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2016年01月24日

結婚して良かったと思える映画―リチャード・ロンクレイン監督インタビュー

結婚して良かったと思える映画―リチャード・ロンクレイン監督インタビュー

2016年1月30日より公開となる、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが夫婦役で初共演を果たす映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』のメガホンをとった、リチャード・ロンクレイン監督の単独インタビューがシネマズに到着した。

映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』
リチャード・ロンクレイン監督単独インタビュー


ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります



映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』は、ロサンゼルス・タイムズ紙から「ほとんど完璧な小説」と評されたジル・シメントのロングセラー小説「眺めのいい部屋売ります」を原作に描く、ニューヨークで1番ホットな場所と言われている、ブルックリンを舞台にしたハートフル・コメディ。『ジュリア・幽霊と遊ぶ女』や『リチャード三世』などで数々の映画賞を受賞しているリチャード・ロンクレイン監督が本作のメガホンをとった。

これは絶対映画化しないといけないと思った


ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります



――本作では、大規模な警備体制をひかず撮影に臨まれたそうですね。トラブルなどありましか?

監督:
今回の撮影で大変だと思うことはありませんでした。できるものを臨機応変にその場でやったという感じでした。ニューヨーカーは撮影に慣れていますので気にしないんです。たださすがに、モーガンとダイアンという2人を見つけたら人がやって来るでしょうし、騒ぎになってはいけないと、2人のシーンは急いで撮りました。でもニューヨークは特異な場所で、他でできないことができます。

――監督はニューヨークでの撮影が初めてということですが、ブルックリンの街や人々の魅力はどんなところだと思いますか?

監督:
原作では主人公の2人はマンハッタンに住んでいて、ブルックリンを見ている感じの設定でしたが、映画では逆にブルックリンの窓からマンハッタンが見えるようにしたかったんです。また、原作ではトンネルが出てきますが、それも橋の方が景色として良いので、橋に変えました。

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります リチャード・ロンクレイン監督 インタビュー



――本作の原作はロングセラーになっていますね。最初に原作を読んだ時の感想はいかがでしたか?

監督:
とても素敵な話だったので気に入りました。これは絶対映画化しないといけないとすぐに思いました。

――どのような経緯で映画化の話になり、監督を務めることになったのですか?

監督:
最初に友人がスクリプトを読んで、それから僕が読んでとても気に入ったんです。それですぐ「モーガン・フリーマンに僕が監督していいか、聞いていいかな?」と友人に話しました。そういうわけで僕が自分で監督をしたいと言って実現したのです。

歌うのが好きな2人はテイクの途中でも歌っていた


ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります



――主演がとモーガン・フリーマンとダイアン・キートンに決まった時はどんな気持ちでしたか?

監督:
主演がモーガンに決まった時に僕はとても舞い上がりました。モーガンとダイアンも共演したことがなかったので、盛り上がっていました。彼らはお互いにファンだったので、本当に2人とできるということでエキサイティングな気持ちでしたし、私の夢もかないましたので申し分ないです。

――初共演となった2人への演出はどのように進められていきましたか?

演出に関しては、どの俳優であっても監督がどう扱うかと言えば、まずは正直さかと思います。誰に対してであっても。でも自分の確固たる意思は崩しません。結局演出は人とのつきあいですね。なんだかんだと言っても人とのつきあいになるので、人間が好きであることが大切です。私はモーガンもダイアンも好きだったので、“難題があった”とか“この2人だから難しい”ということも全くありませんでした。

――モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが演じた、ルースとアレックスは原作ではユダヤ人夫婦の設定ですが、本作では白人と黒人に変更されています。なぜでしょうか?

監督:
原作は黒人のユダヤ人なので、もともと黒人ではありました。オリジナルの脚本では、すでにモーガンが主演で決まっていたので、モーガンとダイアンならばより複雑な関係性、キャラクターに深みをもたせることもできるし、面白い関係性が描けると思いました。映画としては、別に異人種カップルであるということが焦点ではないのです。

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