『ある閉ざされた雪の山荘で』新年の幕開けを飾る豪華サスペンスに注目!
2023年は『怪物の木こり』や『隣人X -疑惑の彼女-』が公開され、2024年も『ゴールド・ボーイ』や『映画 マイホームヒーロー』『罪と悪』など、話題のサスペンス作品の公開が控えている。
その中でも特に、2024年の幕開けを飾るにふさわしい豪華サスペンス・エンターテインメントが1月12日(金)公開の映画『ある閉ざされた雪の山荘で』だ。その注目ポイントを一挙に紹介!
“国民的作家”である東野圭吾による“幻の名作”がついに映画化
「白夜行」「容疑者Xの献身」など数々のヒット作をもつ作家・東野圭吾。発表した作品は100作品を超え、その累計発行部数は1億部を突破。扱うジャンルは幅広く、これまで多くの作品が実写化されてきたが、そんな東野作品の中でも“幻の名作”と呼ばれているのが、1992年発表の「ある閉ざされた雪の山荘で」だ。
東野作品の中でも数少ない密室を舞台にした作品で、新本格ミステリーのテイスト、幾重にも仕掛けられた謎、そしてアッと驚く結末は、1993年の日本推理作家協会賞の候補になるなど高評価を集めた。
そんな“知る人ぞ知る名作”なだけに、トリックや人物描写の複雑さから不可能と長年思われていたことに加
え、東野自身も「想像もしていなかった」と語るほどだった作品がついに映画化される。本作の企画・プロデュースを務めた大畑利久は「これまでに様々な密室トリック小説を読んできましたけど、トリックが多重で今までこのような展開の話は他にはないという点に一番惹かれたんです」と振り返る。
「これまでも密室サスペンスの映画はたくさんあったと思うんですけど、この小説を映画化すれば、トリックが何重にも仕掛けられた今までに観たことのない新たな切り口の映画になると思いました」と語るように、小説の世界観やキャラクターをベースにしながら、映画でしか描けない、まだ誰も知らない『ある閉ざされた雪の山荘で』の土台が築かれている。
俳優が“俳優を演じる” 同世代の競演、最高のキャスティング
本作に登場するのは8人のオーディション参加者たち。それぞれに個性と過去があり、それらは物語が進む中で次第に明らかになっていく。本音で語り合う瞬間、相手の思惑を探り合う駆け引き、オーディションの演技が混ざり合う複雑な会話劇を成立させるため、キャスティングは慎重に行われた。
中でもそんな重要な主人公・久我和幸役に白羽の矢が立ったのは、重岡大毅。数多くの映画やドラマに出演し、確かな演技力を発揮。映画単独初主演となる本作では、オーディションに参加する俳優の7人の中で唯一、異なる劇団から参加した“部外者”である久我を熱演。原作からはキャラクター性が異なる主人公を、“重岡ならでは”の表現に落とし込み、見事に演じ切った。
飯塚監督も「重岡くんはアイドルではあるんですが、それをあまり感じさせない演技をする人という印象がありました。軽妙で飄々とやっているようで思慮深いですし、周囲への視野角も広い。グループに属する人だから当然のことなのかもしれないですが。相手を受ける演技に長けた人でもあると思います」と以前から重岡の演技に注目していたことを明かしつつ、その演技力にも信頼を置いている。
さらに共演には、華と実力を兼ね備え、常に中心にいる劇団のトップ俳優・本多雄一(間宮祥太朗)、公演直前に役を奪われた経験を持つ悲運の女優・中西貴子(中条あやみ)、役でもプライベートでも強烈な存在感を放ち、団員への恋愛感情をこじらせてもいるクセあり怪優・田所義雄(岡山天音)、「女優は私の天職」と語り、前回公演でヒロイン役を射止めたお嬢様女優・元村由梨江(西野七瀬)、役のためならなんでもすると意気込む超勝気な女優・笠原温子(堀田真由)、「努力した分だけ自分に返ってくる」と語る真面目で誰よりも優しい劇団リーダー・雨宮恭介(戸塚純貴)、そして、劇団の中でも圧倒的な演技力を持つ天才女優・麻倉雅美(森川葵)と今をときめく同世代の人気俳優たちが大集結!
彼らは、同じ劇団に所属する役者たちを演じ、山荘の中で4日間の共同生活を送りながら、密室空間で連続殺人事件が起こったという架空の想定の元、主役の座を賭けた最終オーディションに挑む一癖も二癖もあるキャラクターたちを好演している。
二重三重のトリック。これは“現実”か?それとも“舞台劇”か?
劇団員たちは次回公演の最終オーディションとして高原のとある山荘に集められる。そこで出された課題は、架空の“雪に閉ざされた山荘”という密室空間にいるという設定の中で次々と起きる殺人事件の犯人を推理すること。主人公の久我をはじめとしたメンバーたちは主演の座を狙って4日間の共同生活を送ることとなる。
ところが、翌朝実際にメンバーの一人が姿を消し行方不明に。もしやこれは本当の“殺人事件”ではないのか?と残されたメンバーたちが疑惑を抱き始めるが、お互いの行動や発言もまた“演技”なのかもしれないとなかなか本心を明かせない久我たち。それぞれの思惑が交錯し、やがて誰もが秘密にしていた劇団の過去が明らかになっていく...。はたしてこの殺人事件は演技なのか?それとも本当の殺人事件なのか?そして誰がこの謎を解くのか...?
本作の最大の魅力のひとつは多重構造を駆使したトリックだ。オーディション参加者たちは“雪に閉ざされた山荘で起こる連続殺人事件”を演じているが、同時にこれが“本当の事件”なのではないかと思い始め、クライマックスで“さらなる構造”があることが明かされる。
主人公・久我を演じた重岡は「観ていて、次に何が起こるんだろう?この先何が起こるんだろう?とハラハラする作品だし、物語に出てくる役者たちは何かに向かって、夢に向かって、もがいて、必死に生きてる人たちだから、そこに共感してもらえると思います。物語がどうなっていくかという最後の結末まで、是非映画館で観ていただきたい。きっと楽しんでもらえると思います」と自信を見せる。
観る者を最後まで翻弄するストーリーでありながら、あらゆる謎が解けた後に待つ感動のドラマは、上映後も観客の心をしっかりと掴み続けるはずだ。
スクリーンに映る全てが伏線。二重三重に張り巡らされたトリック。演技と嘘、そして隠された過去が交錯し、 “謎解き”の枠を超えた、衝撃のラストが訪れるサスペンス・エンターテインメントから目が離せない!
『ある閉ざされた雪の山荘で』作品情報
【予告編】
【ストーリー】
劇団に所属する役者7人に届いた、4日間の合宿で行われる最終オーディションへの招待状。新作舞台の主演を争う最終選考で彼らが“演じる”シナリオは、【大雪で閉ざされた山荘】という架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件。出口のない密室で一人、また一人と消えていくメンバーたち。果たしてこれは、フィクションか?それとも本当の連続殺人か?彼らを待ち受ける衝撃の結末とは――
【クレジット】
重岡大毅
中条あやみ 岡山天音 西野七瀬
堀田真由 戸塚純貴 森川葵
間宮祥太朗
原作:東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」(講談社文庫)
監督:飯塚健 脚本:加藤良太 飯塚健 音楽:海田庄吾
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト:https://happinet-phantom.com/tozayuki/
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
©2024 映画『ある閉ざされた雪の山荘で』製作委員会 ©東野圭吾/講談社