続・朝ドライフ

SPECIAL

2023年03月13日

「舞いあがれ!」悠人、久留美の「俺とつきあわへんか」「つきあおうか」<第112回>

「舞いあがれ!」悠人、久留美の「俺とつきあわへんか」「つきあおうか」<第112回>


「木俣冬の続・朝ドライフ」連載一覧はこちら

2022年10月3日より放映スタートしたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」。

本作は、主人公・岩倉舞(福原遥)がものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島で人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のストーリー。

ライター・木俣冬がおくる「続・朝ドライフ」。今回は第112回を紐解いていく。

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あと3週!

【朝ドラ辞典 出産(しゅっさん)】

ヒロインが結婚して出産するエピソードは定番。出産に苦しむ場面、出産直後の倦怠感を果敢に演じる場合もあるが「舞いあがれ!」ではなかった。

関連語:妊娠、子育て

【朝ドラ辞典 赤ちゃん(あかちゃん)】

赤ん坊役は複数体制ながら、とてもかわいい赤ちゃんぞろい。

第24週「ばんばの歩み」(脚本:桑原亮子 演出:野田雄介)のはじまりは舞(福原遥)の出産。
貴司(赤楚衛二)が動揺している表情が珍しかった。また、あとから出てくる赤ちゃんのあやし方などが優しそうでした。

「何があっても 負けんと 前に進んでほしい」
(舞)

子供に名付けるとき、舞が子供に願ったことはこれ。おっとりして見えて、けっこう勝ち気です。

舞は個室です。世の中では個室と同室とどちらが多いのかーーネットで検索してみると、個室は贅沢という声もあれば、やっぱり個室が安心という声もありますね。梅津夫妻(山口智充、くわばたりえ)もやってきてしみじみしていました。このふたりは人が好さそうなので、揉めてないけれど、舞は梅津家の嫁という感じがまったくなくて、歩も下手したら岩倉家の孫という雰囲気になりそうだけれど、そんなことは関係なく、両家円満なのがいいですね。でもよくよく考えると隣同士で親戚になってしまって世界が狭いなあということ。

そして、さらに世界は狭くなっていきます。

悠人(横山裕)久留美(山下美月)もつきあうことにーー。

久留美がいよいよフライトナースを目指し長崎に行くことになり、幼馴染3人でささやかにお別れ会をしていると、悠人がずかずか入ってきて、仏頂面で「俺とつきあわへんか」と言い出して……。

悠人「もうたまたま会われへんのやろ じゃあ計画的に会うしかないやん」
久留美「会いたいの?」

悠人の屈折した性格を久留美はよくわかっていて、「つきあおうか」と返します。
久留美は、佳晴(松尾諭)という屈折した人と長年暮らしているから、素直じゃない人の気持ちに寄り添えるのでしょう。

仏頂面が一瞬、笑顔になる。横山裕さんの表情の作り方が巧みでした。

悠人「にやにやすんなよ」
舞「してないし」

この兄妹の会話が良かった。

それにしても、「舞いあがれ!」は舞と貴司以外、いつも誰かが見てるところで告白しますね。皆さん、てらいがないのでしょうか。世界は狭いしプライバシーはないし、独特の関係性だなと感じます。

ところで、悠人の歩への出産祝いが気になります。
「この子が大人になる頃にはちょっとした財産になってるはずや」という置物。宇宙人じゃないと言いますが、今度はどんなデザインでしょうか。

(文:木俣冬)

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