西村晃

金曜映画ナビ

夏樹陽子は“美女”を演じるたび、乱歩の闇を更新する――『浴室の美女』から『妖しいメロディの美女』まで

江戸川乱歩原作の世界を、昭和テレビドラマならではの濃密なエンターテインメントへと変貌させた「江戸川乱歩の美女シリーズ」。名探偵・明智小五郎。妖しい洋館。奇怪な殺人。華麗な変装。そして、タイトルに必ず刻まれる“美女”という言葉。このシリーズを...
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愛と罪の狭間で、女は生きる――大竹しのぶ出演作でたどる昭和の影

70〜80年代、日本映画の画面には「時代の不安」が、生活の匂いのまま焼き付けられていた。大竹しのぶは、その渦中で“かわいさ”だけでは終わらない感情の層を、静かに、しかし確かに増やしていく。法廷劇、遺族の闘い、そして90年代の路地裏へ――3本...
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没後二十年、野村芳太郎が射抜いた“社会”の影

野村芳太郎のサスペンスは、犯人当てよりも“人間の温度”で観客を動かす。取調室の沈黙、手術室の擦過音、東京湾の夜景、港に漂う潮気——そこに宿るのは、正義や善悪の単純な線引きではなく、制度と私情の隙間で軋む音だ。没後二十年、四本の初・中期作を辿...