原田芳雄

金曜映画ナビ

樋口可南子の妖気、高島礼子の凛――いま観たい『陽炎』シリーズの濃密な魅力

昭和初期の花街。男たちの欲望が渦を巻く賭場に、ひとりの女が現れる。名は、城島りん。通り名は“不知火おりん”。背に刺青を負い、札を切り、勝負の場に立つ女胴師である。1991年に公開された映画『陽炎』は、五社英雄監督が樋口可南子を主演に迎えて描...
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泣く?笑う?いや、だいたい困惑する——年末に効く“異端”の暇つぶし映画

年末、映画を間違えると——普通に寝ます。いいですか、今夜必要なのは“いい映画”じゃない。眠れなくなる映画です。令嬢と不良の純愛が、昭和の熱量で襲ってくる(1974)。ゴルフの形をした清順の毒が、静かに神経を刺す(1977)。焼肉で泣かされ(...
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“池波正太郎”が誘う――闇に潜む義と掟を映画で観る

秋は、しっとりとした時間に物語の世界へ没入するのが似合う季節だ。先週の司馬遼太郎特集に続き、今週は“司馬と双璧”と称される歴史・時代小説の名匠 池波正太郎 に焦点を当てたい。『鬼平犯科帳』『雲霧仁左衛門』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』……...