久保田和馬

映画コラム

『ロスト・イン・パリ』でアベル&ゴードンはジャック・タチのエスプリを超えていく

■「〜幻影は映画に乗って旅をする〜」ベルギーやフランスを拠点に、道化師として活躍するアベル&ゴードン夫婦は90年代から短編映画を発表し、2005年に初の長編映画を制作した。その時は日本に紹介されるまでかなりの時間を要したが、昨年発表した新作...
映画コラム

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』からはじまる新たなフランチャイズ〝ダーク・ユニバース〟は成功するのか

■「〜幻影は映画に乗って旅をする〜」(C)Universal Picturesトム・クルーズ主演作としては、史上最高のインターナショナル・オープニング成績(63の国と地域3日間で1億7300万ドル)を記録した『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女...
映画コラム

『十年』が描く、香港返還から現在までと、この先10年

2015年の暮れ、世界中が『スターウォーズ/フォースの覚醒』で沸いていた頃、香港では一本の低予算インディーズ映画が席巻していた。(C)Photographed by Andy Wong, provided by Ten Years Stud...
映画コラム

ゼロ年代を生きた世代には眩しすぎる『アリーキャット』と、天才・窪塚洋介の完全復活

■「〜幻影は映画に乗って旅をする〜」今年1月に公開されたマーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙-サイレンス-』で主人公たちを日本に招き入れるキリシタンの男を演じ、ハリウッド映画で実力を証明するという華麗な復活を遂げた窪塚洋介。そんな窪塚が久...
映画コラム

踊らない社会派インド映画『裁き』が示す新たな潮流

■「〜幻影は映画に乗って旅をする〜」ここ数年、日本でも流行の兆しを見せはじめている“ボリウッド映画”。年間制作本数と観客総数で世界一を誇る映画大国インドが作り出したこの映画文化は、ムンバイを拠点に、宗教的な制約を逆手にとって音楽と踊りで感情...
映画コラム

『ボンジュール、アン!』で監督デビュー。華麗なるコッポラ一族と女優ダイアン・レイン

■「〜幻影は映画に乗って旅をする〜」(C)American Zoetrope,2016ハリウッドが誇る〝華麗なる一族〟といえば、ジョン・バリモアを筆頭に90年代にスターダムにのし上がったドリュー・バリモアを輩出したバリモア一族や、オスカー俳...
俳優・映画人コラム

〜天才子役プレイバック〜2000年代に開花したもう一人の天才アビゲイル・ブレスリン

先週・先々週と、〝天才子役女優〟を紹介してきた当コラム。先々週紹介したダコタ・ファニング同様、2000年代に脚光を浴びた女優を忘れてはならない。『リトル・ミス・サンシャイン』で史上4番目の若さでアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたアビゲ...
映画コラム

不遇の名作『ありがとう、トニ・エルドマン』が描く、父親の愛情とユーモアの意味

■「〜幻影は映画に乗って旅をする〜」(C)Komplizen Film昨年のカンヌ国際映画祭、大御所ケン・ローチの『わたしは、ダニエル・ブレイク』がパルムドールを受賞してめでたく幕を閉じた一方で、その受賞結果に世界中から反発の声があがってい...
俳優・映画人コラム

天才子役プレイバック!ダフネ・キーンはテイタム・オニールの再来となるのか?

先週に引き続き、〝天才子役女優〟をピックアップしようと思う。(C) 2017Twentieth Century Fox Film Corporation現在公開中の『ローガン』を観たとき、どこか楽しげな既視感を覚えたのである。その後で、監督...
俳優・映画人コラム

Jホラー界の〝こどもつかい〟王道貫く清水崇ワールド>

■「〜幻影は映画に乗って旅をする〜」あの秋元康が監督を務め、2000年に公開されて以降一切ソフト化がされていない幻の映画『川の流れのように』以来16年ぶりとなる、滝沢秀明主演映画『こどもつかい』が6月17日から公開される。(C)2017「こ...