大入り成就!映画『駆込み女と駆出し男』初日舞台挨拶!

編集部公式ライターのアスカでございます。

本日2015年5月16日に『駆込み女と駆出し男』が公開初日を迎え、上映映画館のひとつである丸の内ピカデリーでは、主演の大泉洋さんをはじめとした、出演キャストのみなさんと、原田眞人監督による初日舞台挨拶が行われました。主演の大泉洋さん、戸田恵梨香さん、満島ひかりさん、内山理名さん、武田真治さん、キムラ緑子さん、そして原田眞人監督が登壇。この豪華7名でおこなわれた会見をリポートします。

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駆け込み女と駆け出し男 初日舞台挨拶



初日舞台挨拶で最初に口を開いたのは、主人公・中村信次郎を演じる大泉洋さん。
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「みなさん、こんにちは。主演の映画の初日は雨が振りました。何日か前に天気予報を見たとき、うん、雨だと、愕然としました。これから天気も良くなっていきますし良かったなと思っています。これから今、見ていただいばかりの素晴らしい映画の余韻を台無しにするトークを始めていきたいと思います。」

という、大泉ワールド全開の挨拶でスタートしました。

続いて、駆込み寺の東慶寺に駆け込む女性・じょご役の戸田恵梨香さんは
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「本日は映画を観に来ていただきありがとうございます。ひとりでも多くの方に観ていただければと思っておりますので、本日、映画を観ていただいたみなさま、宣伝よろしくお願いします。」とコメント。

堀切屋の愛人・お吟を演じる満島ひかりさんは
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「本日はお越しいただきありがとうございます。無事に映画が公開され、たくさんの人の目に触れていただき嬉しく思っています。原田監督の現場に参加できて非常に良かったです。」

と苦労しながらも、完成した映画に感激した様子。

女侍・戸賀崎ゆうを演じる内山理名さんは
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「初日に来ていただきありがとうございます。この作品は、時代劇と言っても観やすくて、すごく重厚感があるんですけれども、幅広い年齢層に見ていただける作品だと思います。こういう時代劇をもっともっと観て、流行っていけば若い人も時代劇をものすごく好きになってくれると思いました。ぜひみなさん、一人でも多くの人にご紹介お願いします。」

と、新たな形の時代劇を広めたいという姿勢が伺えました。

放蕩三昧のじょごの夫、重蔵を演じる武田真治さんは
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「僕の時代劇のイメージは偉い人が街に降りてきて、事件を解決して、偉いところに戻っていく、どこか生まれか血筋が良くないといけないのだと思っていました。もちろん活劇として様式美やテンポを楽しむのであればそれでいいと思います。ですがこの作品は、日常の、何時の時代でも、その他大勢の中に大切なことがあるというメッセージが秘められているような気がします。新鮮な気持ちで楽しむことができ、大好きな作品です。原田監督の映画に参加できて非常に光栄です。固い挨拶で空気を重くしてすみません。この後、大泉さんの爆笑トークを楽しめたらなと思っています。」

と、緊張した面持ちで挨拶されていました。

柏屋の女将、お勝を演じるキムラ緑子さんは
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「本日は観に来ていただき本当に本当にありがとうございました。素晴らしい凄い映画が誕生したと思っています。原田監督は時代劇を撮るのは初だと聞いています。時折、昔の黒澤明監督や小津安二郎監督の映画を観て、勉強したり楽しい時間を過ごしたりしましたが、そのような映画になったと感じています。私たちがいなくなってあとも、子どもたちの子どもたちの子どもたちが、この映画を見て幸せになったり勉強したりするんだと感じています。日本に住んでいる人全員に観てもらいたいですし。二回も三回も観ていただけると非常に嬉しいです。」

と熱っぽく語られていました。

メガホンをとった原田眞人監督からは
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「すでに続編作れるかなぁという感じで、アイディアはあるんです。大泉さんがいま、怒涛のプロモーションに出て頂いて感動しています。ホンマでっかTVで先生方に集中砲火にあっていた大泉さんを見て、あれは続編の導入にいいなぁと思ったんです。信次郎が当時の先生方に問い詰められる夢を見ている、それが導入部で入れられるといいなぁという続編を作りたいと思います。皆さん応援してください。」

と続編の構想までお話いただきました。

なんと樹木希林さんがメッセージビデオで出演



そして、三代目柏屋源兵衛を演じる樹木希林さんがビデオメッセージで登場。
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「原田監督の腕で上出来な作品に仕上がりました。ハリウッドなら製作費は15倍に跳ね上がっていることでしょう。出演者良し、製作者良し、お客様のお得感ありと、三方良しの映画になっています。欲を言えばこの三代目柏屋源兵衛、一生に一度でいいので男の人に心底追いかけられたかったです。初日おめでとうございます。」

