。院長と約束していると言って看護師に院長を呼びに行かせ、鈴のいる診察室に侵入する。怖すぎるだろ……「お久しぶりです、ここでも人を殺してませんか?」と迫ってきた謎の男は、ムロツヨシだった。恐怖に震えてうまく言葉が出ない鈴。もうこれいろいろと犯罪だと思うんだけど、この男は一体何をしたいんだろう。誰か気づいて、鈴を助けて~!!!

(文:ぐみ)


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