と、会場の笑いを誘っていました。

トークセッション



挨拶の後はトークセッションが開かれました。質問は「一番印象に残っている撮影シーン」というテーマでお話を聞いています。
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大泉「どのシーンも思い出深いんですが、強いて言えば辛かったのは首を吊られるシーンです。ワイヤーは一応ついていたんですけどもね・・・、スタントマンさんも来ていらっしゃったんですよね・・・、でも監督のカットが遅くて吊られたんですよ・・・。世の中の監督に言いたいのは、カットは早く言ってくれと!カットが遅いと困ってしまうんです。いいんです、普通のお芝居なら。でも生死がかかってるときは特にね。カットが遅れると首吊られちゃうので(笑)」

原田監督「確かに予定より少し長くなってしまったんですが・・・。でもそれは、モニターを見ていてすごく良い顔をしていたんですよ。ちょっと感動していてカットがワンテンポ遅れたんですよね。」

戸田「お銀さんをおぶって階段を登るシーンがあるんです。石の階段なので、ぼこぼこしていて足元がおぼつかなく一人でも危ないのに、満島さんを背負っているので人の命を預かるのはこういうことかと思いました。かなり緊張して、絶対に離さないぞと思って演技していたんですが、それこそ監督のカットが遅くて!まだかよまだかよ、まだかよまだかよ!!と思いながら演技しました。」

原田監督「あれはスタッフみんな、モニターを見ながら応援していてですね。あと一歩!あと一歩!もう一歩行けば主演女優賞!でカットが遅れたんです。」

満島「女性の背中に浮世絵を書いているシーンが、現場で見ていて大変美しくて感動しました。背中が動く度に絵が揺れて本当に美しいんです。同じ映画の中に自分がいると思うと緊張しました。」

内山「原田監督の現場は緊張と、いい空気で演技をさせてもらえるのでどれも印象的でした。最初に樹木希林さんに対面するシーンがあったんですが、目をつぶって本当に寝ているようでした。だから私がもっともっと必死にならないと目を開けてくれないんじゃないかと思いながら、必死に演技しました。一番印象に残っています。」

武田「僕の役は暴力夫なんですね・・・。」
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大泉「今日もまた悪そうですよね~。悪そうだ、この人。」

武田「バイオレンスシーンって、僕の常識だとスタントの方や殺陣の方が当たり前だと思っていたのですが、現場にそのような方いらっしゃらなかったんです。それで暴力シーンを撮る時、監督が「じゃ、やってみようか」と。段取りどうしましょうと聞いたら「重蔵だったらどうする?」って。そこまでまだ役に入り込めてなかった。

台本にあるのでとりあえず蹴るんですけど、蹴る時も失礼します・・・と。暴力シーンは部分的に撮れば怪我もなく安全だと思うのに、一連の通しだと言うんです・・・。僕の暴力の引き出しもそんなに多いわけではないので・・・、言われたとおりにやろうと思っていたんです(笑)。それで、しょうがなく蹴るんですけど、障子に激突するときすごい音がするんですよ。僕、戸田さんを二回蹴ったんです。吹き替え使わずに・・・。2回とも凄い音がして・・・。痛がっている戸田さんを横目に、会って間もない女性とイチャイチャするんですうよ。あんなに気持ちが落ち着かない日はなかったです。」

原田監督「あそこはこの作品の中で、女性が虐げられているのを表す最初の重要なシーンだったんで重蔵にがんばってもらったんです。迷いながらやっちゃうナチュラルの感じを出て欲しかったんです。凄い迫力でしょう。いろいろな角度から撮って、編集で物凄く武田真治という男は残酷な男なんだとわかるように(笑)。」

武田「やりたくはなかったんです!台本に書いてあるから・・・。」

大泉「あれは殺陣師じゃなくて自分で考えてやったんですよね。」

武田「それで僕いまも独身ってことはないですよね?」

などなど、和気あいあいとした笑顔の絶えないトークセッションでした。

初日恒例の鏡開き


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会見の締めは初日恒例の鏡開き。この藁で折った菰を縄で巻き上げる形状の酒樽が誕生したのは実は江戸時代。上方から江戸に船でお酒を運搬する際、樽を保護するために使われていた縄ですが、やがて縄がけにも技巧を凝らすようになりました。

そしていつしか出発の成就のお祈りや祝い事で酒樽の蓋を開く「鏡開き」はおめでたいことの象徴となったのです。

発声は大泉洋さん
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「準備はよろしいでしょうか?駆込み女と駆出し男、大入り成就!」

原田監督挨拶


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「本日はありがとうございました。素晴らしいキャスト、クルー、スタッフ、全員が団結して作りました。名作に育つかどうかはお客様皆さんの力が必要です。何年後かに、いや来週にでも何回も見ていただき、孫の代まで続く映画にしていただきたいと思っています。

本日、ご覧頂いた皆さま。これからは書き込み男と書き込み女になって、口コミもいろいろと宣伝してください!よろしくお願いします。」


美しい映像と笑いと涙の人情エンタテインメント映画『駆込み女と駆出し男』は、本日2015年5月16日(土)から公開です!

(取材:アスカ、染谷昌利)

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